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タツナミソウ

 鑓水“絹の道”に咲いている「タツナミソウ(立浪草)」。シソ科タツナミソウ属の多年草で草丈は20~40センチ。花茎に並んで付く花を波頭に見立てて名付けられている。同属のオカタツナミソウと同じような場所に生えていることが多くその違いを整理しておこう。
◆タツナミソウの葉は広卵形で先は丸みを帯びるが、オカタツナミソウは卵形または三角状卵形で先がやや尖り、上部のものほど大きい
◆タツナミソウの花は茎の先端に穂状に花を付けるが(咲き始めは固まって付く)、オカタツナミソウは茎の先端に固まって付く
◆タツナミソウの花は全体的に赤紫色だが、オカタツナミソウは先端部のみ赤紫でほかは白い
◆タツナミソウの茎には開出毛(表面に沿って立っている毛)があるが、オカタツナミソウには下向きの毛がある
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コバノタツナミ

 谷戸で農道に咲いている「コバノタツナミ(小葉の立浪)」。シソ科タツナミソウ属の多年草でタツナミソウの変種。花期は4~5月で茎頂に穂状花序を出し長さ2センチほどの唇形花を多数咲かせる。花冠は萼片の辺りでほぼ直角に曲がり上に伸びている。全体的に小振りで葉に短毛が密生しふわふわした感触になるので「ビロードタツナミ(天鵞絨立浪)」の別名もある。
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セッコク・4~高尾山駅

 高尾山ケーブルカー“高尾山駅”構内で見られる「セッコク(石斛)」。ラン科セッコク属で岩や大木に着生する。このケーブルカーでは麓の“清滝駅”でもセッコクが見られるがそちらはまだ咲いていなかった。高尾山では6号路などで高木のスギなどに着生している。セッコクは洋ランの中では“デンドロビウム(Dendrobium)”と呼ばれるもののひとつ。日本では古くから栽培されており江戸時代には多くの品種が生み出された。
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