表題に偽りありですね。
ネコ旅@カッパドキアです。
野外博物館から帰る道はとっぷりと暮れて、
街に戻って夕食なんですが、
なにしろリサーチが悪くて、
どこで食べていいか分からない。
私はホテルでもいいかって思ってたんですが、
T氏の持ってる観光書に出ていたレストランへ行くことに。
謳い文句は「主婦が作る料理」・・・
どうなんだろう。
ここもホテルをやってるようで、
食事する所は外のテラス。
ううう~む、暮れたら冷えてきた。
ってか、ちと寒い。
それなのに、とりあえずビール。
予約してコースを食べるのが良かったみたいだけど、
アラカルトでポチポチ頼む。
セットを頼んだT氏のメゼ(前菜)
定番の葡萄の葉包みなどが並ぶ。
スープ
あ、マントゥ(トルコの餃子)がある♪と思って頼んだら、
ヨーグルトが掛かってて、あまり熱くもない。
う~む、こんなのなのか・・・モグモグ・・・
暗いんで何やよう分からん。
ケバブだったかも。
バクラワ
焦げてるやん。。。
チャイ
予約してれば、名物つぼ焼きケバブが食べられたようで、
素焼きの壺で作られたケバブがテーブルまで持ってきて、
客が壺の口をナイフで割って供するシステム。
あちこちのテーブルで歓声が上がってました。
ううう、リサーチ不足を呪う。
それにしても、すっかり冷えてしまった。
こんなに寒くなろうとは思ってなかったので、
半袖一枚に薄っぺたいショールを持ってるのみ。
ホテルに戻ってお風呂で温まったはずなのに、
疲れてソファーでうとうとしてる間に、また冷えてしまった。
風邪引くかな・・・
と思いつつベッドへ。。。。
しかし、
ダブルベッドは甘くなかった。
隣が寝返りをうつと振動が伝わる。
隣がいびきをかけば、もろに聞こえる。
隣が布団をかけ直せば、こっちが引きずられる。
端っこに寝れば、布団からはみ出して寒い。。。
そして、
お腹が痛くなってきた。
寒い。
痛い。
眠れない。
気持ちも悪い。
薬がない。(イスタンブールに置いてきてしまった。)
どうしよう。。。
苦しみながら夜が明けた。
ダンナの「おはよう」の声も聞きたくない。
朝食?食べられるものか。。。ぐるじい・・・・
朝食をパスして、寝ている。
あぁ、今日はカッパドキア観光ツアーなのに。。。行けるのだろうか。
とりあえず、もう帰国支度でカッパドキアに来ているT氏の薬、
ビオフェルミンと胃腸薬を分けてもらい、何とか凌ぐ。
チェックアウトしてお迎えの車を待つ間も朦朧としている。
カプメイ最大のピンチ。
この先はつづきで。。。。
金曜日の朝。
I 夫人は前日に出発して、もういない。
N夫妻も帰国する日で慌ただしい。
私たちはホテルの部屋をキープしたまま、
午後からカッパドキア1泊旅行を予定している。
午前は部屋で準備して、ゆっくり過ごす。
仲間の一人T氏も一緒に行くことになっていて、
こりゃまた楽しそう。ウキウキ♪
午後の便でカッパドキアから1時間ぐらいのカイセリへ飛ぶ。
迎えの乗合シャトルバスに乗り、
カッパドキアのギョレメへ向かう。
だんだん岩が多くなってきた。
実は、これだけ旅行記を書いておいて、
いかにも楽しそう、
かな~り下調べして出かけてるっぽいけれど、
今回のワタクシ、いつもよりテンションが低く、
成田へ発つ日まで「行きたくな~い」と言っていた。
それで本は買ったけど、いつもよりリサーチが悪くて、
カッパドキアも「世界遺産、岩いっぱい」ぐらいの知識しか無かった。
これが、後で痛い目にあう原因になっている。。。。
ホテルだけはよく調べて決めていた。
洞窟ホテル:カッパドキア・ケーヴ・スイーツ
よく分からないかもしれないけれど、
岩を繰り抜いて部屋を作り、表に入口の建物を足している。
ダブルベッド!
T氏と一緒にフロントで「これからギョレメ野外博物館を見に行く」と告げる。
驚いたフロント。
「博物館は6時までたよ!」
えええーーーーーー!!!
なんですとー?
旅行書には7時までと書いてあるのに!!
その時、既に5時半を過ぎている。
歩いて15分くらいかなぁ~、とフロント。
とにかくダメ元で猛然と歩く!
ホテルは高台にあるので、先ずは町まで下り、
お店のある辺りを抜け・・・・、
あああー!
先発の I 夫妻です!
キャーー、またお会いできたー♪
と喜んで社交。
いやいや、こんな所で懐かしんで話してる場合じゃない。
早々に失礼して更に歩く。
いやぁ、恐ろしいトラップでしたね。。。
危ない危ない。
などと話しながら、
真っ直ぐの道を上る。
カーブを曲がったら、博物館が見える・・・、
見えな~い。
坂を更に上る。
博物館こちらの表示の二股。
訝しがりながら、そちらに行くとおみやげ屋が並ぶ。
でも、店じまいが近いのか、やる気なさそう。
かなり怪しい。
らくだもいる。
「乗りませんか~?」やる気なさそうに子供が誘う。
あああ、これもトラップだった!
突き当り左の階段を昇ると、
さっきの道に戻る。
博物館らしき場所は、まだ先。
時間は5時55分!
間に合うのか!?
ここで、私は息が上がって脱落しそう。
先に行ってくれぇ!
チケット買っといてぇーー!
と、T氏とダンナを先にやる。
先行2人は6時ギリギリにチケット売り場に到着。
切符売り場は、もう仕舞う用意をしていたようだけど、
切符を売ってくれ、
追いついた私も博物館の自動ゲートも通過できた!
入れました!
どうも入場は6時まで。見学は7時までだったよう。
いや、難易しても間に合って良かった。
ぜぇぜぇ。
夏時間なので、まだ明るい。
野外博物館の一番の見所は、
穴に掘られた昔のキリスト教徒の「暗闇の教会」で、
一番奥の穴。
これまた昇る。
だから、息が上がるんだってヴぁ!
ぜぇぜぇ。
別料金で中を見学すると、キリストの壁画が残っている。
おぉ!よく保存されている。
青を基調に、キリストの生涯が描かれている。
すごいなぁ。
これだけ暗かったし、入りにくい場所だから見つからずに残ったのかなぁ。
と知識不足。
他にも小さな教会や居住用の穴がいっぱい。
何だか実が生っていた。
食べられるよ!
と、トルコ人が自分も食べてみせて教えてくれた。
食べてみるとりんごのような味。
トルコりんごか。。。
それともこれもトラップ?
暮れていく。。。
もっと素朴な壁画の穴も。
右は埋葬された人。
どこまでも広がる岩。
そろそろ飽きてきた。
一度博物館の出口を出て、
さっき来た坂道に、もう一つ教会がある。
そちらも同一チケットで入れる。
そちらはまた見事な教会で、
これまた青の壁画が美しい。(トカル・キリセ)
全部見れて満足。
とっぷり暮れて、帰り道は足元暗い。
さて、夕食か。。。
つづく