第10話
『息子よ、夫よ、お願い・・・
私も天国に連れて行って!』
阿須田家では今日も美味しそうなご飯が並ぶ。
みんなが美味しいと言って食べる姿に、
また旦那と息子を思い出す三田。
結が料理を教えてとの声にも気づかず、
反応が遅れる。
希衣がやっぱり一緒に食べようと言うが、
みんなと一緒に食事を取る気はないと念を押したはずと。
そんな中、海斗が溜め息をつく。
今度授業参観があって、
担任が6年間の感謝を込めて、
お母さんに感謝状を書いて読もうと言ったらしい。
お母さんがいない子はお父さんでいいと。
どうしたらいいか分からず悩んでる回と。
そこへ義之から希衣に電話が。
その前に三田にうららのことで何か知らないかと聞く。
うららとの会話を思い出すが知らないと三田。
そして希衣に電話を代わり、来年小学校だから
ランドセルを買いに行こうとのこと。
希衣は三田に一緒に行こうと言うが、
それも申し上げたはずと言われ、
業務命令でいいからと頑張る希衣。
希衣は義之と三田と一緒にランドセルを買いに。
三田にどっちがいいか聞くが、2人で決めることと。
「そんなこと言わないで意見を聞かせてなり。」
「お願い。 指差すだけでいいなり。」
ここでもまた旦那と息子の幻影が・・・
三田に料理を教わる結。
ランドセルを背負って見せる希衣。
そして入学式に来てねと業務命令発動。
また息子の声が聞こえ、動揺して包丁で指を切る三田。
「ねえ、三田さん。 耳かきして。」
「承知しました。」
「ちょっと希衣、甘え過ぎだよ。
三田さんはお母さんじゃないんだからね。」
「分かってる。」
海斗が宿題を聞き、スラスラ答える三田。
「ねえ、これからも勉強教えてくれない?
暇な時でいいから。」
「承知しました。」
海斗に感謝状どうするか決めたの?と結。
「まだ。 やっぱお母さんについて
書いた方がいいような気がするんだけど・・・
でも自殺だしな・・・
どうして俺たちのこと捨てて死んだんですか?
・・・って書く訳にはいかないし。
でも結局お母さんに一番聞きたいのはそれだし。
ねえ、三田さんはどうしたらいいと思う?」
「それは・・・海斗さんが決めることです。」
「だよね。」
恵一が帰宅し、夕食を用意する三田。
子供たちの様子を三田から聞く恵一。
用がなければ帰ると言う三田。
そして玄関で送る恵一は三田に質問をする。
ダウンは一年中着てるのかと聞くと「はい」と。
序でに時計とバッグのことまで聞いちゃった恵一。
しかし三田は無言。
そして帰ろうとドアを開けて出て行こうとしたら、
旦那が入って来る幻影が。
出迎える息子まで。
三田がつけている時計と帽子は息子ので、
バッグは旦那のだったようだ。
三田はその幻影を見てその場に座り込んでしまい、
そんな三田を見て心配する恵一。
大丈夫だと言って帰って行く三田。
うららがお見合い。
やけっぱちで質問に答えるうららを
必死でフォローする義之。
「結婚したらどんな家庭を作りたいですか?」
「取り敢えず姉みたいに子供4人作って、
自殺する気にならなきゃ、それでいいかなって。」
家に戻った義之とうらら。
先方に失礼だろと怒る義之に、
後でガッカリされるよりいいだろと。
そんなうららを見て、やっぱりあの男が好きなのかと。
「もしかしてお義兄さんのこと?
はあ・・・そんな訳ないじゃん。
それにもしそうだったとしても、
絶対反対でしょ? お父さん。
同じ男に大事な娘2人共
取られる訳にはいかないもんね。」
学校でお見合いのことをうららに聞く結。
学校も生徒や保護者からも嫌われてるし、
他の先生からも向いてないって嫌味言われてるし、
辞めようかと思ってるとうらら。
阿須田家にも二度と行かないからと。
「私なんかいない方がいいんだって。
みんなのために。
希衣ちゃんにも言っといて。
私の石は捨てといてって。」
結は家に帰りみんなにうららのことを話す。
もしかしたらホントに結婚する気かもと。
翔は別にいいんじゃんと。
「でもさ、なんで急に結婚なんて
言い出したんだろうな、うららちゃん。」
「やっぱお父さんのこと好きなんじゃないの?
