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ネコノメソウ・4~猫の目

 5年前に“飛蚊症”になり眼科に掛かった。幸い網膜剥離を引き起こすような重篤な状況ではなく目薬も処方されずに済んだ。これまで目の検査は人間ドック時に行う眼圧や眼底検査のみだったが、その飛蚊症を機に年1回眼科での精密検査を行うことにした。途中コロナ禍があり前回の検査から2年経ってしまったが、先日久し振りに眼科に行ってきた。2年前に医者から『加齢による白内障の症状がわずかに見られる』と診断されたが、今回の検査では『白内障は全く進行していません』とのお墨付きをもらって一安心。視力も近視、乱視はあるもののメガネの度数は20年間変わっていない。小さな字も裸眼で読めるのは有り難い。来年は数えで“古稀”になるが高齢者としてはやはり足腰と視力は何とか現状を維持していきたい。
 写真はユキノシタ科ネコノメソウ属の「ネコノメソウ(猫の目草)」。北海道~九州の山地のやや湿った場所に生育する多年草で果実は蒴果になる。熟すと上部が裂開し中から直径0.5~0.6ミリの種子を零す。これが“猫の目”のように見えることからの命名だが、まあそう見えなくもない。
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キクノハアオイ・1~外来種

 堀之内寺沢里山公園の道端で見つけたオレンジ色の小さな花。初めて見る花だがこれはアオイ科キクノハアオイ属の「キクナハアオイ(菊の葉葵)」。北アメリカ原産の一年草で1913年に神奈川県横浜市で帰化が確認された。その後、関東地方以西から沖縄まで散発的に見つかっているが、ナガミノヒナゲシのように爆発的に拡がることはなくなかなか行儀が良い。一度定着しても忽然と消滅してしまうことがあるようだ。草丈は10センチほどで花径はわずか8~9ミリ。良く見ると綺麗な花だが知らずに踏み潰されそうでもある。
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アキノハハコグサ・7~芽生え

 キク科ハハコグサ属の「アキノハハコグサ(秋の母子草)」。陽当たりの良い山野のやや乾いた場所に生育する一年草で草丈は40~60センチ。9~10月に茎の先端に淡黄色の頭花を多数咲かせる。アキノハハコグサは都内では2000年代を境に急速に減少し、近年は絶滅した区部以外でも生育情報が全く得られなくなり絶滅が県されている。去年、当地の愛好家がここで開花している小群生を発見され念願の花を見ることができた。当地の専門家によればアキノハハコグサは一時期群生を作るが数年後には一株残らず消えてしまうという。そこで去年花を見た場所を探してみると草むらの中に写真の芽生えを見つけた。葉身は1.5センチほどで表面には白い毛が見える。同属のハハコグサの芽生えに似ているが雰囲気がやや異なるのでこれはアキノハハコグサと判断した。今年秋にまた花が見られることを願っている。
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