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アキノハハコグサ・10~開花

 キク科ハハコグサ属の「アキノハハコグサ(秋の母子草)」。陽当たりの良い山野のやや乾いた場所に生育する一年草もしくは越年草で草丈は50~60センチ。同属のハハコグサよりはかなり大きい。9~10月に茎の上部に淡黄色の頭花を多数咲かせる。アキノハハコグサは一時期群落を作るが数年後には一株も残らず消えてしまうという。当地の専門家によれば2000年代まで長池公園や小山内裏公園の法面草地に生育していたがいずれも消滅した。環境省レッドデータでは絶滅危惧ⅠB類(EN)(=絶滅危惧ⅠA類ほどではないが近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に分類されている。去年、ここに咲いているのを地元の愛好家が発見し今年も無事開花が見られた。さて来年以降いつまでここで花が見られるだろうか。
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マツバラン・2~大塚東公園2

 大塚東公園外周の石垣から生えている「マツバラン(松葉蘭)」。マツバラン科マツバラン属のシダ植物で熱帯地方に分布している。日本では江戸時代から栽培されていたようで今では逸出したものが野生化し中部地方・関東地方以西で見られる。
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マヤラン・6~長池公園尾根幹線口

 長池公園“尾根幹線口”付近の道端に出現した「マヤラン(摩耶蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草でシュンランのような葉を持たず菌類と共生する菌従属栄養植物。名前は神戸市の摩耶山で最初に発見されたことに由来するが関東地方~琉球諸島に分布している。花は6~7月に咲き夏を過ごした後9~10月にまた咲く“二季咲き”の性質がある。マヤランは地中の根茎が枝分かれししばしば大きな群生を作るが、数年後には消滅してしまうことが多い。
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