まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

デート~恋とはどんなものかしら~ 最終話

2015-03-24 23:30:23 | ドラマ


最終話

『こんな愛の告白、あり得ない・・・!?

運命の恋が巻き起こす誕生日の奇跡』





3月22日(日)、依子の誕生日がやってきた。

しかし彼氏・鷲尾からの電話やメールは一切なく、

普段通り過ごしながら待ってみるが・・・音沙汰なし。

我慢しきれず電話をしてみるたが

鷲尾から誕生日の言葉すら出て来ない。

おまけに仕事が入ってるとのことで会えないよう。

続いて父を食事に誘うが父も誕生日を忘れている様子。

しかも道場のお仲間と飲み会があると言われ・・・



気を紛らわすためにバスの乗った依子。

すると巧が乗ってきた。

空いている席がなかったので依子の隣に座ることに。

なんと巧は依子の誕生日を覚えていた!!

「おめでとう」を言われ嬉しかったが強がる依子。


「尤も誕生日など365分の1日にすぎませんから

いちいち大騒ぎするのもどうかと思います。」


「365分の1日じゃないでしょう。

今日は君にとって特別な日のはずだ。

ずっとこの日を目標にして結婚を頑張ってきたんだから。」


話してるうちになんだかんだ言い争いになり、

バスの中で声を荒げてしまう2人。


依子にとってバスに乗ることはレジャーだそう。

電車は乗車よりも切符にときめくと言う。


「四則演算ができるので。

切符に記された4桁の数字を足す、引く、掛ける、割るを用いて

10にするゲームです。

子供の頃から大得意でした。」


「でしょうね。」


「いいもの見せてあげましょうか?」


「ええ。」


依子が出したのは21年前の電車の乗車券。

『3478』の番号がついていて、

その数字を使って10にする答えを得意気に言った。


「これ、なんで持ってるんですか?」


「子供心にどうしても手放したくなくてお守りにしたんです。」


「イヤイヤ、そうじゃなくて。

これ持っちゃってるのおかしいですよね。

切符は返すものだから。 駅からどうやって出たんです?」


「そう言われればどうやって出たんだろう?」


「これキセルと同じですよ、ホント。」


「キセルなんかしません。 返して下さい。」


その時、切符が下に落ちて依子が取ろうとしたら、

巧が取ってあげようとして依子の手を踏んづけた。

依子が痛さで顔を上げたると依子の頭が巧の鼻を直撃して出血。

またもや騒ぎになってしまう。



すると前の席に座っていたご婦人が2人に

「仲がいいね」と声をかける。


「あっ、僕らそういう関係じゃありませんから。」


「お互い恋人がいます。」


「あら、とってもお似合いだからてっきり・・・」


「とんでもない。 私たちはとても相性が悪いんです。」


「すぐケンカになるし、いっつもみっともないことになるんです。」


「このように。」


「そう。 じゃあ今はお幸せなの?」


「はい。 恋とはこんなにも楽しいものかと毎日思います。」


「恋は楽しいもの・・・それはホントに恋なのかしら。

なんだかおままごとみたい。」


ご婦人が自分の恋の話をしてくれた。

毎日ケンカばかりで酷いものだったと。

一緒にいる45年間苦痛しかなく、

半年前夫が亡くなりやっと楽になれると思ったのに、

ケンカの相手がいなくなって苦しいと。


「私にとっては恋ってとっても恐ろしいものね。

一旦踏み込んだら最後永遠に続く底無し沼。

恋をして幸せになった人なんているのかしら。

ごめんなさい。 つまらない身の上話しちゃって。 忘れて忘れて。

そうね。 人生は楽しい方がいいものね。

たとえおままごとでも。 はい、お誕生日プレゼント。」


「ありがとうございます。」


「踏み込んじゃ、駄目よ。」


依子は真っ赤なリンゴを渡された。

ご婦人の話を聞いた2人はなんともいえない気持ちに・・・

その時、佳織から巧の母・留美が倒れたと連絡が入り、

2人は谷口家へ急いで帰る。

が、家には誰もいない。

部屋は誕生日パーティーっぽい飾り付けがしてあった。

そして天上から下がっていた紐があり、

『依子さんひっぱって』というメッセージがついていた。

依子が引っ張るとクス玉が割れ、

『ハッピーバースデー依子さん』と垂れ幕が!!

