グリムスキーワード カーボンオフセット
つづきです。
そして、家路に着いたものの、、、。
もう頭の中はさっきのサックスのことで頭が一杯だった。
もうご飯も喉を通らないし、お風呂に入ってものぼせてしまうし、、、。
ただ、気がかりだったのが資金。やっぱり今後のことを考えると少し足りない気がしたので、、。
自分の持っている楽器を少し売って、新しい楽器の資金に当てることにした。それは、ドラムでもめったに使わないシンバルだった。そして使っていない新品同様のパイステのクラッシュとセイビアンのチャイナを下取りに出すことにした。
で、そこお店は中古の楽器なら、なんでも買い取ってくれるのが有難いと思った。
しかし、お店の人に楽器を演奏できる人はいなかった。
当然、サックスも吹けない。
さらに小物もあまり揃ってない。
次の日、朝一番でサックスを買いに行った。
、、、と言いたいけど、まずは、ドラムの個人練習でスタジオを予約していたので、ついでにドラムを叩いた。でも、その間も、頭の中は買うと決めたサックスのことばかり。
一応、お店に行き、練習の前に受付で、昨日見たサックスを買いたいと告げていた。
だから、なおさらサックスが欲しくてしょうがなかった。
それから2時間、ドラムを練習して、、、って、練習になっていない!(笑)
練習が終わって、すぐにサックスを見に行った。
お店に人はすぐに楽器を用意してくれたので、私もすぐに用意したお金を払った。
そしてお店の人が言うには、付属品は、コルクグリスとマウスピースだけで、リードとストラップは無いので、他のお店で調達して欲しいということだった。
でも私にとってはそんなこと、どうでもいいことだった。
もう憧れのサックスが手に入っただけで気分はうきうきしていて、すぐに吹きたかった。
でもリードとストラップが無い!
、、、と、悩む暇も惜しんで、楽器を購入した直後、すぐに電車に乗るために、まず家の前からバスに乗り駅を目指した。
目指すは、、、新大久保っ!!
さっそく買ったばかりの楽器のハードケースを抱えて、電車を乗り継ぎ、JR新大久保駅に到着。それから徒歩で大久保の老舗I管楽器店を目指した。
なぜそのお店かというと、ネットや雑誌の情報で管楽器のリペアは定評があったから。
なにしろ管楽器なんて、今回が初体験。
なにも知らないし、どこのもツテは無い。
だからこそ評判の良い専門店に行きたかった。
そして午後3時頃、お店に訪れ、フロントのスタッフの方に楽器初心者で中古で楽器を買い、そして小物やリードも欲しいと告げると、あいにくリペア担当の人が留守で、一時間くらい戻らないという返事。でもせっかく遠路遥々来たのだし、せっかくなので、お店を見ながら待つことにした。
そして一時間が経過。
約束どおりリペアの方がお店に戻ってきて、やっと楽器をみてくれることになった。
で、私の楽器のケースを見るなり、、、
「おっ、ヤナギサワのA-50ですね。」と仰った。
なんで分かるの?と、思ったけど、今、思うとケース自体が専用のケースだったので、分かって同然だと後になって知った。
それから楽器を出して、調子を軽くみてもらった。
そしたら、、、。
リペアの人「この楽器、質屋や古道具屋さんで買ったの?」と、聞かれた。
私「いえ、一応、中古楽器屋さんなんですが、。」と、答えると、
リペアの人「調整もメンテも何もしてないですね。こういう状態だとお店もなにもしていない証拠。」、、、と。
さらに、「かなり古い楽器で、タンポが古くなって硬くなっている」と言われた。
ほら、(と、キーを押さえて、)「こうやって強く押さえないとしまらないですよ~。」と。
「でも、このままでも使えないこともないので、このまま使って3ヶ月くらい経って、修理するか考えても大丈夫です。」と、こちらもお金が無いのを見越してか、優しく対処してくれた。
それで修理費を参考までに聞くと、7、8万だといわれた。(うーん。買った金額と同額!汗)
それなので修理に関しては保留にして、とりあえずリードが無いので、リードが欲しいと告げたら、リペアの人が親切に試奏させてくれて、一枚、新しいリードを持って、楽器と共に試奏室に入った。
そこで面白いことがった。
それは、リペア屋さんが私の持ってきたマウスピースと同じマウスピースを持ってきてくれて、楽器に付けて吹いてくれたこと。即席サックス教室をしてくれたことだった。
