焙煎教室では初心者の方でも難しいと言われるガテマラのSHBを煎って頂くわけです。
SHBです。(無茶っ硬い豆やで~という意味)
一番いい豆です。当店はスペシャルティーですからね。
でも、簡単です。
ただ、初めての方々に少しクセを教えなけれぼ難しい。
当店は、これしか煎ったことないから簡単です。
上の図をご覧下さい。概念図です。色付き曲線なんて本当はないですよ。
ずーっと煎ると、つまり焙煎が進むと色が付き初めます、このまま煎り続けると確実に真っ黒焦げ(B)になる。と誰もが比例的な推測をしてそしてビビって、早い段階で煎り上がる。完煎前です。
実はここからが我慢です。比例的には黒くなりません。大丈夫ですから煎り続けると一瞬でシワがなくなり、2倍に膨らんだ【完煎】まで行きます。(A)
コツは我慢です。
技術ではないです。教えれば誰でも出来るのです。
四日前に私が煎った豆と
生徒さんが煎ったばかりの豆の味を比べれば、4日目の方が断然美味しいと思います。
煎り立ては荒いです。
それも確認できます。
ご自身で煎って持ち帰った豆を毎日飲み続けるとそれが確認出来ます。4.5日目が最高と思いますが・・・。
趣味の世界で一番必要なのは心の余裕です。
遊び心です。
それがないと、誰かが言及いている数値や理屈に頼ってしまい、小さな煎り方しか出来ないように確実になります。
手打ち蕎麦でも同じ、加水率が、気温が、温度というデータは職人は絶対に取りません。脱サラした人だけです。それがマニアックだと勘違いしています。
ハッキリ書くと加水率を格好よく書こうが、45%でも55%、でも打てるし、そんなこと書いてても、短かーい蕎麦出してる店が多い。それならマカロニをスパゲティーと呼べるぜって感じです。
「十割だから切れるんです。」なんて事も平気で言う。(下手なだけ)
数字に拘ってる店の特長ですね、サラリーマン的です。
ゴルフと同じ100冊読んでも、前には飛んでない。
現代人はそれで判ったつもりになっています。
珈琲焙煎も同じように考えて下さい。ただ焙煎という作業です。
技術ではありません。
数字を言う人は疑え、数字は本当を語っていそうで全てではありません。騙しやすいから使うのです。蕎麦と同じで大事なものはそんなもの(加水率)ではない。
大事な事は、生豆です。焙煎屋の原料です。
森に入って迷わないようにしましょう。ね