1929年創業のウィーンの老舗
焙煎講座のお客様が参考に持って来られた焙煎豆である。
こういう豆を焙煎したいという意向も踏まえ持参して頂いた。20年程前から自社店舗でも使われているそうだ。
私が、想像した焙煎とは、いい意味で見事に裏切られました。
開封した直後、私は「スゴイっ!」と唸った。
ひと目見て、判る。
ブラジル産の豆が、数種類ミックスされているが
焙煎は、当焙煎講座と同じ焙煎である。
それが1929年年創業のお菓子の都、ウィーンの老舗がやはり昔からやっていたことは
大きな発見である。
正直に書いて、焙煎はこのポイントしかありません。
そして、一目見て、良い焙煎機を使われているのも判ります。
色は当方よりも一段薄い。(写真は相当黒くなってます)
この豆が焙煎されてココに来るまでに、ある程度、相当な時間が経っているが、「オイル」は一切出ていません。
(まあ、これが当り前ですが)
ケーキの都のコーヒーはもっと焙煎は深いだろうと思ってました。
しかし、これは見事です。(というか私が言える立場ではない)
写真では黒くなってますが、現物はもっと明るい色目です。
煎り度は、当焙煎より、ほんの少し浅い。
-----------------------------------------------
浅学の私にとっても、これは勉強になりました。と同時に
間違ってません。と確信もしました。
つまり
【完煎】です。
酸っぱい自慢の浅煎りなんてのは、本当に何もしらない阿呆の焙煎であることは、言い続けてますが、
そんな不味いコーヒーを飲めることが、「通」だなんて思ってるカフェ坊は、これを飲むべきです。
焙煎の基準を何処に置いたら、こういう焙煎が出来るのか?
いいえ、この焙煎が基準です。
色合わせ【爆】、時間で、【爆】、では絶対にありませんし、
ウィーンの焙煎所にも、絶対に
「排気ダンパー」は無いでしょう。
---------------------------
ロンドンでコーヒーハウスは1600年に出来ている。
ウィーンでも同じ時期だろうか?
洗練されたパプスブルグ帝国の都の老舗がこのコーヒー。見事な焙煎であります。
コーヒーの歴史が浅い、殆ど無いと同じ日本では、間違った焙煎が流布されてます。
ほとんどが根拠の無いデタラメである。
火力を一定で、ダンパーで調節なんて焙煎をしていたら、いづれ行き詰まります。
常識で考えれば判ることです。
--------------------------------------
「排気ダンパー」をアホみたいに屁理屈言って弄らなければ
「蒸らし」
「ニュートラルを追いかけ」
「1ハゼまでダンパーを一段・・・」
「ダンパー全開、チャフ飛ばし」 笑
などなど、一切、言及することはないのです。
あなたの出発点が間違っていれば、目的地に着くことは絶対にありません。
本物はやはり、こうなのです。本物を知ることです。
「こだわり」なんていう人は全部、自分に都合の良い「こだわり」です。
これは私の確信です。こだわれば、商売なんて出来ません。
「こだわり」とは常にベンチマークを上げてゆくことです。少しでも良いものがあれば、今日までの価値観を捨てることです。
さて、このコーヒーです。
西海岸がコーヒーの「聖地」だと思ってる困った人々とは違う。しかし、その答えは飲めば判る。
第一アメリカ人の舌なんて信じますか?
浅い煎りなんてアホでも出来るし、そんなものを評価していることはもっとアホである。
深煎りは、ただ煎るだけである。
「コーヒーに苦味」の評価などないのです。
このアホな両者に焙煎の基準はない。
しかし、このウィーンの焙煎はズバリです。
しばらくは取置きしますので見に来て下さい。見れば判ります。
こういう焙煎は、申し訳ないが「排気ダンパー」弄ってる限り未来永劫に出来はしません。
その世界が狭すぎます。
この老舗のコーヒーを20年前から自社輸入している御店もあるのです。
その見識の深さです。
まだ、日本に本物のコーヒーが無い時代です。
日本にあるのは駄豆でした。いわゆる「欠点豆」をハンドピックしなかればならん屑豆です。これは産地が低い場所。
こんなものは当店では見たこともない。買ったこともない。
---------------------------------
「ハンドピック」など技術でもない。とんでもないです。一切の価値はありません。
第一、少しでもコーヒーを知っていれば、こんな豆を買いません。
「1円でも安い豆」を探せば行き着くかもしれません。仕入れ値に「こだわり」ですね。
こんな先生に教えて貰ったら、・・・・・・・ です。
「排気ダンパー」云々・・アホです。
チャンチャラおかしいぜ。