まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

ぴんとこな 第二話

2013-07-26 23:38:15 | ドラマ

第二話

『切ない片想い・・・ダメ御曹司は恋の力で強くなる!』





あやめは一弥と再会。

そこへ師匠が来て声をかけられた一弥は

あやめに楽屋口で待っててと言う。

師匠からは大切なご贔屓さんとの食事を伝えられた。

一弥は断れず、しかもあやめに連絡も出来ない。



外へ出た恭之助は髪を直しているあやめを見て

一弥に会うのにやっているのかと思った。

その時、あやめの方から声をかけられ、

一弥と待ち合わせていることを聞かされる。


「ヒロくんがお軽やるなんてビックリしちゃった。」


「いや、俺もビックリだよ。」


「あっ、河村くんも今日の舞台はすっごく良かったよ。」


「河村くん“も”。」


「うん?」


「あっ、いや。 それはど~も。 じゃあな。」


歩きながら恭之助が言う。


「“も”ってなんだよ、“も”って!!

俺は一弥のオマケじゃないっつ~の!!」



一弥は師匠とご贔屓さんと会食中。


恭之助は家でシズと食事。


「あやめちゃんは観に来たんですか?」


むせる恭之助。


「焦っちゃってどうしたんです?」


そこに父が来て次の若手研修公演は『棒しばり』に決まったと。



『棒しばりとは、

お酒が大好きな二人の男、次郎冠者と太郎冠者が

お殿様の留守を狙ってはいつも盗み飲みをするので

とうとう両手を縛られたまま留守番することになってしまう。

それでもどうしてもお酒を飲みたいばかりに手を組んで、

あの手この手で念願のお酒をゲット。

陽気に酔っ払った二人が繰り広げる息の合った踊りが見どころです。』



「お前は主役の次郎冠者。

太郎冠者の方はまだ決まってないが一弥の名前も出ていた。」


「一弥!?」


「今日の芝居が良かったからな~。」


「あいつが舞台に立てたのなんてラッキーだっただけじゃん。」


「確かにそうだ。

だがその幸運を呼び込んだのは一弥の舞台への執念だ。

お前にも・・・見習うべきところがあるんじゃないか?」


父にそう言われた恭之助は部屋に戻って文句を言う。


「何が見習うべきところだよ! 冗談じゃねえ!!

つ~か少しは息子も褒めろっつ~んだよ。 はあ・・・」


外は雨が降っていた。


「あいつらは今頃デートか。

一弥の野郎、あやめちゃんとか呼びやがって。

俺は名字でしか呼べないのに・・・」



会食中の一弥はあやめが気になるがどうも出来ず・・・


その間、あやめは雨の中ずっと待っていた。



翌日、あやめは雨の中5時間も待って風邪を引いたよう。

一弥にすっぽかされたと話しているのを聞いてしまう恭之助。



畑仕事をしていたあやめに声をかける恭之助。


「ご精が出ますなあ~。」


「河村くん。 私のこと笑いに来たんでしょ?

さっき廊下で立ち聞きしてたよね?

男のくせに・・・最低!!

まあ私もすぐに帰れば良かったんだけどね。

子供みたいに真に受けちゃってさ。」


「まあ一弥もさ、いきなり抜擢されて、

挨拶とか色々あったんじゃねえの?」


「ありがとう。 慰めてくれて。

やっぱ河村くんっていい人だね。」


「まあ、じゃあ御曹司たる俺様が

気分転換にどっか遊びに連れてってやっても・・・」


あやめが倒れていて焦る恭之助。



恭之助はあやめをおぶって家に連れて行く。

が、ボロアパートに驚きを隠せない。


あやめを布団に寝かせ、ご飯を作った恭之助。

しかし出来たのは真っ黒な雑炊?

