三宝に帰依すること。即ち
良い焙煎機、良質な生豆、確かな焙煎法を自分の「宝」にして保持することであります。そして、それは秘密・秘技ではありません。謂う
珈琲焙煎に見栄や、ハッタリは一切必要ありません。
ブラジルはブラジルの味に、インドモンスーンはインドモンスーンの味に、ガテマラはガテマラの味にしかなりません。
これは絶対です。
残念ですが、シングルオリジンはそういうものだと思います。店の個性は出しようがありません。強いていうなら、浅いか深いかの程度です。
当り前ですが、美味しい豆を美味しく煎るだけです。
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お店の個性は、ブレンドで表わすことが出来きます。
これも米屋さんと同じですが、世間一般が大きな勘違いをしてまして、盲目的に「新米」が美味しいというのが通り相場になってます。が実は、お米屋さんのプロは通年に美味しいブレンドを持ってます。自店のオリジナル、ブレンド配合の割合です。
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コーヒーのブレンドは、コーヒーの長い歴史の中では新たな発見などないでしょう。しかし商圏が小さいと、このブレンドはスゴイと思ってるのは実は自分だけでそういう思い込みもあるかもしれません。
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それと比べると、エスプレッソ系のアレンジ・ドリンクは常に新たな領域が広がっているような気がします。
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【珈琲三宝】
① 良い焙煎機
② 良質な生豆
③ 確かな焙煎法
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何が欠如してもダメです。そして上記の全て、自分で選択肢、あるいは改良し、より良い方向に日々努力することで常に上を目指すことが出来ます。
行き当たりバッタりではないということ。プロファイルを煎れるということは、予め全てのデータを把握していて初めて出来るわけですから、その日の気候で焙煎が変化するなんてハッタリ言う人は無理だということです。
悪しからず。
① 良い焙煎機
同じ焙煎機、「例えば」R-101の話。私共がこれで焙煎教室をしておりますので、これで上手く煎れた。けれども実際に自分が購入して焙煎してもその通りに中々上手くいかない。そういう時には、どうぞ何度もお越しください。(豆は持って来てね)。これは皆様沢山お越しです。出来るだけのことはします。
何故上手く出来ないのか?一つは、関東・関西、ガス種、そして年代でモーターなどの重要パーツが変化してゆきます。私のR-101の単相モーターは北芝製ですが、もう国内生産はしてません。今は多分日立製に変わっています。
丁度、本日、同じ悩みの納入先に出張テスト焙煎に行きましたら、風力が強い。けれど、火力が今一つ弱いというアンバランスさを何とかしたくなりました。
多くの方が、ボトムが落ちない、上手く焙煎出来ないと最初は思われるようですが、ここからが自分自身との戦いで、克服しなければならない大きな壁でもあります。
私のR-101にしても、中身はノーマルですが、装備環境は随分変えてます。
色々な部品(モーター)、ダクトやインバーターなども数万円以上費やし実験。日数も何日も掛かってます。モーター台座も何個も作る、軸も加工する。
それが無駄という人は、正直、焙煎機は把握出来ないと思います。かといって、皆がこれを出来るわけではないので、私がやってます。
この事に関しては別枠で書いてゆきます。 そしてお買い上げいただいた方にはフィードバックしてゆきたい思います。
焙煎機をご注文頂き、勿論新品ですから開封せずに、お客様にお届けします。その前に開封し実際に焙煎すれば状況は大きく変わる可能性がありますが、最低数時間と数キロの豆が必要になります。そこから個別に調整するのは時間的にも大変ですので、これからは最短ルートを探します。
焙煎機が第一です。これが安定しないと全てが難しい。
だから皆さんフジローヤルです。
安定してないから焙煎が出来ない。そうすると「ダンパー」操作で何とかしようと思うわけです。これで悪循環に陥っているのが日本の焙煎です。
偉そうに気象がどうのこうの言っても、ファンの性能差だけでも関東と関西では既に2割の差があるのです。