まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

リーガルハイ 第10話(最終話)

2013-12-20 20:54:40 | ドラマ


第10話(最終話)

『二転三転する最後の法廷!! 執念で救え依頼人!!

真実は悲劇か喜劇か!?』





数ヶ月前・・・

吉永慶子と名乗り貴和の面会に行った羽生は、

貴和に徳永光一郎殺害の罪を認めるべきと言う。

自分が無期懲役に持ち込むと。


「それで納得して下さい。

ただそのためには戦いやすい相手にする必要があります。

差し戻し審では弁護人を代えましょう。

古美門先生と黛先生を切るんです。」



古美門事務所。

貴和から決別のカードが届く。

弁護人を解任されたことに怒る黛。

古美門と服部は羽生の仕業だと気づいていた。



羽生の事務所に乗り込む黛。

しかしそこには磯貝しか残ってなかった。

羽生と本田は弁護士バッジを置いて出て行っていた。



貴和に面会に行く三木たち。

全ては羽生の仕業。



差し戻し審を傍聴しに行く古美門と黛。

検察側には羽生と本田。

羽生は殺人及び殺人未遂の罪で無期懲役を求め、

弁護側の三木は情状酌量を求めた。



羽生と本田は事務所へ。

磯貝が呼び出したと見せかけて、黛が磯貝に頼んだよう。

古美門と蘭丸も出て来た。


「ずっと考えていたんだよ。

生まれて初めて裁判で負けたあの時から

私は一体何に負けたんだろうってね。

シベリアの死に神か気まぐれな悪女か或いは国家か民衆か。

どれもしっくりこない。 もっと得体の知れないものだ。

この文言は正しかった訳だな。

あの時だけじゃない。

その後も私は表面的には勝利しながらも

その手応えを掴めずにいた。

弱いのか手強いのか単純なのか計算高いのか。

負けてもヘラヘラ笑っているゆとりの国の王子こそ

得体の知れないモンスターだ。

お母さんがファンだった女優の名前でも組み合わせたのかな?

吉永慶子は。

安藤貴和を有罪にした上で無期懲役に持ち込む。

つまりは死刑廃止論者である君の理想の実現のために

我々は利用されていた訳だ。 実に不愉快だ。」


自分を叩きのめしたいだろうと羽生。

けど古美門はリングを降ろされたから自分とは戦えないと。


「古美門先生が仰る通り民衆は愚かだから。

誰かが危険を冒してでも導かないと。」


テーブルの下のレコーダーを見つけた羽生は

録音を消去して蘭丸に投げ出て行った。


「言われ放題でしたね。」


「腹が立ち過ぎて言葉が出なかったのは初めてだ。」



古美門事務所。

羽生に裏の顔があったなんて信じられないと黛。

あいつに裏の顔なんてないと古美門。

表の顔だけでだれも警戒しないからたらし込まれる。

周りの人間だけじゃなく、今では世間からも・・・

羽生に完敗かと言う蘭丸。


「冗談じゃない。 真実を何一つ明らかにしないで

有耶無耶のまま手打ちなんて有り得ない。」


「真実なんてどうでもいいが

私の成功報酬がパアになることなど有り得ない。

安藤貴和は私の獲物だ。 どんな手を使ってでも奪い返す。」


貴和が何故羽生の言いなりになるのかを突き止めようと。


「今度こそ薄ら笑いの天パーくそ野郎

羽生晴樹の息の根を止める。 最終決戦じゃ!!」



貴和の面会に来た古美門と黛。

羽生と何を話したのかなどと質問攻めの黛。

しかし貴和は答える気がないと。


「君はやってるんだと思っていたよ。

無罪目前で私たちを切り無期懲役を受け入れようとしている。

理由は1つだ。

君の無実が判明したら真犯人捜しが始まる。

真犯人が見つかったら困るんだ。」


「私が誰かを庇うような人間だと思う?」


「君は自分の欲望のためだけに生きてきた鬼畜だからな。」


「そうよ。」


「だからもし庇うに値する人間がいるとすれば

そいつが真犯人だ。 必ず見つけ出す。」


古美門を睨みながら出て行く貴和。


「いい目じゃないか。

安藤貴和が過去に関係した男を

幼稚園まで遡って片っ端から潰していけ。」



差し戻し審では羽生と三木が着々と進めて行く。

三木が事務所に戻ると古美門が待っていた。

安藤貴和は諦めろと三木に言われる古美門。


「差し戻しを取ったんだ。 もう十分だろう。」


「無敗の私を倒したかったんじゃないんですか?

