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ヒトリシズカ・5~蕊

 センリョウ科チャラン属の「ヒトリシズカ(一人静)」。日本全土の山野の林内に分布する多年草で4~5月に4枚の葉の間から1本の穂状花序を出す。花には花被片が無く雄蕊と雌蕊だけから成る。雄蕊は3本が基部で合着しており左右の雄蕊の下側に葯がある。雌蕊は雄蕊の基部のすぐ上にある。
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ナガバノアケボノスミレ・3〜開花2

 春はあけぼの
 やうやう白くなりゆく
 山ぎは少しあかりて
 紫だちたる雲の
 細くたなびきたる

 元横綱曙の曙太郎さんが先日54歳でご逝去された。若過ぎる訃報で驚いたが最近は闘病生活だったと知った。曙関は平成5年に第64代の横綱になり通算11回優勝の名横綱だった。外国人初の横綱で慣れない日本文化、それも相撲の世界に飛び込み、若貴兄弟との優勝決定巴戦など名勝負があり一時代を築いた。心よりご冥福をお祈りしたい。
 写真は奥高尾に生育している「ナガバノアケボノスミレ(長葉の曙菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でナガバノスミレサイシンとアケボノスミレとの自然交雑種。果実は粃(しいな)となり種子は出来ないが地下茎で拡がり群落を作ることが多い。花色はアケボノスミレに近い紅色のものからナガバノスミレサイシンに似た白っぽいものまである。アケボノスミレの“曙”は花色を夜明けの空の色に見立てている。
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フラサバソウ・3~開花

 大妻女子大学付近の“よこやまの道”に群生している「フラサバソウ」。オオバコ科(←クワガタソウ科)クワガタソウ属の越年草で植物学者のフランチェット(Franchet)とサヴァチェル(Savatier)がこれがヨーロッパにあるものと同じと報告したことから2人の名前を取って名付けられた。ヨーロッパ原産で世界中の温帯地域に帰化している。花径はわずか5ミリほどでオオイヌノフグリの半分ととても小さい。萼片の縁には白い長毛が目立つ。
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