契約結婚はじめました。 椿屋敷の偽夫婦 / 白川紺子

　　　

寿町四丁目にある、通称〈椿屋敷〉。
そこに住む柊一は、若くして隠居暮らしをしているため、若隠居と呼ばれている。
そんな彼のもとに嫁いできた、十九歳の香澄。
しかしそこには秘密があった。
ふたりは利害の一致から結婚した、偽装夫婦なのだ。
町の相談役である柊一のもとには、たびたび近所から相談が持ち込まれるが――。
「家」が語る、わけありな人々の物語。





『下鴨アンティーク』の作家さんだったので読んでみた。


下鴨～の方が好きだけど、これはこれでほのぼのしてていい。


しかも家が語るってところが面白い。


契約結婚と言いつつ、２人共それなりに想いがあるようだ。


契約が契約じゃなくなる日を期待したい。


それにしても香澄は働き者だね。


おまけに料理も上手いだなんて出来た嫁じゃないか。


若隠居と呼ばれる柊一も穏やかな感じで、香澄とお似合いだと思う。


柊一の叔父(笑)すみれのキャラが好きだ。