やっぱり何か買ってくると言う恭之助に、

折角作ってくれたんだから食べるとあやめは、

誰かにご飯作ってもらったのいつ以来かな~と感動する。



一方、学校の前であやめを待っていた一弥だが、

校門が閉まってしまう。



恭之助が今度『棒しばり』をやると言うと、

あやめは大好きだと、頑張ってと言う。

バイト休まなきゃと言うあやめ。


「じょうがね~なあ。」


恭之助はあやめの代わりにバイト入った。



師匠・咲五郎の話を聞く一弥と梢平。

次回の若手研修公演は『棒しばり』になり、

次郎冠者は恭之助がやるそうだと。

実は太郎冠者の候補に一弥も挙がっているが、

この間の舞台で思いがけずいい役をつけてもらったから、

さすがにまた次もということはないだろうとのニュアンス。


「まあ、またチャンスはある。 頑張りなさい。」


「はい。」


一弥に絡む梢平。


「悔しそうだな。 また主役が張れるとでも思ったか?」


「そんなことは思ってませんよ。」


「一度くらい舞台に並んで主役やったからって、

名門の御曹司様とお前とじゃ扱いは天と地だ。

それが現実なんだよ。」



あやめのお見舞いに来た千晶。


「いや~、私は感動したよ。

あんたのためにあそこまでしてくれるなんてさ。

やっぱあんたのこと好きなんだって。」


「ないない。 河村くんって育ちがいいから

困っている人見るとほっとけないってだけだよ。」



バイトを終えて帰宅した恭之助は父に小言を言われる。


「またこんな時間まで稽古もせず遊びほうけて。

どういうつもりだ?」


「別に遊んでた訳じゃねえし。

これから稽古やるよ。 文句ねえだろ?」


「これから?」


「よしっ! やるぞ!!」


そんな恭之助を見てシズは世左衛門に

恭之助は間違いなく恋をしていると言う。



一弥はまたあやめの学校へ。

それを千晶が気づく。



一方、恭之助はまたあやめの部屋で雑炊作り。

そしてまた代わりにバイトに行くよう。


「私・・・何もお返し出来るものがないっていうか・・・」


「バ~カ。 俺はそんなセコい男じゃね~よ。

お前が元気になりゃそれでいいよ。」



一弥の部屋に行く優奈。

しかし一弥は不在。

少し開いている引き出しに目が行き中を見ると、

この前声をかけた時に隠した巾着を発見。

中を見ると歌舞伎姿の一弥とあやめの写真が。



恭之助は携帯を忘れたことに気づき、あやめの部屋に戻る。

その頃、あやめの部屋を訪ねて来た一弥。

一弥はあやめにマスコットを見せる。


「私が作ったお守り・・・」


「ずっと大切に持ってた。

あやめちゃんのこと一瞬でも忘れたことなんてなかったよ。」


舞台の真ん中に立てたらきっと会えると信じていたと。

その様子を携帯を取りに戻った恭之助が目撃。

恭之助はそのまま帰って行った。


あやめは一弥にずっと応援すると。


「ヒロくんが一番の歌舞伎役者になるのが私の夢だもん。」


「あっ、そうだ。 携帯の番号教えて。」


「あっ、私、携帯持ってないの。 家の番号なら・・・」


「でもそれ・・・」


「これは・・・河村くんが忘れてったの。」


「えっ? 恭之助さんここに来たの?」


「うん。 私、河村くんの前で具合悪くなっちゃったんだ。

それで送ってもらったりとかして・・・」


「そっか。」



恭之助が家へ帰ると父が待っていた。


「毎日こんな時間まで何をやってるんだ?

『棒しばり』の主役も控えてるんだぞ。

芝居以外のことにうつつを抜かしてる場合じゃないだろ。

余計なことは考えずに歌舞伎だけに集中しろ。

いい加減に・・・河村家の跡継ぎとしての自覚を持ちなさい。

でなければ・・・私にも考えがある。」


「なんだそれ。」



稽古中もあやめと一弥のことが気になって

集中出来ない恭之助。



部屋でお守りを見つめている一弥。

そこへ優奈が入って来て、自分に隠してることはないかと。

引き出しに目が行く優奈。

そして一弥に抱きついた。


「私ね、弘樹がうちに来てくれて救われたんだ。

歌舞伎の家の一人娘って微妙でしょ?

