8月8日~10日まで2泊3日で中央アルプスを縦走してきました。
M旅ツアー、TDはS木さん(カリスマTDK野さんと同級生)でした。
中央アルプス:東に天竜川の流れる伊那谷、西に木曽川が貫流する木曽谷に挟まれて、約100キロの
長さで南北に走る山並みが木曽山脈、中央アルプス。
地質は花崗岩からなっており、風化が激しいため白砂を敷きつめたように見える。
登山対象となる山は、北端の経ヶ岳に始まり、将棊頭山、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、檜尾岳、熊沢岳、空木岳
南駒ヶ岳、越百山、恵那山など。 (山渓カラー名鑑:日本の山1000より抜粋)
8月8日(水) 晴れ
7:30 新宿発 →(中央道) →駒ヶ根I で降り しらび平 →(路線バス)
→しらび平 (駒ケ岳ロープウェイ) →千畳敷へ
今日の予定は、標高差m、約3.4kmを歩く。
:宝剣岳
千畳敷(標高:2612m)で昼食、お花畑を見る 観光客が多い。
12:40 乗越浄土(稜線)へ向けて歩き始める。 (クリックすると大きくなります)
:トモエシオガマ :タカネヨモギ :ウサギギク :ショウジョウバカマ
:ウメバチソウ :ハクサンイチゲ :タカネグンナイフウロ
春の花(ショウジョウバカマ)も残っていたし、終夏の花(ウメバチソウ)も咲いていた。
:乗越浄土への案内板
ここから「八丁坂」この時間、下山者が多い、観光客も乗越浄土までは行くようだ。
:乗越浄土
13:40 乗越浄土へ、雲は出ているが、Blue sky・・・。
:千畳敷
氷河の浸食によって山地の斜面に生じた半円形の窪地をカールという。
ここ「千畳敷カール」も夏になると見事なお花畑となる。
:前方に中岳
リュックを宝剣山荘にデポし、木曽駒ヶ岳をピストンする。
:中岳
14:05 中岳へ、花崗岩の塊!!
一旦鞍部に下り、登り返すと・・・
14:30 木曽駒ヶ岳山頂 :駒ヶ岳神社
:宝剣岳 :三沢岳 :主稜線 :前岳
山頂は360°眺望可能だが、御嶽山は雲に隠れていた。
:花崗岩の岩場
帰りは明日のリハーサル、中岳をトラバースして宝剣山荘に降りた。
:チシマギキョウ :タカネツメクサ :イワツメクサ
今日のベッドは宝剣山荘の3階の屋根裏、トタンの照り返しで厚いが、スペースは充分だった。
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8月9日(木) 晴れ
今日は中央アルプスの主稜線を歩き、木曽殿山荘まで縦走する。
標高差はチャラだが、歩程はkm、細かいアップダウンが続くコース。
:富士山 :南アルプス :黎明(前岳) :宝剣岳
6:00 宝剣山荘発、宝剣岳へのいきなりの岩場が始まる。
:岩場を歩く
:御嶽山 :三沢岳 :南アルプス :千畳敷
:宝剣岳山頂(せま・・・)
6:20 標高差70mを20分で登り山頂へ、後ろも続いているので早々に先へ進む。
:主稜線
正面右が「空木岳」その後ろが「南駒ヶ岳」、まだはるか~かなただ!!
:白いチシマキギョウ?(珍種) :ベンケイソウ :誰の?
岩場を登る!!!
:極楽平
6:50 岩場を越えて、「極楽平」へ、一息着いた。
:遠く乗鞍岳? :宝剣岳 :三沢岳
:チョウノスケソウ :コマウスユキソウ :ホツツジ
:濁沢大峰(2724m)
濁沢大峰への登り(15~20分程度)これがいくつもある。
大きな岩のクラック部にダイモンゾソウが咲いている(健気だ)
9:50 檜尾岳(2723m)へ、ここが中間点。昼食をとる。 この絶景が”おかず”だ。
山はもう秋の装いだ。 :ミヤマアキノキリンソウ :トウヤクリンドウ
:正面のピークが熊沢岳
今日最後のピーク熊沢岳をめざす。
雲海に浮かぶ「空木岳」奥は「南駒ヶ岳」
:熊沢岳
熊沢岳への登りは、大岩のトラバースや岩場の登り、ニセピークもいくつかあった。
11:50 山頂へ、後は熊沢五峰と呼ばれる小ピークをクリアーすれば木曽殿山荘が見えてくる。
:東川岳への最後の登り
13:25 東川岳へ、正面には「空木岳」、急登を下れば「木曽殿山荘」だ。
:空木岳
:木曽殿山荘
落ちるように下る登山道の下に木曽殿山荘が見える、やっと終わる!!
