第1話
『幻惑す(まどわす)』
新興宗教団体『クアイの会』の信者が転落死。
信者・中上は自らガラスを突き破り飛び降りたと言う。
部屋にいた数人が目撃しており、
取材に来ていた雑誌のカメラマンが写真を撮っていた。
現場に来た薫と太田川は写真を見せてもらう。
「自殺?」
「違います。 中上くんを殺したのは、私です。」
そう言ったのは教祖・連崎至光。
貝塚北署にやって来た草薙。
薫が北署を出て行くことになったため、
代わりの新人が来ることになったと話す。
岸谷美砂という性格に少々難ありの人物らしい。
実績も挙げてないのに相当な自信家とのこと。
その時、美砂がやって来て、
連崎を取り調べてる薫を隣の部屋から見る。
連崎は送念で浄化しようとしたのに、
信者に裏切られたという悲しみで感情的になり、
念にパワーを込めすぎたため、
その力に耐え切れず彼は飛び降りてしまったと。
薫は今ここで送念をやってみてくれと言う。
手の平をかざす連崎に薫は何も感じないと言うと、
薫は救いを求めてないからだと。
連崎のパワーが偽物なら中上は自分で飛び降りただけ。
力が証明出来なければ釈放になると薫。
そして連崎は釈放となり会に戻った。
薫と美砂は遺体を見に行く。
中上の死因に不審な点はない。
ただ、眼球が白濁しているとのこと。
薫は美砂を引き連れ帝都大へ。
「で、誰なんですか?
その、捜査のアドバイザー。」
「現象には、必ず理由がある。
その人の口癖よ。 変人物理学者。」
訪ねたが湯川は留守。
実験場所にいるよう。
実験場所を訪ねると、
大掛かりな装置で実験を行おうとしていた。
薫はお構いなしに3つ報告があると話し始める。
1つ目、アメリカへ1年間の研修へ行く事になったこと。
2つ目、美砂が湯川の担当になること。
3つ目、先日新興宗教の信者の転落死。
教祖は送念を送っただけで指一本触れてない。
そして遺体の眼球が白濁していたこと。
送念なんてありえないと美砂の言葉に反応する湯川。
世の中には数多くの奇跡的事象があるけど、
現象には必ず理由があると。
「再現性の高い現象は、必ず科学的に実証出来るはずだ。」
「つまり?」
「実に面白い。」
美砂は湯川を連れ、クアイの里へ向かった。
中へ通してもらうと、作りは蒲田支部と同じ。
連崎に自己紹介する2人。
連崎の送念を湯川に解明してもらおうと思ってと美砂。
信じることから始まるのが宗教だと連崎。
疑うことから始めるのが科学だと湯川。
里を案内してもらう。
食べ物は自給自足。
ここにはテレビもコンピューターもない。
ストレスもないからお酒も飲まないとのこと。
連崎は元は気孔師で、
送念はそれがパワーアップしたものだと。
気孔をバカにする美砂の発言に、
やはり体験しなければ信じないようだと連崎。
2人は送念を体験させてもらうことに。
すると何か暖かいものに包まれたと美砂。
「浄化されたんですよ。 あなたの心が。」
あの人は本物だ、送念って一体なんなの?と
涙を流して感動する美砂。
その時、笑い出した湯川。
「さっぱり分からない。」
翌日、美砂が研究室へやって来た。
湯川は中上の飛び降りた連続写真を見ていた。
途中から急に暗くなっている写真に目をつける。
美砂にどこに雷が落ちたのか、停電した範囲を調べるよう言う。
美砂は湯川に言われたことと愚痴を薫に話す。
薫は調べるようにと。
自分も湯川の思考は分からないけど、
あの先生が興味を持ったところには必ず何かあると薫。
そして薫はクアイの会のライバル団体のパンフを見せ、
信者の取り合いが起きていると。
中上にはその団体から引き抜きの話があったよう。
中上はクアイの会に嫌気が差してやめるつもりだった。
経理担当だった中上だが、
実際は幹部たちの言いなりだったとのこと。
信者には質素に暮らそうと言いながら幹部たちは贅沢三昧。
教団を抜けようとしていたことがバレ、送念でやられた。
その頃、湯川はクアイの里の奥地で
磁石を持って捜索。
磁石のブレた場所を調べると、太いケーブルが出て来た。
ケーブルを辿って行くと、その先には別荘のような建物が。
その時、美砂から電話がかかって来て、
あの日は落雷の事実も停電もなかったとのこと。
灯りが消えたのはクアイの会の蒲田支部が入っていたビルだけ。
配電盤を発見し湯川のスイッチが入り計算開始。
「もういい。 ありがとう。
送念の正体が分かった。」
湯川の元へやって来た美砂は、
送念の正体だとまとめた書類を渡し、
科捜研で説明してもらえと丸投げ。
自分は納得が出来ればそれでいいと。
そんな湯川にくってかかった美砂。
「待ちなさいよ! じゃあ、科学者ってなんなの?
