
大阪の太陽光線は肌を刺すように痛い。
きっとオゾン層がこのあたりだけ薄いのではないか。
顔と腕に日焼け止めクリームをたっぷり塗りこみ、M8を持って出かける。
いつもなら見過ごすような風景も、きょうはすべてフォトジェニックに見える。
M8の使い心地はM7よりもヘキサーRFに近い。
絞りを確認してファインダーを覗き、レリーズボタンを半押しするとシャッタースピードが表示される。
強い日差しのなかでも視認性はよい。
予想したシャッタースピードと大きくずれることはないが、少し露出補正したいときはカメラを振って、ほしい露出になったところでAEロックする。
このAEロックのかかるレリーズボタンの感触が絶妙で、適度な深さと重さがあるので、押し込みすぎてシャッターが切れてしまうということはない。
これはヘキサーRFのフェザータッチよりも使いやすい。
そもそもM型ライカには露出補正ダイヤルなどない。
M8はSETボタンを押して「露出補正」のメニューを呼び出さねばならないのでとても面倒だし、もとに戻すのを忘れてしまう事故にもつながる。
しかも液晶モニタは太陽光線が当たっているとほとんど見えないので、この方法は使いものにならない。
上に書いたようにオート露出とAEロックを併用するのが正しい方法だと思う。

わたしはこのカメラでJPEGの撮って出しなど、はじめから想定していない。
すべてRAW撮りで1枚1枚現像するつもりである。
最良の現像方法はこれから模索していくが、画質に関しては相当なポテンシャルを感じる。
1030万画素とは思えないシャープ感と粘りがある。
ちなみにきょうのレンズはローライのゾナー40ミリF2.8で、撮影の絞りはF8、ISO160。