1989年から1995年までに描かれた作品をまとめた、作者の初期短編集です。
当時の現代児童文学(定義に関しては他の記事を参照してください)と非常に近い作品世界(例えば長崎夏海の作品などと)だったので、児童文学者の間でもかなり評判でした。
作者は、現在では高須クリニックの関係者としての方が有名ですが、当時は若い感性の優れた無頼派(ギャンブルや酒やと異性関係など)の美人女性漫画家として注目されていました。
学校への不適合、両親(特に母親)との愛憎入り混じった感情、友情(女同士だけでなく男同士も)、弱者(成績不良、貧困、動物、老人など)への複雑な視線など、今日でも子どもたちにとって重要な問題が、作者独特の善悪が入り混じった独特の視点で繊細に描かれていて、現在でも少しも古びていません。
はれた日は学校をやすんで (アクションコミックス) | |
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双葉社 |