だから家にも来ないって言ってるんじゃ?」
「まさか! そんな訳ないだろ。」
「そうだよ! ないない。」
洗濯物をたたんでいた三田が立ち上がり、
うららのことを言おうとするが、やっぱりやめる。
紹介所に行き、所長と話す三田。
言いたいことがあったら言えばいいと所長。
「ねえ、あなたもういい加減にやめたら?
自分の意思で動くと周りの人を
不幸にするんじゃないかっていう、その考え方ね。」
海斗はまだ感謝状がかけないでいる。
授業参観は明日らしい。
「何か浮かばないかと思って、
お姉ちゃんからお母さんの遺書借りたけど、
やっぱこれ読むと、
なんで自殺なんかしたんだってことしか
頭に浮かんで来なくて。」
悪いのは自分だからと恵一。
希衣も自分のせいかもと・・・
クラスでこんなこと言えないし、
やっぱお父さんへの感謝状にしておくと海斗。
そんな海斗に近づき、原稿用紙を破って捨てる三田。
「出過ぎたことを申し上げますが、
私はお母様に感謝状を書くべきだと思います。」
母親は自殺じゃなく事故だと三田。
川に入った時は絶望し
本気で死のうとしていたかもしれないが、
水の中で息が出来なくなった時、
やっぱり死にたくないと後悔したはずだと。
なんでそんなこと分かるんだと言われ、
自分も死のうとしたことがあるからだと、
家族を捨てたのではないと三田。
でも他の人はそう思わないと海斗。
「他の人たちは関係ありません。
それは、あなたたちが決めることです。」
するとみんな事故だったと思うように。
母親の遺書も燃やした。
仏壇に手を併せる恵一。
「旦那様、ご用がなければこれで失礼致します。」
「あ・・・三田さん。
さっきはありがとうございました。
子供たちもきっと感謝してると思います。
僕と同じように。」
「私は思ったことを申し上げただけです。」
そして恵一が決意を三田に話す。
黙って聞いていた三田は、
話が終わると超過料金の請求書を渡した。
そこへ海斗が作文出来たから読んでと。
「それは・・・お父様にお願いすることだと思います。」
「だね。 じゃあ明日の朝でいいから読んどいてくれる?」
「承知しました。」
恵一は授業参観になんとか行ってくれないかと頼む。
その時、息子の姿が・・・そして旦那も。
息子がつきが出てると三田を呼ぶ。
三田は庭を出て空を見上げる。
息子と旦那月を眺めていた。
「僕ね、大きくなったら宇宙飛行士になるんだ。」
海斗が三田を呼び、腕を掴むと気がつく三田。
翌朝、いつも通りの食卓。
みんなは次々に学校へ行く。
海斗が三田に作文読んでくれたかと聞き、
「はい」と三田。
どうだったか聞くが遅刻すると言われ、
急いで出て行く海斗。
授業参観が始まる。
海斗は後ろを見るが三田はいない。
そして海斗が作文を読む番が。
読み終わり席に座る海斗。
原稿用紙の最後のところを見ると、
三田が大きな花丸をつけてくれていた。
『大変よくできたと思います。』
それを見て、思わず立ち上がり喜ぶ海斗。
教室の外にはちゃんと三田の姿が。
夕食の準備をする三田の側に希衣が来て、
手伝うと、何かやらせてと言う。
希衣にボウルをかき混ぜてもらうことに。
その時、鍋がひっくり返りお湯を浴びてしまう希衣。
希衣を抱きかかえ病院へ走る三田。
その後、タクシーで帰宅。
謝る三田に恵一は謝らなくていい。
処置が良かったから軽い火傷で済んだと。
今日はもう遅いから帰ってゆっくり休んでと言われる。
そこへ隣の皆川が声をかけて来た。
三田のせいで出て行けと、
親権も渡さないと言われたらしい。
人の家を不幸にして楽しいかと。
「結局あんたはどうやったって
周りの人間を傷つけるの。
これ以上、悪いことが起きる前にどっかに消えてよ。」
三田はいつもの遊園地に来て、
いつも買うファミリーセットを頼む。
座るとまた幻影が見え、涙を流す三田。
「ごめんね、純。
ごめんなさい、あなた。
私一人だけが幸せになるなんて。
あの人たちを愛してしまいそうで怖いの。
私が愛したことで、
あの人たちが不幸になるのが怖いの。
だから・・・早くそっちに連れてって。」
そこには子供たちが。
自分を責めるのはやめてと、必死で三田を説得する。
「申し訳ありませんが、
放っておいていただけますか。」
トレイを持って行こうとする三田と同時に、
そのトレイを掴む翔。
「ほっとかない!
