ベトナムの時間の流れ方。

私は約7年ベトナムに在住しました。改めて7年と思ってみるとずいぶん長く滞在したのだなぁ～と感じます。何しろ小学1年生が中学１年生になっちゃうのですから。でも、全然そんなに長い間いたとは思えないのです。年をとるごとに日がたつのが早く感じられるということがあるにしても・・・。ベトナムという国の時間が非常にのんびりしていて、本当にボケーっとしているだけで時間が過ぎてしまうのです。何よりも四季というものがないので、時間の経過が感じにくい。一年中同じ服着ていられるので、季節を感じることなく一年がっというか、七年が過ぎました。
ベトナムに行く前は、「今日できることは明日に回さない。」というのがわたしの中で決めていたことで、かなり頑張っていたように思います。しかしながらベトナムへ行くと、「今日出来ること」というのを決めていても、予測不可能な事態が起こりすぎて、明日になってしまい、明日が明後日になってしまうっということの繰り返しです。予測不可能な事態とは、例えば突然ものすごい雨が降ってきたとか、バイクが突然動かなくなったとか、仕入れに行こうと思っていた矢先に突然誰かが訪ねてきただとか、何もかもが突然です。そんなことを7年繰り返しているうちに、「今日できること」を決めなくなっていました。常に「今」だけを考えて、その場その場の状況を見て行動するようになったのです。突然何かが起こった場合は、もう仕方ないのでその事態が過ぎ去るまでは何も出来ないのです。
気がつくと7年もたっていた背景にはそんな時間の過ごし方があるのかもしれません。

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