するといつものメンバーがクラッカーを鳴らし出て来た。

鷲尾が仕掛けたサプライズパーティーだった。



パーティーは盛り上がった。

そんな中、何故かそれぞれ自分に起きた

ハッピーな事件を語り始めることに。


宗太郎は離婚寸前までいった妻と復縁。

依子父は以前から上司に見合いを勧められているとのこと。

相手も気に入ってくれてるらしい。

巧母は巧父に新展開があると言う。

巧父がまた教育学の仕事に戻る気になり執筆中とのこと。

佳織は巧母の絵画教室を引き継ぐことに。

巧と共同経営をすることになり、

巧は教室の卒業生で活躍している芸術家たちの

マネージメント会社を作るために営業中。


「完全に働いてるじゃありませんか!」


「まぁ・・・なんか成り行きで。」


「留美さん!! あなたの息子が働いてますよ!」


「そうなのよ。 なんだか随分呆気なく働きだして私も驚いてるのよ。」



恋の力は素晴らしい!!と確認しあってパーティーはお開きに。

依子から感謝の言葉が発せられていたが、

つい巧と関わったことへの愚痴が出てしまい2人は言い合いに。

お互いの恋人からもう依子や巧の話はしないよう言われていたのに・・・

それでも依子の挨拶は続き、鷲尾を引き立てようとすると、

どうしても巧を引き合いに出してしまう。

その都度、微妙な空気になるという繰り返し。

仕舞いには依子父が怒る。


「だからそれをやめろと言ってるんだ!!

お前たちはふざけてるのか?」


「ふざけてないです。」 巧&依子


「お前たち2人がグチャグチャグチャグチャ始めると

見てるこっちがザワザワザワザワしてくるんだよ! やめなさい!」


「夫婦漫才にしか見えねえもんな。」


「夫婦漫才とかいうんじゃない!!」


なんとか盛り返そうとする依子だったが上手くいかず、

鷲尾も暗い表情に・・・

この後、鷲尾は依子と2人っきりになったら

プロポーズするつもりだったが、ここで決断!!

みんなの前でプロポーズをした。

プロポーズを受けた依子にみんな祝福。

依子母も自分の出る幕はもうないと、幸せになるよう言い消えた。

鷲尾が指輪をはめてあげようとしたが、

バスの中で巧に踏まれたせいで指が腫れて入らない。


「どうしてくれるんですか! こんなんなっちゃいましたよ!」


「またお前か!」


「いや・・・あの・・・」


ここでまたまた依子と巧みが言い争い。

周りは諦めモードに。


「巧くん、バス偶然乗り合わせたってホント?」


「ホ、ホントだよ!」


「ホントに偶然です。」


「滅多にバスなんか乗らないじゃん。」


「いやいやいや!・・・今日内田春菊のサイン会やってて・・・

ほら、サイン! ねっ? ねっ? ねっ?・・・見て。」


「ホントに偶然なら、余計参るわ。」


巧はサプライズパーティのことを

佳織から聞いていたのに逃げ出すように外出。

依子に会うと未練が募るから逃げたんでしょ?と問い詰められる。

必死で否定する巧と依子。

それを実証するために依子は鷲尾から教えてもらった

初めて付き合った人のことを忘れるための策として、

巧の悪口を書いたノートを見せた。

全ページにビッシリと書き込まれ、しかも全部で3冊もあった!!

それを見た鷲尾と佳織は負けたことを認める。

悪口やイヤなところでも巧のことは思い浮かぶが、

鷲尾のことは何も浮かばない依子。


「依子さんの頭は谷口巧でいっぱいだぁーーーーーっ!!」


「ホント頭くんね、この2人! 人をコケにしてさぁ・・・

ふざけんなだよね!!」


「私が恋をしているのは鷲尾さんです!」


「僕が恋をしてるの佳織だよ!」


「うっせえよ!! あんたら恋してんだよ。 ずっと前から!」


「そんなはずはないよ・・・

僕は佳織といると楽しいんだよ。 心が安らぐんだよ。」


「私も鷲尾さんといる時だけ幸せを感じるんです。」


「そんなの・・・本当の恋じゃないですよ・・・」


「楽しいだけの恋なんておままごとみたいなもんさ。」


「結局自分らとはデートを楽しんでいただけで

恋なんかしてなかったんですよ。」


「そんなはずないよ!!

それに、この人といるといつもイヤなことばっかりなんだぞ!」


「私もこの人といると苦痛ばかりです!」


「私とは全然苦しくなかったってことでしょ?」


「自分は・・・楽しいことより苦しいことの方が多かったです・・・」


「楽しいことより苦しいことの方が多い?」


「それこそが恋ってもんだろうが。」


「・・・って、お前が恋語ってんじゃねえよ!」



一緒にいて苦しいことの方が多いけど、

それでも一緒に歩いて行きたいと思えるのが恋なのではないかと。

未だ混乱中の巧と依子。

鷲尾はプロポーズを撤回。

佳織は交際断絶を宣言し、美術教室の件もなしと。

みんなの中で巧と依子がくっつけばいいと多数決で決まり、

この場は解散ってことになったが・・・


「イヤです・・・こんなのイヤです!」


「僕もイヤだ!」


「もう 観念しなって。」


「2人は恋してるんですから。」


「してません!」


「絶対にしてない!」


「どうしてそう頑固なんだよ。」


「だって・・・僕のわけないだろ!」


「私と結ばれたら・・・幸せになれない!

佳織さん、谷口さんを捨てないであげて下さい。 お願いします!」


「鷲尾くん、藪下さんと結婚してあげてよ。 頼むよ!」


「谷口さんはあなたのために働く気になったんです。

あんなに寄生することに拘っていた人が

あなたと付き合って変わったんです!

