2013夏山第一弾、トムラウシ(2141m)へ登ってきました。
7月8日~10日までの3日間、アタックは9日(火)でした。
短縮登山口からのピストンです。
:北海道
7月8日(月)7:45 羽田~帯広とかち空港へ飛びました。
:北海道らしい風景
空港からJR帯広駅へ、さらに国民宿舎:東大雪荘まで、”無料送迎バス”で移動する。
:幸福駅
今は廃線になった「幸福駅」、「愛国駅」もありました。
:35℃を指しています。
左側は幌尻岳のある日高山脈、トムラウシは真上になる。
:東大雪荘
14:30 東大雪荘へ到着、いい天気でした。
http://www.netbeet.ne.jp/~taisetsu/tomurausi1.html
明日のアタックに備え情報収集。
17:00過ぎ、今日登っているmaitabi ツアーTD K田さんに話を聞いた。
①天候はピーカン、山頂からの展望は見事だった。
②カムイ天上までの登山道は”田圃”を歩く状態、スパッツは欠かせない。
③雪渓の残っているコマドリ沢、アイゼンはいらない。
というものだった。
:源泉
短縮登山口への足の確保(レンタカーへ同乗)もお願いできた。
:夕食
準備は万端、明日の天気を祈って就寝。
明日は3:30起床、4:00 東大雪荘発だ。
***
7月9日(火)天候は”曇り時々晴れ”とまずまず、気温も20℃弱。
4:00 朝食の弁当はロビーで食べ、予定通り車で短縮登山口へ向かう。
:今日の歩程
トムラウシ(標高:2141m)を紹介しよう。
トムラウシは、大雪山の旭岳につぐ北海道第二の高峰である。 ~中略~
トムラウシという名前にも魅力がある。それは十勝川の上流トムラウシ川から来たもので、
トンムラウシと呼ぶのが正しいそうである。
Tonra-usi のトンラは「水垢」を意味し、ウシは「多いところ」を意味する。
つまり「水垢の多い川」、温泉鉱物のため水がぬらぬらしているのでこの名があるのだという。
(日本百名山:トムラウシから抜粋)
:望岳台
「カムイミンタラ=神々の庭」 の眺望は?雲がかかっていた。
:登山口
4:32 登山口をスタート(パートナーは朝食をとるというので)
:笹原
:登山道合流
4:53 (旧)登山道合流点に、トムラウシまでは8.5kmと標示されている。
:雲が出てきた
登山道も登りになる。笹薮の内外に花が出てきた。
本州でも咲いている花ばかりだったが、なぜかホットした。
:ツバメオモト :ノウゴウイチゴ :ゴゼンタチバナ
:田圃1
”田圃”状況のヌカルミが始まる。
:田圃2
雪が融け、窪地に水が溜まり「泥濘状態」になるようだ。
笹原の端を歩くのもいいが、滑って”田圃”に落ちると悲惨な状況が容易に推測される。
ここは王道を歩くことに決め、進んだ。
:カムイ天上
5:37 カムイ天上へ、ここから尾根歩き。
:ミヤマエンレイソウ :エンレイソウ :オオシロバナエンレイソウ
エンレイソウの揃い踏みが見られた。
:六つ沼山
正面に雪渓を残した山が見える、六つ沼山か?
:新道分岐
従来の登山道はここからカムイサンケナイ川まで下り、遡上しコマドリ沢へ通じた。
今は笹原を刈って新道が作られた。カムイミンタラの眺望も楽しめるが・・・。
黒い雲で覆われ見えない・・・。
:雪渓
時折雪渓が顔を見せる、これがヌカルミの原因であることは間違いない。
:草が萌え出した :シャクナゲの蕾 :ショウジョウバカマ
雪渓の周りはまだ春、ショウジョウバカマが咲いていた。
:ミツバオウレン3態
:黒い雲が
カムイミンタラの展望地、山頂付近に暗雲がかかっている。
心の中にも暗雲が芽生えたのもこの時・・・。
:いい天気
ここは太陽がのぞいているのだが。
:石狩岳?