これからは、俺たちがこれ全部食べるから。」
「三田さんが何度ここに来ても、
俺たちが全部食べるから。」
「やめろって言っても無駄だから。
腹とか壊しても全部食べるから!
三田さんが諦めるまで、
一緒にここに来て食べるから!」
そしてみんなで食べ始める。
「お願いですから、
これ以上優しくしないで下さい!
私は、主人と息子の死ぬ前の自分には
戻れないんです。
戻ってはいけないんです。」
涙を流しながら言う三田。
「私たちは、三田さんに愛されても絶対死なない!
どんなに辛いことがあっても、絶対幸せになる!
だから、一緒に帰ろう。 三田さん!」
みんなが三田に帰ろうと言う。
手を繋いで帰る途中、
男の子と父の親子を見て動揺する三田。
希衣が一緒に歌ってとあの歌を歌う。
歌い終わると家に着いた。
翔がホントにお腹痛くなって来たと家に駆け込む。
みんなは笑うが三田は無表情のまま。
うららが見合い相手から
結婚を前提にお付き合いを申し込まれる。
なんでもズバズバ言うところが好きらしい。
私で良ければと言ってた時に恵一が現れ、
うららを連れ出す。
なんで好きでもない人と
結婚しようとしてるんだと恵一。
「しょうがないでしょ。
私が好きな人は、トランプのババみたいに
世界で一番結婚しちゃいけない人なんだから。」
「どういう意味?」
「私はね・・・あなたのことが好きなの。」
もうほっといてと行ってしまううらら。
家事をしている三田の後ろに立っている子供たち。
「申し訳ありませんが、
後ろに立たないでいただけますか。」
「それって、弟さんにストーカーされたの思い出すから?」
「はい。」
「分かった。 もうやめるね。」
「三田さん。 私、三田さんが
うららちゃんになってる夢を見たことがあるんだ。
その時は、なんでこんな夢見るんだろうと思ってたけど、
三田さんのこと色々知ったら納得した。
三田さんは昔、うららちゃんみたいに
いつも笑ってたんじゃないかって。
三田さん、業務命令があるの。」
「なんでしょうか。」
「もう忘れて。
死ぬまで二度と笑うなって言われたことなんて。」
「俺たち、三田さんの笑顔が見たいんだよ。」
「頑張ってギャグとか考えるからさ、俺。」
「希衣も、三田さんのこと喜ばせてあげるから。」
「これからは、楽しい時とか嬉しい時は、
私たちと一緒に笑ってくれないかな。」
「申し訳ありませんが、それだけは無理です。
どうしても、やれとおっしゃるのなら、お暇を―」
「分かった!」
「それじゃあ・・・笑うこと以外なら
なんでも聞いてくれるんだよね?」
「私に出来ることなら。」
「じゃあ、これからもずっとここにいて。」
「希衣、見つけたの。 三田さんの石。」
三田に石を渡す希衣。
「ここに入れて、三田さん。
私たちの・・・お母さんになって。」
「承知しました。」
承知しちゃった!! (笑)
希衣のお願いは予想ついてたけど、
承知するなんて驚きだわ。
うららは告っちゃうし(‐∀‐;)
まぁ、どう転んだって恵一と結婚は出来ないわね。
見合い相手がうららを気に入ったのにはビックリしたけど。
これは予想外だった(笑)
隣のババアは追い出されたのね。
自業自得でしょ。
しかも三田さんのせいにしちゃって。
それ以前の問題だから。
海斗の担任はどうなの?って思った。
子供に配慮が足りないよね。
もうちょっと何か別のこと考えろよと・・・
最終回がどうなるのか楽しみね。
三田さんには幸せになってもらいたい。
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