注文していたLX5用の革ケースが届く。
これは名古屋にあるAki-Asahiという革細工の工房でつくってもらったものだ。
いくつも試作をかさねてできあがった意匠だけあって、カメラとのマッチングは最高。
Aki-Asahiの社長・中村さんのものづくりに対するこだわりが、彼のブログからも伝わってくる。
同じケースでもいろいろな革の種類とステッチの色が選べるが、わたしのオーダーしたものは「ダークタン」というヌメ革を手で染めたものだ。
使っているうちにこげ茶色が徐々に色落ちして飴色みたいになってくるらしい。
萩焼のように七色に変わっていくのかな。
けっこういい値段だけど、こうして着飾るといっそう愛着がわく。
半月ほど使ってみて、このカメラの使い方がだんだんわかってきた。
わたしの場合、日常の記録がおもな役目なので、あまり難しいことは考えず露出は「P」モードだ。
ただし露出補正は右肩のダイヤルでこまめにおこなう。
このカメラは開放F2の明るいレンズが付いているので、できるだけ絞りを開けてISO感度が低くなるようにプログラムされているようだ。
もっとも開放絞りでもイメージセンサが小さいので、フルサイズ機やAPS-C機のようには背景はボケない。
ボケ味をたのしみたい人はシグマDP2やフジX100のようなカメラがいいと思う。
おっと、ライカX1ならもっといい。バカ高いけど。
それからカメラを構えてレンズの左側にあるフォーカス切替のスイッチはとても便利だ。
1段階スライドさせるとマクロモードに、2段階だとマニュアルフォーカスに簡単に切り替えられる。
だいたいのコンデジは背面の小さなボタンを3~4回押したり、メニューの中に入っていたりして面倒な操作を強いられることが多い。
この切替スイッチの優れている点は電源がOFFであっても視認できることだ。
いまどんな設定で撮っているかがすぐに判って、すぐに切り替えられるというのがありがたい。
机上だけの設計ではなく、じっさいに撮影している人の設計だろう。
ついでにいえば、レンズの上側にもスライド式のアスペクト比切替スイッチがある。
これも上に書いたように簡単に切り替えられて便利なのだが、わたしは「3:2」でしか撮らないので、逆に動くと困るからセロテープで止めてある。
モードダイヤルも同様に「P」から回らないようにテープ止めしてる。
今どきのコンデジは多機能すぎるので、自分なりに機能を限定するくらいでちょうどよい。
ちなみにわたしの使ってきたコンパクト機のなかで一番優れていたのは「ピッカリコニカ」ことコニカC35EFである。
今なら500円くらいで使えるものが売ってるんじゃないか。
そういえば、ダム建設によって水没した徳山村を記録しつづけた増山たづ子さんが、このカメラを使っていたなあ。
あの写真集はとてもよい。
[きょうの夕食]
・鶏もも肉の南蛮漬けとエビフライ
・きんぴらごぼう
・タコとナスの煮もの
・オクラとパスタの温サラダ