どうして、本編ないのにエピローグやねん
ま、細かいことはさて置き、
岸田屋さんに入ってみることにしましょう。
本日のイメージソングは、
↑の、『Tour's End』。
中はシブイよぉ。
お、あのポスターは……
ここで、兄太田和彦先生の著書から抜粋。
※岸田屋の創業は昭和十八年。創業の主人は亡くなられたが奥様と娘さんが続け、向かいの客と話もできる極細コの字カウンターも、貼り重ねた大相撲番付表も、菊正宗美人画ポスターもなにも変わらない。
―途中省略―
「ここも、おすすめは煮込みだ」
「ですね」
もう決めている。大はし、山利喜、岸田屋。以前某誌に書いた<東京三大煮込み>はいつの間にか流通することばになったようだが……
と、ある。
その煮込みが、
これ↑。
『美味しんぼ』の第一巻で、フランスの三ツ星レストランのシェフが帰国するまで毎日食べにきたとされる、美食の王様(言いすぎ?)。
現在は、賛否両論のようだけど。つまり甘すぎるってヒトもいるみたい。
でも、ぼく的には最高!個人的には“大○し”よりも好き。
まずはでングング…といきたい。
食べ終わってもまだビールが残っているようだったら、肉豆腐も試してみてね。
ぼくは、
これでいきますけど。
あては勿論、
ぬた。
「えいや!」と、かき混ぜたあとなので、少し見苦しいかもしれないけど。
これが美味い!
それと、
くらげの酢の物。
忘れてはならないのは、
お漬物。
すばらしい!
でも、これだけではありません。
仕上げに、
いわしのつみれ汁をたのむのを忘れてはいけません。
こんな柔らかいイワシのつみれを、ぼくは未だかつて食べたことがありません。
これのためだけにでも、通いたくなります。(ほんとは、「はまつゆ」ってカクシダマもあるんですけどね)
はぁ~、美味しかった。
でもここは、なによりも居心地が最高。
落ちつくし、なんとなく「帰ってきた」って思わせるところがいい。
そういう意味では、三ノ輪の“遠太”と精通するような気がする。
最後に太田先生の『居酒屋道楽』から、この店の紹介をして〆ます。
※岸田屋こそは、およそ二十年前、銀座に勤めていた私が思いつきで入り、居酒屋の魅力に気づいてゆく原点になった店だ。大衆居酒屋の居心地、何十年も地元の心のよりどころとなって続いている古さ。化粧品会社の宣伝デザイナーとして時代の先端を、流行のトレンドを作りだす日々とそれは対極にあった。
―略―
岸田屋にはじめて入った頃の私には、心のよりどころがなかったのだろうか。仕事は脂の乗っていたころだ。友人も大勢いた。しかしひとりで古い居酒屋に座り、虚空を見つめて覚えた安息は何だろう。
それは「古い」居酒屋であるところに意味があったと思う。人は新しいものばかりでは疲れる。ある年齢に達すると、古くから変わらないものに心ひかれてゆくのは、そこに不動の価値を見るからではないだろうか。人生経験を経て、自分なりに不動の支えを持ちたい気持ちがそうさせる。私は新しさばかりを追いかける日々に、あき足らないものを感じはじめていたのかもしれない。
↑これも参考にどうぞ。
住所: 中央区月島3-15-12
電話: 03-3531-1974
営業: 1700-2300、日祝休
ま、細かいことはさて置き、
岸田屋さんに入ってみることにしましょう。
本日のイメージソングは、
Stan Getz & The Oscar Peterson Trio: The Silver Collection Stan Getz & The Oscar Peterson Trio (1990/10/25) Verve この商品の詳細を見る |
↑の、『Tour's End』。
中はシブイよぉ。
お、あのポスターは……
ここで、兄太田和彦先生の著書から抜粋。
居酒屋道楽 (新潮文庫) 太田 和彦 (2006/05) 新潮社 この商品の詳細を見る |
※岸田屋の創業は昭和十八年。創業の主人は亡くなられたが奥様と娘さんが続け、向かいの客と話もできる極細コの字カウンターも、貼り重ねた大相撲番付表も、菊正宗美人画ポスターもなにも変わらない。
―途中省略―
「ここも、おすすめは煮込みだ」
「ですね」
もう決めている。大はし、山利喜、岸田屋。以前某誌に書いた<東京三大煮込み>はいつの間にか流通することばになったようだが……
と、ある。
その煮込みが、
これ↑。
『美味しんぼ』の第一巻で、フランスの三ツ星レストランのシェフが帰国するまで毎日食べにきたとされる、美食の王様(言いすぎ?)。
現在は、賛否両論のようだけど。つまり甘すぎるってヒトもいるみたい。
でも、ぼく的には最高!個人的には“大○し”よりも好き。
まずはでングング…といきたい。
食べ終わってもまだビールが残っているようだったら、肉豆腐も試してみてね。
ぼくは、
これでいきますけど。
あては勿論、
ぬた。
「えいや!」と、かき混ぜたあとなので、少し見苦しいかもしれないけど。
これが美味い!
それと、
くらげの酢の物。
忘れてはならないのは、
お漬物。
すばらしい!
でも、これだけではありません。
仕上げに、
いわしのつみれ汁をたのむのを忘れてはいけません。
こんな柔らかいイワシのつみれを、ぼくは未だかつて食べたことがありません。
これのためだけにでも、通いたくなります。(ほんとは、「はまつゆ」ってカクシダマもあるんですけどね)
はぁ~、美味しかった。
でもここは、なによりも居心地が最高。
落ちつくし、なんとなく「帰ってきた」って思わせるところがいい。
そういう意味では、三ノ輪の“遠太”と精通するような気がする。
最後に太田先生の『居酒屋道楽』から、この店の紹介をして〆ます。
※岸田屋こそは、およそ二十年前、銀座に勤めていた私が思いつきで入り、居酒屋の魅力に気づいてゆく原点になった店だ。大衆居酒屋の居心地、何十年も地元の心のよりどころとなって続いている古さ。化粧品会社の宣伝デザイナーとして時代の先端を、流行のトレンドを作りだす日々とそれは対極にあった。
―略―
岸田屋にはじめて入った頃の私には、心のよりどころがなかったのだろうか。仕事は脂の乗っていたころだ。友人も大勢いた。しかしひとりで古い居酒屋に座り、虚空を見つめて覚えた安息は何だろう。
それは「古い」居酒屋であるところに意味があったと思う。人は新しいものばかりでは疲れる。ある年齢に達すると、古くから変わらないものに心ひかれてゆくのは、そこに不動の価値を見るからではないだろうか。人生経験を経て、自分なりに不動の支えを持ちたい気持ちがそうさせる。私は新しさばかりを追いかける日々に、あき足らないものを感じはじめていたのかもしれない。
新 精選東京の居酒屋 太田 和彦 (2001/12) 草思社 この商品の詳細を見る |
↑これも参考にどうぞ。
住所: 中央区月島3-15-12
電話: 03-3531-1974
営業: 1700-2300、日祝休