社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

歴史模擬授業も展開中♪

「ブラック」塾業界6 仕事のしないナルシスト上司

2016年01月04日 12時37分26秒 | 塾について
ながらく更新がとまっていた、ブラック塾業界、のお話を再開したいなぁ、 と思います。


前回までは、数学至上主義上司の配下での校舎での、お話をしました。
今回からは、次の配属先の校舎でのお話をしたいと思います。


三年目の校舎の上司は、英語&国語の先生でした。
そのため、「社会なんか…」とは、馬鹿にしませんでした。


でも、その上司は、一言で言ってしまえば、「自信のない、小心者のナルシルト」な男性でした。
そのため、失敗が怖くてしょうがないため、逃げまくるくせに、それを隠すために、なんとかかっこいい理由をつけては、他の人に仕事を押し付け、自分は、瞑想中と称して、ずっと、机にかっこつけて座っている人でした。

数学至上主義上司と、全然仕事のできない先輩の下で二年間働いていたため、塾長の仕事以外は、たいがいの仕事はできた私は、机でぼーっとしている上司を無視して、他の人と力を合わせて、塾長じゃないとできない仕事以外のほとんどの仕事をこなしていました。
また、パソコン入力が異様に早いようで、IT部門の方にほめられたり、して、今までは、けなされていたことから一転して、色々とほめられるようになり、かなり、戸惑いました。


今までなら、数学至上主義上司は、「パソコン入力が早いとほめられたからって、いい気になったら、そこで成長はとまるから、自分はダメな人間だと思わないとだめだぞ!」と言われたでしょうね。
常にダメダメ言われ、ときたま、他の人にほめられても、それもダメダメ、と言われちゃ、人生まったく楽しくない、と、私は思います。数学至上主義上司は、その、つまんない人生を貫けばいいけれど、私を、その人生に巻き込むのはやめてほしい、と、今になって思います。


今回の上司は、ほめてはくれるし、他の人にほめられても、何も言わないし、気楽なものでした。
ただ、彼は、部下をほめる自分に酔っていただけで、正当に私を評価しているわけではないんだな、と、3ヶ月くらいで気がつきました。
後、本当に仕事しない!
仕事しないんです。

だから、いつも、時間がない!

それに、むかつきはしてましたが、私自身は、あの数学至上主義上司よりはマシとは思ってました。



そして、なによりもうれしかったのは、生徒さんたち。

私の「理解に重きを置く、社会科の授業」を歓迎してくれたこと。
この校舎の前の社会の先生が、説明下手の先生だったらしく、「わかりづらい」とよくクレームが入ったそうです。
でも、私の授業は、生徒さんたちにとって、「自分たちが求めていた授業!」だったらしく、一切、社会に関してはクレームがこなく、自家製のプリントを渡したら、皆に喜ばれて、と、とても幸せな一年でした。


生徒さんには慕われ、自分が正しいと思う仕事をでき、この一年は、塾講師をしていた中で一番充実した一年でした。


ただ、すべてが、順風満帆ではなかったですが。

生徒さんの受験不合格の責任を、上司が「セザールさんのせいで、あの子は落ちた」とか責任逃れをするから、さすがに、ブチキレした私は、その上司に本気で怒ったら、その上司は、私が怖くなって、わたしの顔色を伺うようになってしまいました。
ちょっと、その上司に恐怖を押しつけすぎた、と反省。
でも、私ごときに怖がる男性って…。今まで、年下の女性、ましてや、部下に、反乱をおこされたこと、ないのかねぇ。

その上司は、自分を良く見せたいために、生徒さんに私の悪口を言ったりしてましたが、生徒さんたちの方が大人だったみたいで、「あの先生は、でたらめばっか言ってる」と思ってたみたいです。全く他人の悪口を言わず、どんな生徒さんでも、怒ってもバカにはしない私のほうを、信じてくれる生徒さんも多く、助かりました。本当にありがとう!!



前の校舎の数学至上主義上司は、仕事のできる人ではありましたが、部下の能力を殺す、闇上司だった、と思います。

この後者の塾講師は、仕事はしないし、常に逃げ腰ではありましたが、愛嬌はあるし、部下の能力を伸ばしはできないけど、潰すこともしないので、私としては、その上司と、もう一回仕事をしたい、とは思いませんが、数学至上主義上司のように、今でも「憎む」ことはありません。上司でなく、友達、として出会っていたら、それなりに仲良くできたかな?と。


三年目でその塾をやめることは決めていたので、その校舎を最後に私は辞めました。

辞めることを告げたら、何人かの生徒さんが泣き出してしまい、びっくりしました。
泣いた生徒さんは、皆、他の先生からは馬鹿にされるタイプの生徒さんでした。
「先生だけが、先生だけが、僕をちゃんと評価してくれた!」と言ってくれた生徒さんも。
その生徒さんたちと別れるのは、本当に辛かったです。

でも、私は、子供がほしくなって、子供がほしいなら、その塾にいたら、無理、ということはわかっていた。
そして、少し、休みたかった。先の二年間は、本当に辛かったから。


それで、その塾はやめました。


今でも、最後のこの校舎での生徒さんは、夢に出てくるほど。みんな、元気かな?
もう、みんな、成人しているので、大きくなっているんでしょうね。
もしかしたら、子供がいてもおかしくない年齢の子もいるので、知らぬ間に、児童館で会っていたりして(笑)。


今回は以上です。

次回からは、次の就職先(バイト)である、学習塾のお話をしたいと思います。