あなたと結ばれた方が幸せになれます!」


「鷲尾くん、藪下さんは君に気に入られるために

どれだけ努力したか知ってるか?

物凄い不器用な人が物凄い頑張ってきたんだよ! 幸せにしてあげてよ!

子供の頃からずっと恋ってものが分からなかった人が・・・

分からないからこそ、恋がしたくて仕方がなかった人が・・・

やっとできるようになったんだよ!?

その相手が僕だなんてかわいそすぎるよ! そんなの絶対駄目だ!」


「私は・・・心がない人間です。

幼稚園から現在まで14人に指摘されたので、これは間違いありません。

私には人の心が分からないんです。

だからいつも相手を傷つけてしまう・・・

谷口さんはとっても繊細で壊れやすい心を持った人です。

私では駄目です! きっとまた壊してしまう・・・苦しめるだけです!」


「この通りだよ・・・お願いします!

彼女を幸せにしてあげて下さい!

お願いします! お願いします!」


「お願いします! 幸せにしてあげて下さい。

お願いです! お願いです!」


「参ったね・・・」


「参りました。」


「こんな愛の告白初めて見たわ。」


「羨ましいです。 そんな恋ができて。」


「これはもう不幸だろうがなんだろうがそうなるしかねえよ。」


「お気の毒さま。 だけど、おめでとう。」


「恋をしたんだな、依子・・・頑張りなさい。」


みんな行ってしまう。


「恋に落ちる相手は法則で決まっているそうです。」


「その法則は変えられないんですか?」


「運命を変えられるのは数の謎を解いた者だけです。」


「解いてくれませんか?」


「残念ながら・・・今の私には無理です。」


「残念です。」



依子はご婦人の言葉を思い出しながら、

貰ったリンゴ手に取り齧った。

巧に渡し、巧も齧り、また依子へと交互に齧り、食べつくす。

そして見つめ合いキスをした2人。



「私は恋をすれば幸せになれるものだと思っていました。

でも、どうやら違うようです。

たとえ苦痛でも、たとえ不幸でも

その人がいなければ生きている意味がない。

それが恋なのかもしれません。 By.藪下依子」


「だとすると・・・

みんなよくそんな大変なことを普通にやれてると思います。」


「本当ですね。」


「そんな大変なこと、僕らにできるんでしょうか?」


「無理だと思います。」


「僕もそう思います。」


「・・・私たちは恋愛不適合者ですからね。」


「恋愛不適合者です。」


「恋愛なんて人生の浪費です。」


「ええ。クソの役にも立たない。」


「人生にはもっともっと価値のあることが沢山あります。」


「所詮恋なんて妄想ですからね。 暇な連中にやらせておけばいいんです。」


「そもそも私と谷口さんが運命の相手であると決まったわけではありません。」


「その通り。 これから本当の相手に出会うかもしれない。」


「おそらくそうでしょう。」



21年前―

子供の頃の依子は母と電車に乗っていた。

切符の数字が気に入り、お守りにしたいと言い出す。

しかし切符がないと改札を通れないから駄目だと母。

そんな2人のやり取りを見ていたのが目の前に立っていた少年。

少年・巧は依子に自分の切符を差し出し、依子に渡す。

ポケットに切符をしまうようジェスチャーで教える巧。

秘密だと指を口にあてる。

依子は切符をポケットへ入れ、嬉しそうに微笑む。

依子と母が電車を降り、電車の中から巧は依子にピース。



仕切り直しの1回目のデート。


「1分20秒遅刻です。」


「それぐらいは遅刻のうちに入りません。 カエル?」


「ブローチですよ。

春には春らしいコーディネートをするべきだという情報があったので。

少しはお洒落も理解してくれないと。」


「・・・・・」


「念のため確認しておきますが、これは恋愛感情を排除した交際です。」


「分かってます。 契約結婚に向けてね。」


「以前作成した契約書は短時間で作ったものであるが故に

非常に欠陥の多いものでした。

今回はじっくり時間をかけてより精度の高いものを目指します。

従って谷口さんにとっては、

より条件の厳しいものになるかと思われますがそれでも構いませんね。」


「僕も 君に対してより厳しい条件を要求しますんで。

条件1・アヒル口はもう二度とやらないこと。」


「・・・・・」


「今のは?」


「睨んでるんです。」


「あぁ、そうですか。 さて、今日はどこへ行きますか?」


「プランは谷口さんにお任せしますが。」


「桜が満開らしいんでお花見デートっていうのは如何ですか?」


「お花見ですね。 分かりました。 行きましょう。」



依子が巧の腕に手を絡め歩き出す。

そして桜を見ながら手を繋ぐ2人。





やっぱりこういうことになったな。


ま、いいと思う。


巧と依子が子供の頃に会っていたとは驚きだった。


2人は覚えているのだろうか・・・


まさに運命って感じだったね~。


テンポもよく面白く見れました。





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