パリで大規模な交通事故が発生。
深夜、そのニュースを目にした付き人は、
恩師からの思想継承のため渡仏した黒猫の安否が気になっていた。
一年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは勘違いだったのか……
メールへの返事もなく、落ち着かない気分のまま朝を迎えた付き人は、
大学院の後輩・戸影からペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。
黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追うが――
シリーズ第6弾。
シリーズ6作品目。
今回は短編集。そして第1期完結とのこと。
黒猫と付き人、漸くって感じで感慨深いです。
今までヤキモキしていたせいか(笑)それだけで満足気分。
2人の距離感がどうなっているのか第2期も楽しみだ。
フランス滞在中の黒猫は、ラテスト教授からの思想継承のため、
イタリアへある塔の調査に向かう。
建築家が亡くなり、設計図すらないなかで、
なぜか建築が続いているという〈遡行する塔〉。
だが塔が建つ屋敷の主ヒヌマは、塔は神 の領域にあるだけだと言う。
一方、学会に出席するために渡英した付き人は、
滞在先で突然奇妙な映画への出演を打診される。
離ればなれのまま、ふたりの新たな物語がはじまる――
黒猫シリーズ第5弾。
シリーズ5作品目。
黒猫の謎『遡行する塔』はなかなか面白かった。
けど塔より付き人!!
今度は付き人が黒猫のいるイタリアへ。
偶然というか教授の企み?で会えた2人。
束の間の2人の時間、そして約束。
付き人が気持ちを抑えて日本に戻る姿が切なくもあり強くもある。
2人共ストイックすぎる気もするが。
最後の黒猫視点の話も良かった。
黒猫の渡仏から半年。
付き人はポオをテーマに博士論文に挑むが、つい黒猫のことを考えてしまう。
そんなとき、作家・綿谷埜枝の小説に「アッシャー家の崩壊」の構造を見出す。
その小説を研究するには、一晩で消えた薔薇の謎を解く必要があるらしい。
一方、パリで研究を始めた黒猫は、恩師の孫娘マチルドから、
ある音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。
日本とパリでそれぞれ謎を解くふたり。
でも隣を歩くのはいつもの相手ではなくて……。
待望の黒猫シリーズ第3弾。
シリーズ4作品目だけど第3弾。
黒猫はフランス、付き人は日本。
お互いの謎に共通するものがあってそれが分かった時は驚いた。
それにしても帰国したなら言ってくれないと!!
結局会えないまままた離れ離れ。
けどそれが2人の距離感なのかな~とも思ったり。
付き人がちゃんと薔薇に気付いてくれて良かったよ。
コットンローズ見てみたいな。