なんのために小難しいことやってんの?
自己満足のため? 違うでしょ? 社会のためでしょ。」
「研究成果は最終的に社会に還元されるはずだ。」
自分は世の中のためになりたいと思って警察官になったと。
「湯川先生と 連崎さんのディベートは面白いと思ったし、
どっちの言い分も正しいと思ったけど、
先生が 自分のことしか考えてないっていうんだったら、
あの議論は 教祖さまの勝ちよ。 湯川先生の負け。
内海さんから聞きました。 先生の口癖。
仮説は実証して初めて真実になる。
だったら実証してみせてよ。
これがただの落書きじゃないってことを。」
「なるほど。 草薙が君を僕に押しつけた理由、
今 分かった。」
その頃、クアイの会では、
ニュースで知って新しい信者が増えているよう。
入会金は50万で信者が増えれば金が増えると。
連崎の妻・佐代子とナンバー1、2の男たちが話していた。
「連崎至光を絶対者とする。
私たちの王国はまだ始まったばかりよ。」
ニヤリとする佐代子。
信者たちを見ていた連崎に声をかける佐代子。
「もっともっと救ってあげましょう。
日本中、世界中の人をあなたの奇跡の力で。」
再びクアイの里へやって来た湯川と美砂。
湯川はもう一度送念を受けたいと。
そして送念を受けた湯川は暖かいものを感じた。
心が浄化されたのだと言う連崎に、それは違うと湯川。
中上が窓を突き破る前に窓に亀裂が入っていると、
写真を見せる湯川。
物理的衝撃以外に窓が破れる理由は温度差。
あの日は大雨だった。
雨水がついた窓にマイクロ波を当てれば、
ガラスを通して雨水が加熱され、窓が歪んで割れてしまう。
マイクロ波を出すために電力不足になり停電になった。
身体が熱く感じるのは電磁波による体内の水分の刺激。
中上にはそのマイクロ波を浴びせたのだという湯川。
強いマイクロ波を当てられた体は熱くなり眼球が白濁。
つまり電子レンジで温泉卵を作るようなもの。
電力は山の向こうの別荘にあった装置から。
送念とはマイクロ波による加熱現象だと。
断言する湯川に、幹部たちが連崎にもっと言ってやれと煽る。
湯川はマイクロ波を遮断するシールドメガネをかける。
「送念を受けなさい。」
連崎は湯川に送念を送っていると、
切符を取り出した湯川。
切符はみるみる黒くなっていく。
感熱紙が反応するということは、この熱は物理的なものだと。
「つまり、送念など存在しないという証明だ。」
湯川は連崎が座っていた場所の下を破壊。
するとマイクロ波を出す装置が。
部屋を飛び出していく連崎。
地下へ入って行くと佐代子がケーブルを引きちぎっていた。
「何もかも台無しじゃない。
責任取りなさい!」
連崎に凶器を突きつける佐代子。
そこへ美砂が駆けつけ拳銃を構え止める。
薫が湯川に説明しに来た。
連崎と佐代子が結婚したのはクアイの会設立の2カ月前。
佐代子は再婚で死別した前の夫は健康器具とか作っていた。
健康器具を改造してあの装置を作ったよう。
連崎には装置の存在は教えてなかったと。
「教祖自身が送念は本物だと信じていた方が、
信者に対して説得力を増すと佐代子たちは考えたんです。」
「おそらく連崎は気づいていたはずだ。
だがどうすることも出来なかった。」
「教団の一番の被害者は、あの男かもしれません。」
薫は湯川にお礼を言い、アメリカへ旅立つことに。
湯川は薫に餞別だと、指輪が入ってるような箱を渡す。
ちょっと嬉しそうな顔をして箱を開ける薫。
中に入っていたのはゲルマニウムの塊だった。
