ガマズミ科(←レンプクソウ科←スイカズラ科)ニワトコ属の「ソクズ(蒴くず※)」。7~8月に茎の先に直径10センチほどの散房状の集散花序に白い小花を多数咲かせる。花序には杯状の腺体がありポリネーターを呼び寄せているが、その戦略は効果的でなく受粉にはあまり役に立っていないようだ。同種のニワトコは花後にたくさんの果実を稔らせるが、本種の結実率は極めて低くひとつの花序に2~3個果実があれば上出来で、果実が無いものがほとんど。写真の花序には辛うじて3個の果実が出来ていた。
※くずの漢字は草かんむりに羽にふるとり
多摩都市モノレール甲州街道駅付近の道端に生えている「ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)」。アオイ科フヨウ属の常緑低木で南アメリカ原産。日本への渡来時期は不明だが園芸種として栽培されていたものが関東地方以西の荒れ地や河川敷などで野生化している。耐寒性が高いが冬は葉を落とし落葉低木とされることもある。花期は8~10月で直径5~8センチの5弁花を咲かせる。花は一日花で朝開いて夕方には萎んでしまう。