
ようやくM8を手に入れた。
中古品なので程度はそこそこだが、動作に問題はなさそうだ。
それにしても発売から4年近く経つデジカメを今さら中古で買うというのは、国産デジカメなら考えられないことである。
デジカメの性能は日進月歩であるから、できるだけ新しいものを買うというのが本来の使い方なのだが、ライカの場合はちょっと事情がちがう。
ライカは新製品の出るサイクルがとても長い。
フィルム時代でいうと、M6からM7になるのに18年も(!)かかっている。
そのあとデジタルのM8が出るのに4年。
さらにCCDがフルサイズになったM9の登場が3年後の2009年12月だった。
だが半年以上たったいまもM9は品薄状態で、ライカもアナウンスしているとおりM8とM8.2は併売されている。
つまり4年たっているがM8は現行機種なのだ。
かつて「ライカ1台で家が建つ」といわれたほど、ライカはどの機種も高価だ。
一番安いコンデジでさえ国産の2倍はする。
M8も新品なら693,000円もするカメラで、わたしにはとうてい買える代物ではない。
こんなに高いカメラが国産メーカーのように1年や1年半でつぎつぎとモデルチェンジして旧型になったなら、ライカユーザーは黙っちゃいないだろう。
クラフトマンシップに長けたドイツ人には「開発にじっくりと時間をかけて良いものをつくる」精神がいまだに受け継がれているようだ。
(日本製と差別化するための一種の戦略でもあるだろうが)

このM8が何年もつかによって、対費用効果が変わってこよう。
過度な期待は禁物だが、それでも期待はふくらむ。