1970年から1971年にかけて、「COM」に連載された未来SF編です。
「死んだ人間を人工部品を使って復活させる」、「人間の心や記憶を持ったロボットを作る」、「人間とロボットの恋愛」、「ロボットの大量自殺」などを通して、「人間とは何か」、「ロボットとは何か」、「外見と心」、「恋愛とは何か」、「不老不死や死んでも復活すること」など、様々な根源的な問いかけをしています。
この50年以上前に書かれた作品世界は、AIやアンドロイドや医療技術の進歩により実現が近づいており、作者が投げかけたこれらの問いかけは、さらに重要性を増しています。
どれも簡単には解決できない問題ですが、作品の後半で、殺された人間のレオナと破壊されたロボットのチヒロが、レオナの記憶がチヒロの電子頭脳(懐かしい言葉ですね)に移植されることによって、サイバー空間(当時はそうした言葉はありませんでしたが)で結ばれるのは、私にとっては大きな救いでした。
火の鳥 5・復活編 | |
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朝日新聞出版 |