フィンランド旅行七日目。
わたしたちが投宿しているのは「ホテル・カタヤノッカ」というホテルだが、ここはなんと2002年まで刑務所として使われていた建物を再利用したユニークなホテルだ。
客室はふつうのホテルと変わりないが、レストランはかつての監獄をイメージして改装されているのでなんだかうす暗い。また玄関には刑務所時代にじっさいに使われていたとおぼしき手錠や足かせなどがディスプレーされていて、スタッフはみんな囚人服を着ている。ちょっと悪趣味だといわざるを得ないが、お手ごろ価格でけっこう人気のホテルらしい。
わたしたちはここに連泊して、毎日ここから日帰りでいけるところへ出かけている。なので、今回の旅は北の方へはまったく行っていない。そちらはまた次回いく予定。
ホテルのすぐまえにトラムの駅があり、4番に乗ると約10分で中央駅につく。きのうの夕方に買った1dayチケットがあるので、きょうの夕刻まではヘルシンキ市内の乗り物はすべてフリーだ。3回以上乗ればもとはとれる。
さて、きょうは中央駅のすぐ西側にある「現代美術館キアズマ」へいく。
偶然にもロバート・メイプルソープ展が開催されていたので、常設展と合わせてゆっくりと見ることができた。
メイプルソープの作品は人物をモチーフにしたものが多いが、男性の性器を大きく接写しているものがある。ポートレイトというより物撮りに近い。
これらの写真をめぐっては、日本で出版された彼の写真集が「わいせつ物」として東京税関に没収される事件が起こっている。その後、出版社が国を相手取りその不当性を訴えて裁判となる。
約9年にわたる裁判の結果は税関に処分の取り消しが命じられ、写真集はわいせつ物に該当しないと判断、国が敗訴した。この判決が出たのは2008年のことであるから、ついこの間の話だ。
芸術を理解しない日本の税関(ひいては日本のお役所)は嘆かわしいばかりである。
美術館を出て、今度は3番トラムに乗ってカイヴォプイスト公園へいく。ここはヘルシンキ最南端にある公園で、そのはずれにフィンランド湾を臨みながら食事のできるカフェ・ウルスラがある。
映画「かもめ食堂」で主人公の女性3人とフィンランド人女性がのんびりとビールを飲むシーンに使われたレストランだ。
わたしたちもこの1週間のたのしかった旅行をふりかえりながらビールで乾杯する。
ところでカフェからすこし離れたところに背の高いクレーンが立っている。
なにかの工事かなと思いきや、吊り下げられたゴンドラの中から奇声を発して人が落ちてきた。もちろん両足には太いロープ(ゴム?)が結びつけてあり、地上に接地することはない。カイヴォプイスト名物のバンジージャンプだ。
ゴンドラの高さは100メートル以上あるとか。考えただけでも足がすくむよね。
このあと夕方まで別行動することになり、わたしはマーケット広場でおみやげを物色したり、写真を撮りながらホテルへもどる。
わたしたちが投宿しているのは「ホテル・カタヤノッカ」というホテルだが、ここはなんと2002年まで刑務所として使われていた建物を再利用したユニークなホテルだ。
客室はふつうのホテルと変わりないが、レストランはかつての監獄をイメージして改装されているのでなんだかうす暗い。また玄関には刑務所時代にじっさいに使われていたとおぼしき手錠や足かせなどがディスプレーされていて、スタッフはみんな囚人服を着ている。ちょっと悪趣味だといわざるを得ないが、お手ごろ価格でけっこう人気のホテルらしい。
わたしたちはここに連泊して、毎日ここから日帰りでいけるところへ出かけている。なので、今回の旅は北の方へはまったく行っていない。そちらはまた次回いく予定。
ホテルのすぐまえにトラムの駅があり、4番に乗ると約10分で中央駅につく。きのうの夕方に買った1dayチケットがあるので、きょうの夕刻まではヘルシンキ市内の乗り物はすべてフリーだ。3回以上乗ればもとはとれる。
さて、きょうは中央駅のすぐ西側にある「現代美術館キアズマ」へいく。
偶然にもロバート・メイプルソープ展が開催されていたので、常設展と合わせてゆっくりと見ることができた。
メイプルソープの作品は人物をモチーフにしたものが多いが、男性の性器を大きく接写しているものがある。ポートレイトというより物撮りに近い。
これらの写真をめぐっては、日本で出版された彼の写真集が「わいせつ物」として東京税関に没収される事件が起こっている。その後、出版社が国を相手取りその不当性を訴えて裁判となる。
約9年にわたる裁判の結果は税関に処分の取り消しが命じられ、写真集はわいせつ物に該当しないと判断、国が敗訴した。この判決が出たのは2008年のことであるから、ついこの間の話だ。
芸術を理解しない日本の税関(ひいては日本のお役所)は嘆かわしいばかりである。
美術館を出て、今度は3番トラムに乗ってカイヴォプイスト公園へいく。ここはヘルシンキ最南端にある公園で、そのはずれにフィンランド湾を臨みながら食事のできるカフェ・ウルスラがある。
映画「かもめ食堂」で主人公の女性3人とフィンランド人女性がのんびりとビールを飲むシーンに使われたレストランだ。
わたしたちもこの1週間のたのしかった旅行をふりかえりながらビールで乾杯する。
ところでカフェからすこし離れたところに背の高いクレーンが立っている。
なにかの工事かなと思いきや、吊り下げられたゴンドラの中から奇声を発して人が落ちてきた。もちろん両足には太いロープ(ゴム?)が結びつけてあり、地上に接地することはない。カイヴォプイスト名物のバンジージャンプだ。
ゴンドラの高さは100メートル以上あるとか。考えただけでも足がすくむよね。
このあと夕方まで別行動することになり、わたしはマーケット広場でおみやげを物色したり、写真を撮りながらホテルへもどる。