「なんでゲルマニウム?」
「草薙から、君の誕生日は3月2日だと聞いた。
ゲルマニウムの元素番号は32番だ。」
「これをどうしろと?」
「その結晶構造はダイヤモンド構造だぞ。」
「だったらダイヤにしてよ。」
ゲルマニウムの説明を始める湯川を止めて、
ありがとうございましたと貰う薫。
湯川は笑顔で去って行く。
「最後の最後まで、さっぱり分からない。」
連崎は牢屋へ入れられた。
一緒に入れられた男に声をかける。
「いけない。 死のうなどと考えては。」
そして手の平を男にかざすと、男が涙を流した。
「あなたは、まだやり直せる。」
美砂はまた研究室へ。
なんだかんだ湯川に絡み、
自分の言葉を聞いて反省したんだろとか上から目線の発言に、
自分は仮設を実証しただけだと湯川。
「僕は僕の興味を引くものに対してのみ
興味を持つのであって事件捜査。
つまり刑事の仕事。つまり刑事。
つまり君には全く 興味がない。」
「ですよね。」
「何か質問は?」
研究室を出て行く美砂。
「もう来ない! 絶対来ない!!」
ガリレオ始まったね~。
湯川先生は相変わらずかっこいい!!
そしてうるさい薫がいなくなるのはありがたい。
けど更にうるさい美砂が代わりってのが・・・
うるさい女は付き物なのか?
違うだろ!?
なんで女出すの?と前作に続き思ってしまう。
そして品川いなくなってハライチ澤部って何?
「何? この坊主枠」と友達が言ってた。
ホントだよ(-_-;)
他にいるだろ~と。
相変わらず周りのキャスティングに不満。
ストーリーは・・・まぁそれなりだったかな。
連崎は可哀想な気がしたよ・・・
ってか、連崎はなんの罪?
【ガリレオ】
第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章
第7章 第8章 第9章 最終章
ガリレオΦ(エピソードゼロ)
そっかー!品川、忘れてた(笑)
福山君はカッコいいよね。
大沢さんも良かったけど
やっぱり、北村さんの使い方が
勿体ないと個人的には思ってしまいます
はい。勿論!!
コメント再びありがとうございます♪
>せっかくなのでメールできませんか?
メールですか?
私でいいのですか!?
なんだかドキドキしますね~(笑)
では後でメールを送ります。
あ、忘れてた?(笑)
まぁ、取るに足らない役だったからね。
でもムカついてたから私は覚えてた。
>やっぱり、北村さんの使い方が
勿体ないと個人的には思ってしまいます
同じく(-_-;)
ホント無駄にいい役者使って、
出演ちょっぴりって何さ!!って感じですよね。
やっぱりガリレオは湯川&草薙コンビで見たい。
相変わらず湯川先生のましゃは、かっこいいです!!
今のヘアスタイルが、すごく大好き!
明日も楽しみです。
いえいえ。
こちらこそ読んでいただきありがとうございます。
>相変わらず湯川先生のましゃは、かっこいいです!!
相変わらずかっこよかったですね~♪
脇に邪魔な女がいますが・・・(-_-;)
これから毎週ましゃを堪能出来ますね!!
ですよねー!
月9だから女性を絡ませないと(笑)ってことかしら?
そこがネックになってますが
>月9だから女性を絡ませないと(笑)ってことかしら?
そんな余計なことするくらいなら、
月9じゃなくてもいいんですけどね。
前作でも思ってましたが、
これに女はいらないです!!
しかもうるさいだけなんて(ー'`ー;)
でも福山さんが見たいから見続けますけどね。