ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

二つの名前を持つ少年

2015年08月24日 | 映画•映像
有楽町のテアトル系映画館で観た。これはホロコーストを逃れ、ポーランドの大地の中を奇跡的に生き続けた1ユダヤ少年の実話である。
映画で印象深い点があった。それはどんなにカトリック教徒を装っても、割礼というユダヤ人の明白なしるしがあることである。

もう一つは、ポーランドの人々のあたたかさである。かくまったことがバレれば、ナチからどんな目にあうかわからない。ポーランド人だってユダヤ人を差別していたはずなのだが、「同じ人間」として素性の知れぬ少年を受け入れた。

原題「run boy run 」にある通り、ただ単に少年が逃げまくっていくシーンの連続のようでいて、少年にたいしての実に様々な人間模様を描き出していく。それが秀逸な素晴らしさである。
もし私が少年を見たならば、果たしてどのシーンの人間であるのだろうか? 実に考えさせられる。

日本人にとって、ユダヤ人はなぜ迫害されるのか?この点についてクリスチャンを除いては、わかりにくいことでろう。それを割り引いても、この映画は見る価値があると思う。 ケパ 
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