奥高尾“もみじ台南巻き道”に生えている「ヌルデ(白膠木)」。ウルシ科ヌルデ属の落葉小高木で雌雄異株。7~8月に枝先に円錐花序を出し直径5ミリほどの小さな花を多数咲かせる。果実は直径4~5ミリでその表面には白いリンゴ酸カルシウムが付いている。これを舐めるととても塩辛くヌルデには“ショッペノキ(塩っぺの木)”“シオノキ(塩の木)”“シオカラノキ(塩辛の木)”などの呼び方もあり野鳥や小動物にとっては貴重な塩分補給食となっている。
高尾登山電鉄・清滝駅前広場で高尾山登山者や行楽客を見守り続けていた「ソメイヨシノ(染井吉野)」は老木化や腐食による倒木の危険性があるため、管理する都多摩環境事務所が今年9月に伐採した。それに先立ち9月2日に高尾山薬王院の佐藤貫主による読経と地元関係者らの焼香による供養が行われた。先日、高尾山口駅を訪れると老木は既に無く2メートルほどの切り株が残っていた。ここからひこばえが生えてまた復活してくれると嬉しい。