、、、というか、何にも知らない私、一応、マウスピースはメイヤーというメーカーは知っていたけど、サイズまではよく分からなかった。
なにしろ、実際に付属として付けてくれたマウスピースは同じメイヤーでも5SSという珍しいサイズ。
これは予測だけど、たぶん楽器にこのマウスピースを買ったお店の人が付けてくれたとき、メイヤーという名前だけで付属してくれたような気がする。つまり楽器本来の付属品ではない。なぜなら、そのお店のアクセサリーを尾保存してある棚をみたことあり、そこには付属用のマウスピースだけ置いてあったから。
で、結局、お店の人曰くは、「このマウスピースは、NYメイヤーではないけど、古いけど、とてもよくできた良いモノですよ~。」と、褒めてくれたのを思い出した。ただ珍しいものらしく、店頭にはあまり無いものだとも、現行品ではあるらしい。
そしてその後、そこでの楽器試奏というか、リード試奏が、私の本当の意味でのサックス初体験になった。
それでリペアの人に、「実は、先日、サックス体験教室に参加したけど、音が出なかったんです。」と告げると、、。
「いや、大丈夫です。必ず音は出ますから~。」と、まず、私の代わりにサックスを吹いてくれた。
「ぼーーーーーっ!!!」、、、野太い、野生的な音色だった。
「それじゃ、しばらく吹いてみて下さい。」と、告げられてリペアの人は、そこを後にした。
それから教わったばかりの構え、咥え方を思い出して、真似て吹いてみた。
何度か吹いたら、、、やっと音が出たっ!!
うれしかった。
それから、「ぼーーーっ!ぼっー!」と、吹くこと15分くらい。
でもお店の人が呼びに来ない。
さすがに生まれて初めて吹いたので、吹き方も分からず、ついに吹きつかれて酸欠に、、。(汗)
そしてめまいもしてきたので、楽器をそそこくさと片付けて試奏を出てフロントに向かった。
そして、、、。
私が、「このリード良いですね。これください。」と、告げると、それはそのお店のオリジナルブランドのリードだった。
で、さっそく3セット(15枚)買うとして、その後、楽器に必要なアクセサリーが必要なんですが、何が必要かわからないので、、、と、告げると、お店にあったアクセサリーを適当に選んでくれた。
買ったのは、以下のとおり。
ストラップ(オリジナルの革製)
シルキースワブ(ネック用)
ボディスワブ(本体用)
ヤマハクロス
リード(15枚)
教則本(初心者用)
全部で一万五千円くらいだった。
そしてまた電車に乗ってるんるんで帰宅っ!!
ところが、その夜、ちょっとした問題が起こる。
それは、、、。
家で小物出して、喜んで、それから楽器を出して買ってきたクロスで本体を拭いた。そしたらクロスが真っ黒になった。
さらにスワブを通したら、白いスワブも真っ黒にっ!!(汗)
あまりに埃で汚れていた楽器だった。
そして、ガチャガチャとキーをいじると、真ん中辺りの閉じたままのキーが閉じたまま。キーを押しても開かない。うーん、、、一瞬、焦る。
「もしかして、この楽器、故障している?」と、思った。
実は、昼にお店で試奏したとき、まだ指使いは分からなかったので、適当に指を動かしただけだった。それに見本で吹いてくれた人が、全部のキーを押さえて吹いていたので、真似て、私も全部のキーを押さえて吹いていた。だから、他のキーに関しては無頓着だった。
そして、、、思った。
「そうだ!返品しよう。」
それからすぐに買ったお店に電話をした。
そしたらもうお店は閉店まじかで、担当の人は留守をしていた。
代わりに電話に出た人は、用件を伝えると仰っていたけど、たぶんその人に言っても意味を理解するのに時間が掛かるだろうと判断し、とりあえず、連絡はもう一度、明後日にすることにした。
そして、明けた次の日。
朝、また楽器のキーをいじっていたら、閉じたままのキーが、単にくっついているだけだと気付き、無理矢理指で剥がしてみた。そしたら、、、取れた。
どうやら、長年、放置してあったので、タンポが硬くなりくっついていただけ。
で、返品の件はお流れになった。
今でもあのとき、電話で担当の人がいたら、今、この楽器を持っていなかったような気がする。だからこそ、今の楽器は、やはり私の所にくる運命だなと感じることがある。
それから、数日後、次の問題が勃発!