パパもママも私が男だったら良かったのにって思ってる。

口には出さないけど私には分かるの。

小さい頃からずっと独りぼっちだって感じてた。

けど・・・弘樹はいつも味方でいてくれた。

私・・・弘樹のためだったらなんだってする。

だから・・・お願い。 私の側にいて。」


さらに一弥に抱きつく優奈。

そして棒しばりの太郎冠者やりたいなら

自分が父に頼んであげると。


「私なら弘樹の望みを叶えてあげられる。

弘樹の辿り着きたいところに連れて行ってあげるから。」


「僕が・・・辿り着きたいところ・・・」


そのまままた抱きつきベッドに倒れこんだ。

一弥があやめの言葉を思い出す。


『ヒロくんが一番の歌舞伎役者になるのが私の夢だもん』


悩んだ一弥だが優奈に手を出してしまった。



朝から恭之助はため息をつく。

失恋したのか?と春彦に言われ誤魔化す。

その時、あやめに会い、逃げるように去ろうとする恭之助だが、

追いかけられ携帯を渡された。


「色々ありがとう。 お陰で元気になった。」


「良かったじゃん。」



稽古場で完二郎に

次郎冠者頑張れよと声をかけられる恭之助。

そこで太郎冠者は一弥に決まったことを知らされる。

直前で轟屋から強い推薦があったとのこと。

一弥が稽古場に入って来て恭之助に挨拶する。


「恭之助さん。 太郎冠者やらせていただくことになりました。

よろしくお願い致します。」


「よろしく・・・」


そして稽古が始まるが、集中出来ない恭之助。

体調が悪いから今日は帰らせて欲しいと頼むが、

急に一弥が絡んで来て言い合いになってしまった。

恭之助が掴みかかると流石に怒られた。



そして家でも怒られる恭之助。


「仮にも河村家の跡継ぎが途中で稽古を投げ出し、

しかも稽古場で喧嘩するとは恥を知れっ!!

いつまでも自覚が持てないなら

私にも考えがあると言ったはずだぞ。

覚悟はしてるんだろうな?」


「覚悟?」


「もう二度と・・・舞台には立たせない。

私には歌舞伎400年の歴史を背負う一員として

伝統を引き継ぐ責任がある。

やる気のない息子に継がせるより、

本気で歌舞伎に取り組める人間を養子にする方がよっぽどいい。」


「本気で言ってんのか?」


「勿論だ。」


「子供の頃からいつだってこうだった。

俺の気持ちなんか・・・何一つ分かろうともしない。

どんなに頑張ったって精進しろって言うだけで、

俺が・・・俺がどんな思いでやってきたと思ってんだ。

跡を継げりゃあ誰だっていいのか?

結局・・・親父にとって大事なのは歌舞伎だけなんだ。

いいよ、やめてやるよ。

御曹司だの伝統だのもううんざりだよ!!」


家を飛び出す恭之助。

歩きながらあやめの言葉を思い出す。


『河村くんは必ず歌舞伎界を引っ張っていく人になるよ。』


あやめのバイト先へ行くがあやめはいない。

そこへあやめがやって来たが、去ろうとする恭之助。

それを引き止めたあやめは何かあったの?と。


「もしかして私、何か気に障ることでもしたかな? だったら―」


「だから何もねえっつってんじゃん!!」


「じゃ、なんなの?

