今日、40年間置いてあったピアノとお別れした
「置いてあった」というのは、ほとんど使わなかったから。
思えば40年前、ピアノを習いたくて母に買ってもらった。
その時は父は他界していたので女手一つで働く母にとっては大きな支出だったはず。
買ったピアノは中古だったけど、何やら調律界では知らない人はいないと言われる(?)楽器屋をやっているオジサンが親戚にいて、その人に選んでもらった逸品だとのことだった。
遅まきながら小学校4年でピアノを始めたカフェオレであったが、どうやら音楽のセンスが皆無な上に元々日々の努力が大嫌い。
ということで4年間教室に通って結局バイエルが卒業できず、音譜を読むこともできないまま終わったのだった
その後何十年も弾かずに置きっぱなしだったピアノも、子どもたちがヤマハに通ってる間はちょっとは使ったんだけど、私同様練習嫌いな子ども達も音譜が読めないまま今に至るで、ついには物置き場と化していた
まぁ、これは私のしつけが悪いということは自覚してます、ハイ…
しかしご覧のようにピアノがあるせいでテレビがこんな中途半端な位置にしか置けないのである
実際、テレビがこの位置にあるから子ども達がピアノの練習をする時も邪魔でね、ビミョ~ではあったのだ。
そこで、もう弾く人もいないし、部屋は使い勝手が悪くなるし、せっかくのピアノも物置き場になっているんじゃ意味がないということで、前々から買い取ってもらうことを母に進言していたのだけど、母にしてれば家計が苦しい中で買ったピアノには思い入れもあっていい顔しなかったんだよね。
母曰く「他の安いピアノと違って鍵盤が象牙のいいモノなんだから」ってことだったけど、その割には大切にしてたとも思えない。
第一弾かなくても調律は毎年した方がいいからと調律を頼もうとすると「弾かないのにもったいない」と言って、結局何十年も調律しないでついには弦も何本か切れた。
しかも「ピアノがなくなったら花瓶や人形はどこに置くのよ」って…
ピアノは飾棚じゃないからぁーーーーーっ
言ってることが完全に矛盾してるんだけど、とにかく思い入れがあって売りたくなかったんだと思う。
とにかく、もしまた弾く時は修理代がハンパなくかかるってことと物置き場になっている現状とピアノが場所を取ってテレビがちゃんと置けないということを切々と(?)と訴え、ついに買い取りを承諾してもらったのだった。
いよいよピアノとお別れの日、さすがに日頃全く関心もなかった子ども達が記念にピアノの写真を撮っていて、私もちょっと物思うところがあったな…
そしてついにピアノともお別れ…
こんなにスッキリしました~
ピアノのせいでイマドキ26インチのテレビしか置けなったけど、これからはもう少し大きいのも置けるし、ちゃんとしたテレビ台も置ける
母は飾棚にもなる、イイテレビ台を買うと言っている(笑)
何はともあれ40年間お疲れさまでした
ありがとう、そしてさようなら、ピアノ
快食…
快眠…
快便…
個展の作品、コチラで公開してます。