それは、、。
つづく。
つづきです。
そして、家路に着いたものの、、、。
もう頭の中はさっきのサックスのことで頭が一杯だった。
もうご飯も喉を通らないし、お風呂に入ってものぼせてしまうし、、、。
ただ、気がかりだったのが資金。やっぱり今後のことを考えると少し足りない気がしたので、、。
自分の持っている楽器を少し売って、新しい楽器の資金に当てることにした。それは、ドラムでもめったに使わないシンバルだった。そして使っていない新品同様のパイステのクラッシュとセイビアンのチャイナを下取りに出すことにした。
で、そこお店は中古の楽器なら、なんでも買い取ってくれるのが有難いと思った。
しかし、お店の人に楽器を演奏できる人はいなかった。
当然、サックスも吹けない。
さらに小物もあまり揃ってない。
次の日、朝一番でサックスを買いに行った。
、、、と言いたいけど、まずは、ドラムの個人練習でスタジオを予約していたので、ついでにドラムを叩いた。でも、その間も、頭の中は買うと決めたサックスのことばかり。
一応、お店に行き、練習の前に受付で、昨日見たサックスを買いたいと告げていた。
だから、なおさらサックスが欲しくてしょうがなかった。
それから2時間、ドラムを練習して、、、って、練習になっていない!(笑)
練習が終わって、すぐにサックスを見に行った。
お店に人はすぐに楽器を用意してくれたので、私もすぐに用意したお金を払った。
そしてお店の人が言うには、付属品は、コルクグリスとマウスピースだけで、リードとストラップは無いので、他のお店で調達して欲しいということだった。
でも私にとってはそんなこと、どうでもいいことだった。
もう憧れのサックスが手に入っただけで気分はうきうきしていて、すぐに吹きたかった。
でもリードとストラップが無い!
、、、と、悩む暇も惜しんで、楽器を購入した直後、すぐに電車に乗るために、まず家の前からバスに乗り駅を目指した。
目指すは、、、新大久保っ!!
さっそく買ったばかりの楽器のハードケースを抱えて、電車を乗り継ぎ、JR新大久保駅に到着。それから徒歩で大久保の老舗I管楽器店を目指した。
なぜそのお店かというと、ネットや雑誌の情報で管楽器のリペアは定評があったから。
なにしろ管楽器なんて、今回が初体験。
なにも知らないし、どこのもツテは無い。
だからこそ評判の良い専門店に行きたかった。
そして午後3時頃、お店に訪れ、フロントのスタッフの方に楽器初心者で中古で楽器を買い、そして小物やリードも欲しいと告げると、あいにくリペア担当の人が留守で、一時間くらい戻らないという返事。でもせっかく遠路遥々来たのだし、せっかくなので、お店を見ながら待つことにした。
そして一時間が経過。
約束どおりリペアの方がお店に戻ってきて、やっと楽器をみてくれることになった。
で、私の楽器のケースを見るなり、、、
「おっ、ヤナギサワのA-50ですね。」と仰った。
なんで分かるの?と、思ったけど、今、思うとケース自体が専用のケースだったので、分かって同然だと後になって知った。
それから楽器を出して、調子を軽くみてもらった。
そしたら、、、。
リペアの人「この楽器、質屋や古道具屋さんで買ったの?」と、聞かれた。
私「いえ、一応、中古楽器屋さんなんですが、。」と、答えると、
リペアの人「調整もメンテも何もしてないですね。こういう状態だとお店もなにもしていない証拠。」、、、と。
さらに、「かなり古い楽器で、タンポが古くなって硬くなっている」と言われた。
ほら、(と、キーを押さえて、)「こうやって強く押さえないとしまらないですよ~。」と。
「でも、このままでも使えないこともないので、このまま使って3ヶ月くらい経って、修理するか考えても大丈夫です。」と、こちらもお金が無いのを見越してか、優しく対処してくれた。
それで修理費を参考までに聞くと、7、8万だといわれた。(うーん。買った金額と同額!汗)
それなので修理に関しては保留にして、とりあえずリードが無いので、リードが欲しいと告げたら、リペアの人が親切に試奏させてくれて、一枚、新しいリードを持って、楽器と共に試奏室に入った。
そこで面白いことがった。
それは、リペア屋さんが私の持ってきたマウスピースと同じマウスピースを持ってきてくれて、楽器に付けて吹いてくれたこと。即席サックス教室をしてくれたことだった。
