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「なぜ私は精神的にまいってしまったのか?」第3回

2014年05月12日 00時41分39秒 | 私自身のヒストリー

前回の記事の続きです。今回で最終回です。

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「私はなぜ精神的にまいってしまったのか?」第3回 最終回

 

お正月に「電池」のことばかり心配で、ストレスがたまり、身体的疲れも相まって、

ついに、ストレス性の胃痛で倒れてしまった私。

1週間ほど回復できず・・。

 

これでさすがにいけない、と思い、

自分を見つめなおすことにしました。

自分の症状は、強迫性障害という障害だろう、と思います。(実際に病院には行っていないのでわからないですが)

強迫性障害は出産や育児などを機会に、またはストレスによって引き起こされることがあるそうです。

本人も「おかしい」と思っても、その「おかしい」考えや行為がやめられず苦しむ、という障害です。

(アメリカドラマ「クリミナルマインド」などでも時々、出てくる障害です。)

 

それで、第二回で書いたように、

私がなぜ、異常に電池(の液漏れ)が怖くなったか?という原因が、

自分の考えにまったく自信を持てなくなったら、だとわかりました。

 

今までなら、「目に見えない」なら、「ない」と思いました。

しかし今は

 

「本当にないのか?私が見落としているのかもしれない。

だって、私は最低な人間で、

今まで正解だと思っていたものも間違いだったのだから・・。」と。

 

私は、小学校のときに私をいじめた子、中学でひどい裏切りをした子よりも

何倍も努力して、その子たちがおよそ行けないレベルの大学にストレートで受かった、という自信がありました。

そして、就職した塾で、新人いじめが恒例のようにおこなわれたいた校舎で、

私は新人いじめをしず、さらに新人さんとは仲良くなった、という自分が「いじめ」をしないことに自信がありました。

さらに、完全にはいかないにしても、自分は比較的、「公平」で「平等」で、

人間の心理に対する「洞察力」もあり、また「正義感」も強い、という自負もありました

 

しかし、前回話した事件で、「自分にとってひどい仕打ちをした人を悪く言う自分がいたのにショックで、

それで

今まで、自分が「正しい」と思っていたものはすべて間違っていて、

自分は他人をさげすむような、

とても、差別主義者で、心が汚い人間なんだ、」と思いこんでしまったのです。

 

今から考えれば、他人を悪く言うことは良いことではないけれど、

人間だれしも、そういう感情は存在するわけだし、

普段は他人の悪口を滅多に言わない自分が悪口言うんだから、

よっぽど、小中学生のころに受けた仕打ちはまだ癒されていないんだ、と思えます。

 

でも、当時は、とにかく、

「自分は、身も心も汚く」

「自分の考えはすべて間違っていて」

「自分が目で見たものも間違っている、見落としている」

と思い、それが「おかしい」とわかっても、その感情がどうしても消えず。

 

1月に胃痛で倒れてから、必至に治そうとしましたが、

なかなかうまくいかず、

最初は電池の液漏れだけだったのに、次はガラスが割れていないか?の心配、

それが治まってきたら、漂白剤が、それが治まったら、農薬が、防虫剤が・・、という無限悪ループ。

突然、頭にふっとよぎった「これが危ないんじゃないか?」と思ってしまったら最後・・、

それに関するものをすべて捨てたり、掃除しないと怖くてしょうがなくなってしまうのです。

1日中、そのことばかり考え・・。

娘と旦那が遊んで笑っている横で、自分も一緒にいるはずなんだけど、

見えない壁が見える、という孤独感・・。

 

 

もう周りの家族も、うんざり、イライラ・・。

とくに、どうやって私を扱っていいかわからず、

私に対し、どんどん冷たい態度になる人もいました。

 

それで、自分が失ったものに気が付きました。

それは「信頼」です。

 

「俺が何を言っても、どうせ、君は聞かないんだろう!」

とか

私がそういうつもりで言ったわけではないのに、

「どうせ、怖くて触れないんだろう!全部、捨ててやるよ!」と怒鳴られたり。

 

その人がそう言うのも無理はない・・・。

もう、これから私がどう言おうが、この人は私をずっと馬鹿にするんだろう、と。

そして、回復したとしても、この状態に一回でも陥ってしまった自分は、二度と信用してもらえないだろう、と。

 

 

このまま、悪化したら、家族は私を見放すかもしれない、と。

 

 

それに気が付いたころから

強迫行為(確認強迫)をしすぎない努力をしよう!と心に決めました。

でも、だんだんは良くなっているけれど、ときどき、失敗してしまう。

それの繰り返しをしているときになんと妊娠発覚!娘に弟か妹ができるかもしれないのです!

 

 

しかし、妊娠が発覚してから、また、自分の強迫行為がひどくなりました。

そして妊娠発覚後1週間で、流産しました。(それが4月で、そのためにブログの更新ができませんでした)

今回、まだ胎嚢(胎児の入る袋)もできておらず、先生には「着床障害で、これはたまたま。」と言われました。

強迫性障害のせいで流産したわけではないのでしょうが、

妊娠発覚した1週間は、とにかく、心配で心配で、強迫行為がエスカレートするわ、

他にも色々と自己嫌悪に陥ることが多くありました。

 

このまま、妊娠を継続できていたら、私は、もっと強迫性障害がひどくなっていたかもしれない・・。

だから、亡くなった赤ちゃんは、

「私に早く強迫性障害をなくせ。そして、今、生きている長女のために回復しろ!」

というメッセージを残すために私に1週間だけ宿ってくれたのかもしれない、と。

 

まだエコーで姿もできていなかった、私の赤ちゃんの死を無駄にしてはいけない、と本気で思いました。

 

それで、こちらのブログに書いて自分を見つめなおすぞ!と。

 

今思うと、

私は「娘に愛さている」という実感や、「自分が妊娠できて出産できる」安心感がほしかったんですよね。

でも、それって、ルネサンス期に「免罪符」を求める富豪たちと一緒の考えではないか!と。

「天国に行ける」安心感がほしいために、彼らは「免罪符」を買ったのです。

現世で好き勝手しても天国に行けるという安心感・・。

 

 

私は、もう自分の汚い部分や失敗した自分を見たくなかった、

「いじめ」時代のように皆に愛されず嫌われ蔑まれているという経験を二度としたくなかったんです

 

まだ、強迫性障害の状態は完治はしていないです。

でも、1週間で亡くなった子供の死を無駄にしないため、そして、自分や今、この世に存在している家族のために、

何が何でも回復しなければ、という気持ちは日に日に強くなってきます。

家族の、失った「信頼」はもう二度と取り戻せないかもしれない。

でも、第二次世界大戦で失った「信用」を、日本やドイツは戦後50年以上かけて回復させてきたではないか?

まだ、すべての国が日本やドイツを「信用」はしていないけど、それでも「信頼」してくれる国も多くなった、と。

だから、完全な「信頼」を取り戻すのは無理だけど、努力することで、少しは良くなると信じ、

長期スパンで頑張ります。

 

今回でこのシリーズは終わります。

 

いつか、完全に完治したよ、という記事を書けるのが夢です。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。



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