奥高尾“一丁平北巻き道”の木陰に咲いている「シラネセンキュウ(白根川きゅう※)」。セリ科シシウド属の多年草で草丈は80~150センチ。9~11月に茎頂や分枝した茎の先端に複散形花序を付ける。小さな花序は直径3~4センチでひとつの小さな花は直径5ミリほど。中国原産の薬用植物である“川きゅう※”に似て日光白根山で発見されたことから名付けられている。三重県鈴鹿山系に多いことから「スズカゼリ(鈴鹿芹)」とも呼ばれる。
※“きゅう”の漢字は草かんむりに弓。
高尾山“いろはの森コース”の木陰に生えている「ミヤマシキミ(深山樒)」。ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木で雌雄異株。花期は3~4月で果実は秋に赤く熟す。シキミの名を持つがマツブサ科のシキミとは違う仲間。果実にはアルカロイド系の毒があり、誤食すると痙攣などの中毒を引き起こす。