、、、というか、何にも知らない私、一応、マウスピースはメイヤーというメーカーは知っていたけど、サイズまではよく分からなかった。
なにしろ、実際に付属として付けてくれたマウスピースは同じメイヤーでも5SSという珍しいサイズ。
これは予測だけど、たぶん楽器にこのマウスピースを買ったお店の人が付けてくれたとき、メイヤーという名前だけで付属してくれたような気がする。つまり楽器本来の付属品ではない。なぜなら、そのお店のアクセサリーを尾保存してある棚をみたことあり、そこには付属用のマウスピースだけ置いてあったから。
で、結局、お店の人曰くは、「このマウスピースは、NYメイヤーではないけど、古いけど、とてもよくできた良いモノですよ~。」と、褒めてくれたのを思い出した。ただ珍しいものらしく、店頭にはあまり無いものだとも、現行品ではあるらしい。
そしてその後、そこでの楽器試奏というか、リード試奏が、私の本当の意味でのサックス初体験になった。
それでリペアの人に、「実は、先日、サックス体験教室に参加したけど、音が出なかったんです。」と告げると、、。
「いや、大丈夫です。必ず音は出ますから~。」と、まず、私の代わりにサックスを吹いてくれた。
「ぼーーーーーっ!!!」、、、野太い、野生的な音色だった。
「それじゃ、しばらく吹いてみて下さい。」と、告げられてリペアの人は、そこを後にした。
それから教わったばかりの構え、咥え方を思い出して、真似て吹いてみた。
何度か吹いたら、、、やっと音が出たっ!!
うれしかった。
それから、「ぼーーーっ!ぼっー!」と、吹くこと15分くらい。
でもお店の人が呼びに来ない。
さすがに生まれて初めて吹いたので、吹き方も分からず、ついに吹きつかれて酸欠に、、。(汗)
そしてめまいもしてきたので、楽器をそそこくさと片付けて試奏を出てフロントに向かった。
そして、、、。
私が、「このリード良いですね。これください。」と、告げると、それはそのお店のオリジナルブランドのリードだった。
で、さっそく3セット(15枚)買うとして、その後、楽器に必要なアクセサリーが必要なんですが、何が必要かわからないので、、、と、告げると、お店にあったアクセサリーを適当に選んでくれた。
買ったのは、以下のとおり。
ストラップ(オリジナルの革製)
シルキースワブ(ネック用)
ボディスワブ(本体用)
ヤマハクロス
リード(15枚)
教則本(初心者用)
全部で一万五千円くらいだった。
そしてまた電車に乗ってるんるんで帰宅っ!!
ところが、その夜、ちょっとした問題が起こる。
それは、、、。
家で小物出して、喜んで、それから楽器を出して買ってきたクロスで本体を拭いた。そしたらクロスが真っ黒になった。
さらにスワブを通したら、白いスワブも真っ黒にっ!!(汗)
あまりに埃で汚れていた楽器だった。
そして、ガチャガチャとキーをいじると、真ん中辺りの閉じたままのキーが閉じたまま。キーを押しても開かない。うーん、、、一瞬、焦る。
「もしかして、この楽器、故障している?」と、思った。
実は、昼にお店で試奏したとき、まだ指使いは分からなかったので、適当に指を動かしただけだった。それに見本で吹いてくれた人が、全部のキーを押さえて吹いていたので、真似て、私も全部のキーを押さえて吹いていた。だから、他のキーに関しては無頓着だった。
そして、、、思った。
「そうだ!返品しよう。」
それからすぐに買ったお店に電話をした。
そしたらもうお店は閉店まじかで、担当の人は留守をしていた。
代わりに電話に出た人は、用件を伝えると仰っていたけど、たぶんその人に言っても意味を理解するのに時間が掛かるだろうと判断し、とりあえず、連絡はもう一度、明後日にすることにした。
そして、明けた次の日。
朝、また楽器のキーをいじっていたら、閉じたままのキーが、単にくっついているだけだと気付き、無理矢理指で剥がしてみた。そしたら、、、取れた。
どうやら、長年、放置してあったので、タンポが硬くなりくっついていただけ。
で、返品の件はお流れになった。
今でもあのとき、電話で担当の人がいたら、今、この楽器を持っていなかったような気がする。だからこそ、今の楽器は、やはり私の所にくる運命だなと感じることがある。
それから、数日後、次の問題が勃発!
それは、、。
つづく。