ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

物、コレクション、財は空しい

2016年09月27日 | 祈り
昼間にNHKで、サリドマイド薬禍の五十年を特集していた。私は時々涙腺を抑えながら番組を拝視聴した。すでに五十代となった被害者は、若さを失った体にこれまでとは別な薬害の後遺症とでもいうべきものを与えているようだった。製薬会社や国には調査結果を踏まえ、早く何とかしていただきたいと思った。

さて、本筋ではないのだが、番組で気になった話があった。長い訴訟が終わって、各家庭に家一軒買えるぐらいの補償金が入った。大金はしばしば悲劇をもたらす。そのお金が遠因で家庭崩壊に至った経緯の述懐があったのだ。

最近私の身近で、遺された名匠作の超高価な品を、家族が骨董屋で鑑定を依頼してみると、なんと買い値の百分のニぐらいの価値しかない事がわかった。要するに騙されていたわけである。作は確かに本物でも、花押があるかないか、それによってどれほど相場の違いがあるか、それがわからなければ、赤子の手をひねるように騙されることになる。

実生活に必要のない趣味の物に手を出したのは、ちょうどその時、大金を持っていて、これからさらに根が上がるからと釣られたからである。目減りしない価値あるものに置き換え、安心しようとしたのだろう。そのように 家庭崩壊でも、この名匠作のお宝でも、共通して言える事がある。たまたま入った大金を元手に、さらに増やそうとしたことである。

これらのことから私は教訓を学ぶ。お金は必要のために用いるものであって、お金そのものを増やすために用いようとするのは、元も子も無くなり(つまり、すべてを失う)かねないということである。

私たちクリスチャンは、永遠の天国から見れば、この世は一瞬に過ぎないことを知っている。こうして家族を引き裂き、落胆させたりするお金に頼りお金を遺すのではなく、決して朽ちず錆びないもの・・・・世にあって御国への希望に生き、信仰で世の旅路を終えたいと心から祈っている。世で私はすぐに忘れ去られようと、天では永遠の宝が与えられる。そこでは決して腐ることも錆びることもない。そのことを多くの人々に証ししたい。ケパ

✝️ 自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません (マタイ6:19-20)





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