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投入温度と「ボトム温度」の関係

2015-08-12 | ◆正法焙煎眼蔵

質問が来ましたので、以前、実験した結果を載せます。

気温が丁度 22度の頃、生豆の温度も22度(室温貯蔵)

充分、暖気運転した上で、操作は第3者にお願いしました。

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【結果】

投入温度 _ ボトム温度  までの時間

140度      102度    1分02

160度      110度    1分02 

180度      117度    1分00

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R-101機による、250gの非常に繊細な焙煎です。

当店では現在、170度投入しております。季節を問わずです。

ここの条件は大きく変わる場合もあるでしょう。北海道で生豆を焙煎室の土間に置いてあり、そのまま煎る人もいるでしょう。

ボトム点以降(ここからが焙煎過程になります)は同じ1度上昇に6秒(1分で10度)で推移させます。

1ハゼの温度は1度差以内にです。ほとんど同じ

至る時間は10度差で1分丁度違うわけで、同じ焙煎曲線をズレて描きます。

つまり、各線は平行になります。(同じ角度で上昇してゆきます)

味は、主観ですが、変わりはなかった。ま、当然ですが

 

■可変要素を何にするかです。と考えると理屈になります。(理屈倒れという言葉がありますが、理屈がわかっても、現実が見えてない人がいます。例えば、送風量を計測しても、逆風を計測しない)

A:生豆の温度を変える。(無理)

B:投入温度を変える。(固定が感覚的に良い)

C:ボトム温度を揃える (AとBの組み合わせだから、テストをしないと無理、その為に幾つかの要素を変更して

結局、何も判らなくなる。) あなたは毎日焙煎する時に、生豆の温度や投入温度を考えて変えてることが本当に焙煎の本道と思いますか?

 

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当店は

D:

当店では170度(固定)で投入で、その日のデータは全て横並び同じになります。

季節により気温も変わってゆきます。ボトム温度も当然、多少は変化してゆきます。が焙煎そのものには影響しないと

私は思います。

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良い常温保管をしないかぎり、現在点で言えば、北海道と沖縄の焙煎屋さんの投入前の生豆の温度は違うわけです(NYとロスでもフィンランドでも違います)が、それで美味い・不味いという話は現実に聞いたことがありません。北欧と南欧でも同じ・・・笑

 

1度上昇に6秒なら、毎分のデータを記入する必要もありません。各自の焙煎記録紙に記入する要素は極力省くことだ。例えば。気温を書いたら、生豆の温度は省く(書いてる人はいないと思うけど)、要素が多いと何も見えなくなるだけだ。

自動車に「電流計」がないのと同じ理由であります。

私には導ける答えは何もありません。いつも目の前に事実があるだけです。

その裏に「勘仕事」も「職人ワザ」のもちろん、無いです。

 

 


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