石狩岳方面が見える、晴れているようだ。
:コマドリ沢降下点
コマドリ沢降下点(下はカムイサンケナイ川)
⇒ はここから登るという意味(下り過ぎ防止のため)
:コマドリ沢入口
7:02 コマドリ沢入口、標示板は埋まって見えない。
:コマドリ沢
この雪渓(コマドリ沢)を登る・・・・・。
:岩稜帯
7:40 雪渓を登りきると岩稜帯に、右へトラバースするとお花畑が待っている。
岩稜帯に咲いていた、ヒメイチゲ3態(ここでしか見なかった)
お花畑の住人達を紹介します。☆=北海道種
:イワブクロ☆ :エゾツツジ☆ :コキンレイカ☆
:マルバシモツケ :イワヒゲ :エゾイソツツジ
:キバナシャクナゲ :エゾノツガザクラ☆
:前トム平
8:07 前トム平へ、トムラウシの雄姿が・・・雲に隠れて見えない。
:コマドリ沢
雨雲が出ている、雨が落ちてきた。
:前トムピーク
:お花畑
:岩稜帯
前トム平から、ハイマツ帯を経て、再度岩稜帯に。
:まだ岩稜帯
雨が強くなり、ガスも出て視界悪し合羽を着た。
:トムラウシ公園
8:45 トムラウシ公園へ、「視界不良」雪渓で登山道も確認不可。
花を撮って深呼吸・・・。
:エゾコザクラ☆ :チングルマ
:奇岩が見える
トムラウシ公園内は、①奇岩 ②雪渓 ③春のお花達で構成されていた。
雪渓を直進すると、目前に斜面が立ちはだかる。
踏み後もあるようで、ないようなので、どうしたものか思案していると、
上から「こっちだ!!」の声、そのまま登っていった。
再び岩稜帯に、わずかに残る土をカバーするように花が咲いている。
:エゾハクサンイチゲ :コマクサ(驚いた) :イワウメ :イワヒゲ
:縦走路分岐
9:30 十勝岳縦走路分岐へ、ここから山頂までは30分。
ここで下山者と出会う。何人かのパーティーは縦走組だろう。
:墓標?
10:04~10:15 山頂だ、眺望は(期待してないが)ない。
昼食をとって、早々に下山する。
当初の予定は、北沼まで降り、山頂をトラバースし南沼を経て、縦走路分岐へ戻るコースだった。
視界も悪いし、「岩稜帯のルートも不明瞭」とあるので、往路を下山することにした。
:トム君
オコジョの”トム君”と出会った。
雨の中の下山、”撮ること”をメインに歩く。
:ウコンウツギ :キンポウゲ :アオノツガザクラ
:イワヒゲ(後姿) :ナナカマド
:奇岩
溶岩がそのまま固まったような”奇岩”がガスの中から姿を現す。
12:02 前トム平通過、雨は降ったりやんだり、時折陽もさす忙しい天気。
:イワブクロ
:コマドリ沢
アイゼンなしで、コマドリ沢を降りて行く。(雪が融ければお花畑に変わる)
12:50 約15分でコマドリ沢入口まで下れた。
ここから新道まで最後の登りへ。
:ヌカルミ対策
カムイサンケナイ川から新道へ、笹原を歩く。
ヌカルミ対策も一部施工されているが、あまり有効に作用していない。
:ダケカンバの芽吹き :サンカヨウ
14:10 カムイ天上、あとは田圃の下りが続く。
:ノウゴウイチゴ :スミレ :ズダヤクシュ
14:47 短縮登山口分岐、トムラウシ温泉まで直接下る。
常時、陽がさしてきたので合羽上衣は脱ぐ。虫が”五月蝿い=うるさい”がかまわず進む。
:湿地帯もある
:倒木が道を塞ぐ
:大木が道を塞ぐ
:(旧)登山口
16:00 無事下山!!!!!
:いい天気
総括です
データ:登り標高差:1181m、下り標高差:1681m、歩程約11時間30分。
食べたもの:オニギリ2個(朝食)、パン2個、ウィダーインゼリー1袋、バナナ1本
飲んだもの:ポカリスエット1500cc、缶コーヒー1本
心残り:天候、山頂の眺望、ナキウサギ・熊に逢えなかった事。
(子熊は出たらしい)
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行程:約20km、歩程:11時間30分
4:00 東大雪荘発 ⇒4:30 短縮登山口駐車場 ⇒4:34 登山スタート
⇒ 4:53 登山道分岐 (田圃のヌカルミを歩く) ⇒5:37 カムイ天上
⇒ 7:02 コマドリ沢入口 (雪渓を、岩稜帯を登る) ⇒8:07 前トム平
⇒ 8:45 トムラウシ公園 ⇒9:30 十勝岳縦走路分岐 ⇒10:03 山頂(昼食)
⇒10:15 下山開始 ⇒10:42 十勝岳縦走路分岐 ⇒11:30 トムラウシ公園
⇒12:02 前トム平 ⇒12:50 コマドリ沢入口 ⇒14:10 カムイ天上
⇒14:47 登山道分岐 (トムラウシ温泉へ下る) ⇒16:00 東大雪荘
:夕食
靴・合羽・スパッツ・靴下を水洗いし、温泉へ。
今日の大広間は貸切、満足感にしたり就寝・・・。
:カムイミンタラ
ロビーに飾られた「カムイミンタラ=神々の庭」のオブジェです。
← ”小熊”目撃情報が載っています。
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今週のtwins
:ベビーカー
ベビーカー購入しました。
重量は約10kg、twinsを乗せると28~30kgになります。
散歩も容易ではなく、重労働になるようです。
hina-bouもやっとハイハイをするようになりました。