河村くんってすっごい優しいかと思えば

急に不機嫌になったり訳分かんない。

そういうのがお芝居にも出るんじゃないかな。

名門の御曹司なんだから、

もっとどっしり構えてた方がいいと思う。」


「どいつもこいつも・・・」


「えっ?」


「どうせ俺はダメ御曹司だよ!」


恭之助は行ってしまう。



棒しばりの稽古にやって来ない恭之助。

電話をかけても出ない。

稽古は中止するしかないと・・・


「何をやってるんだ、あの人は・・・」


一弥が呟く。



シズと世左衛門。


「旦那様、まさか坊ちゃん何かあったんじゃ・・・」


「大丈夫ですよ。 ちょっと出てきます。」



一弥から電話がかかってきたあやめ。

そこで稽古が中止になったことを聞く。


「恭之助さんがサボって来なかったんだよ。

携帯も繋がらなくて。」


「えっ?」


電話を切った後、呟くあやめ。


「 河村くん・・・」



恭之助のところに来た完二郎。


「やっぱりここか。」


「完二郎兄さん・・・」


「サボってんじゃねえよ、お前!」


「なんでここが?」


「忘れる訳ねえだろ。

ガキの頃ここで散々お前の稽古に付き合ってやっただろ。

初めはお前の芝居はもう兎に角酷いもんだったよ。

まあでもそのダメ御曹司が

天才子役なんて呼ばれるようになったのは

明らかに俺の・・・天才的な指導のお陰だな。」


「なんすかそれ・・・」


「なあ、恭之助。 歌舞伎って楽しいか?」


「えっ?」


「俺はさ、歌舞伎の家に生まれてんのに

楽しいなんて思ったことはただの一度もなかった。

穴が開くほど台本を読み込んでも、ぶっ倒れるまで稽古してもさ、

本番が迫ってくるともうどうやったら逃げ出せるかって

そればっかり・・・でも・・・お前は違った。

ガキの頃からお前は本当に楽しそうに芝居してた。

型を覚えるのには時間かかるけど、

一旦身につけるとお前自身が役そのものになっちまう。

それがまた悔しいぐらいにハマってて、

教えてるはずの俺も遂、釘付けになってた。

こいつは歌舞伎の申し子だ。

歌舞伎をやるために生まれてきたんだなあって、そう思ったよ。」


「稽古にさえついていけないダメ御曹司だと思ってるくせに。」


「確かに今のお前は努力もしないで

文句ばっかり言いやがるクソ野郎だ。

でもな、俺はこれからもお前の芝居が見てえな。

お前の歌舞伎には見る人を幸せにする力がある。

10年前ここで楽しそうに踊ってた時からな。

お前の芝居を見て、俺は歌舞伎が大好きになったんだ。

俺も見る人をこんな気持ちにさせてみてえなと

思ったことは忘れられねえよ。

お前が舞台に上がるのはな、

親父さんのためでも、木嶋屋のためでもない。

てめえの歌舞伎を待っててくれる人たちのためなんじゃねえのか?」


「俺・・・本当はやめたくなんかない。

俺が一番好きな場所に、

あの歌舞伎の舞台にもう一度立ちたいです。」


「行って来い、御曹司。」


完二郎にお辞儀をして走って行く恭之助。

その後、世左衛門が現れた。


「すまんな、完二郎。

お前には世話になりっぱなしだ。」


「いらしてたんですか。」


「同じだ、10年前と。」


「向こうの木の陰からよく恭之助の稽古を見てらっしゃった。

まああいつは未だに知らないけど。」


「知らなくていいさ、そんなことは。」


「つくづくしんどいもんですね~。 御曹司ってやつは。」


「同感だ。」



稽古場で正座して父を待つ恭之助。

父が来ると土下座をする。


「お願いします。 歌舞伎やらせて下さい。

もう一度、舞台に立ちたいんです。

やっぱ歌舞伎が好きだから。

俺には歌舞伎しかねえから。

もっともっと上手くなって、すげえ役者になって、

お客さん目一杯喜ばせて、

いつか・・・親父を越えてみせる!!」


「最後のチャンスだ。 次はないぞ。」


「ありがとうございます。」



シズに声をかけられた恭之助。


「先程、お友達から電話がありましたよ。」


「友達?」


「坊ちゃんが来るまで、待ってますって。」


「一弥・・・」



稽古場へ行こうと外へ出るとあやめとバッタリ会う。


「あっ、河村くん。」


「千葉!? どうしたの?」


「あの、お稽古休んだって聞いて・・・

昨日のこと 気になって・・・」


「ああ、いや、昨日は悪かった。 なんでもないから。」


「ホントに?」


「ああ。 稽古もこれから行くんだ。」


「そうなの?」


「ああ。」


「良かった・・・行ってらっしゃい。」


「おう。 またな。」


行こうとしたが足を止めて振り返る恭之助。


「俺さ・・・もう逃げないから。」


「押忍! 頑張れ、河村恭之助。」


「サンキュー、あやめ。」


「えっ?」


「って呼んでいい?」


「あっ、うん。」



ひとりで稽古していた一弥。

そこへ恭之助がやって来た。


「やっぱり・・・お前に負ける訳にはいかねえんだよ。」


「待ちくたびれましたよ、恭之助さん。」





恭之助は素直でいい子だね~。


あやめもちょっとキュンってなったっぽい?


一弥なんてやめちゃえよ。


お嬢様にも手を出しちゃったことだしね。


ってか、一弥はダメだね~。


あやめの夢を叶えるためにお嬢様に手を出して、


役の口利きもしてもらうなんてさ。


まぁ、自分のためでもあるのかもしれないけど。


それならやっぱりあやめは諦めるべきだね。



恭之助はやっと歌舞伎を真面目にやる気になったのかな?


一弥のお陰でもあるんだろうけど、


今回は完二郎さんに持っていかれた感がある。


完二郎さんもいい人だな~。


恭之助にあんなこと言ってくれるなんてさ。


恭之助の人柄もあるのかな?


恭之助には頑張ってもらいたい!!





第一話

コメント (2)
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