:キオン :ヤマハハコ :ハクサンチドリ :3つ咲いています
13:55 ”木曽殿越し”に建つ、木曽殿山荘へ、
木曽殿越とは、空木岳の北西直下、東川岳の南側直下に位置する。(標高は2500m)
治承4年(1180年)9月源氏覇者のひとり木曽義仲(源義仲)は木曽からこの地を越え、
伊那谷に侵入して平家方の笠原平吉照直を破ったという故事が残る。
木曽谷から伊那谷に抜ける空の道として、渡り鳥や蝶がいまでも飛来する。
8月下旬、空が赤く見えるほどの多量の赤とんぼの群れが越えてゆくという。
小屋は全員が2階に寝る、宿泊者は60人、フトン1枚に2人で寝ることになる。
「木曽義仲の力水」と呼ばれる水場に水を汲みにいった。
道はお花畑、お花と水を Get して小屋へ戻った。
:イブキトラノオ :マルバタケブキ :クルマユリ :セリバシオガマ
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8月10日(水) 晴れ
今日は空木岳に登り、池山尾根を下る。標高差m、約kmの歩程になる。
空木岳:山名の起こりは、「卯木=うつき」からきている。春、伊那谷からこの山を眺めたとき、
中腹以下は黒木の森なのに、山頂部は残雪模様が美しく、それがあたかも満開のウツギのように
見えることから、その名が付けられたようである。(山渓カラー名鑑:日本の山1000より抜粋)
日本百名山の著者深田久弥はこう書いている。
登山者というロマンチストは美しい山の名に惹かれる。心の中に、まだ訪れたことのない、しかしその
美しい名前だけは深く刻みこまれている、幾つかの山を持っているものだ。
私にとって、空木岳はその一つであった。
空木、空木、何というひびきのよい優しい名前だろう。
もし私が詩人であったなら、空木という美しい韻を畳入れて、この山に献じる詩を作りたいところだ。
4:30 朝弁当を持って、ヘッドライトを付けて小屋を出る。朝の冷気が気持ちいい。
日の出が見れればいいが。
昨日から歩いてきた縦走路。
:ライチョウ?オブジェ
:正面が山頂
6:10 空木岳山頂です、(昨日一つフトンで寝た小貫君と)
南アルプスは今日も雲海に浮かんでいました。
:空木平
空木平から見た山頂です、緑はハイマツです。
:駒石
7:00 「駒石」へ、自然が作り上げた花崗岩の作品です。
針葉樹林帯へ入ります、暑いけど花が楽しみです、針葉樹林帯とお花畑で見た花たちです。
:ハクサンフウロ :ハクサンシャクナゲ :イチヤクソウ :オオカニコウモリ
:シミツケソウ :シャクジョウソウ :ギンリョウソウ
8:00 「迷尾根」と呼ばれる最後の岩場です。
新しい鎖が設置されている、これがない時は事故も多かったと話を聞いた。
:池山小屋分岐
9:40 池山小屋分岐に、水場がある。
標高は1200m程度、咲く花も野草が増えてきた、ホトトギス類が多い。
:タマガワホトトギス :ヤマジノホトトギス :センジュガンビ
10:40 登山道とお別れです、ここからは池山自然歩道に。
:イワギボウシ :タマアジサイ
11:30 菅の台スキー場へ着いた、標高差2000mを下り終えた。
迎えのバスに乗り、駒ヶ根「こぶしの湯」で入浴・昼食を済ませ、
13:30 帰途に着いた。
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(行程:登り標高差344m、下り標高差2000m、約25km)
8月8日(水) 12:40 千畳敷 ⇒13:40 乗越浄土 ⇒14:00 宝剣山荘 ⇒14:30 木曽駒ヶ岳
14:50 宝剣山荘 (約2時間30分)
9日(木) 6:00 宝剣山荘 ⇒6:20 宝剣岳 ⇒6:50 極楽平 ⇒9:50 檜尾岳
11:50 熊沢岳 ⇒13:25 東川岳 ⇒13:55 木曽殿山荘 (約8時間)
10日(金) 4:30 木曽殿山荘 ⇒6:10 空木岳 ⇒7:00 駒石 ⇒8:00 迷尾根
9:40 池山小屋分岐 ⇒11:30 菅の台スキー場 (約7時間)
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お花の名前もかいてあり助かりました