最強の私を地獄に突き落とすのがあなたの悲願でしょう。

何故その邪魔をするんです?」


もうそんなことはいい、過去のことは水に流そうと三木。

三木も羽生にたらし込まれていた。



古美門事務所ではみんなイライラしながら食事中。

羽生の人気は上がる一方、古美門事務所は閑古鳥。


「協力してくれる人もどんどん減ってますね。」


「うるさいポンコツ! お前こそ全然収穫ないじゃないか!!」


付き合ってた男の数が多過ぎて回り切れないと黛。

すると服部が自分が辺りをつけてみると、

男リストのメモを放り投げナイフを投げた。

すると1枚の紙が柱に刺さる。

紙を見た黛はここは自分一人では・・・と。



古美門と黛はある屋敷前へ。

門の前には監視カメラ、表札には金崎組と書かれていた。

すると強面の男たちが出てきて2人を取り囲む。

そのまま中へと押し込まれるようにして入った。

親分さん登場。

古美門たちが来ることは分かってたと言われる。

羽生が先回りしていたよう。


「なんにも喋らんで欲しいって言われたんだがな

変な所から漏れるくらいなら俺からきっちり話す。

女房以外に惚れたのは貴和だけだ。」


羽生は全部腹に納めると言い、事実そうしていると。

そして古美門たちにもそうしろと脅した。



裁判所。

閉廷し帰りがけの貴和に声をかけた沢地は

貴和の肩に手を添える。


夜、沢地は古美門に会いに行き、貴和の髪を渡した。

謝礼を渡そうとした古美門だが受け取らない沢地。

これは貸しにすると。



墓参りに来た娘・さつき。

蘭丸がお坊さんの格好で近づき、髪の毛を手に入れる。

DNA鑑定の結果を見た黛たちは・・・

そこへ羽生からメールが届く。


古美門と黛は羽生たちに会いに行く。

金崎が連絡をくれたと羽生。

黛がさつきなのかと。


「犯人は安藤貴和だよ。

たとえ誰が実行犯であってもそう追い込んだのは彼女。

安藤貴和が犯人だ。

古美門先生。 先生は仰いますよね?

真実なんかどうでもいい。 勝てばいいんだって。

僕はこう思う。 真実はどうでもいい。

みんなが幸せになるなら。

僕と先生は実はコインの裏と表なのかもしれません。」


あとは2人の気持ちの問題だけ。

欲望を捨てればいいだけのことだと。

羽生はいずれはNEXUSに戻ると言う。

古美門も来ないかと誘う。

勿論、服部と蘭丸も。

一緒に世界を変えようと盛り上がる羽生と本田。

それもいいかもしれないなと古美門。

羽生は黛にも声をかける。


「しょうもない芝居やめて下さいよ。

何がラブ&ピースですか。 キモいですよ。」


「どうやら肝心のNEXUS所属弁護士が反対のようだ。」


黛は真実が大事だと、たとえ誰かが傷ついても

みんなが不幸になってもそれが真実なら仕方ないと言う。


「面倒くさいやつだろう?

初めて会った日から結局何一つ成長してない。

ウザくて独り善がりで強情でガニ股の

朝ドラぽんこつ提灯パンツだ!!」


「先生だってお金のためなら人を傷つけることなんて

なんとも思ってない最低屁理屈ゲス野郎でしょうが!!」


「という訳なのでもう少し足掻いてみるよ。」


「残念です。」


「あなたたちに打てる手はないわ。」


「それはどうかな。 我々は往生際が悪いんだ。」



身内で民事訴訟を起こした古美門たち。

蘭丸が2年前から報酬が支払われていないとし、

会計の服部が着服していたと。

服部は当時交際していた女性に全て奪われたと言う。

その女性は安藤貴和だと!!

古美門と黛は裁判長に貴和の出廷を求めた。



貴和が無理矢理引っ張られながら出廷させられた。

服部のことを知っているか、

交際していたと証言してるが?と聞く黛。


「知らないわよ。」


「例えば2年前の6月30日の夜、あなたと会っていたそうですが。」


「会ってない。」


「そうですよね。 その日は 徳永光一郎殺人事件が発生した日です。

あなたは事件現場で犯行を行っていた訳ですから

これは服部さんの記憶違いでしょう。 ですよね?

あなたがもし今嘘をついているなら

例の事件の犯人ではないという可能性が出てきてしまいますから。

犯人ではないのに有罪を受け入れるなんて有り得ませんもんね?

本当は誰かを庇っている・・・なんてこと あり得ませんよね。 以上です。」


お次は古美門の番。


「あなたはこれまであまりに多くの男性と交際してきたので

被告を思い出せないのかもしれません。

確かめてみましょう。

例えば金崎正宗さんは覚えていますか?

13年前に交際していた金崎―」


「知らない。」


「彼の子供を身ごもったというのに?」


その時、羽生が傍聴席から待ったをかけた。

黛も本件とは無関係の質問に思え、

異議を申し立てようかと思ったが、

この後、深く関連してくるのかしれないと。

裁判長は続けるよう言う。


「金崎さんはあなたに産むように言ったそうですね。

出産記録です。 13年前の8月3日、2,980gの元気な女の子を

あなたは確かに出産しています。

金崎さんに取られたくなかったあなたは

断腸の思いで里子に出し引き取り先すら聞かなかった。

あくまで捜し出そうとした金崎さんに

あなたは包丁を突きつけたそうですね。

自分たちに関わりのない世界でまともな人生を送らせる。

あの子の邪魔をすれば 殺すと。

以来、あなたは我が子のことを

記憶から消して生きてきた。違いますか?」


「安藤さん、答える必要はない!」


「答えたくなければ答えなくて結構。

ただ私には質問する権利がありますので質問を続けます。

10年以上の月日が経ち、

新しい獲物としてたらし込んだ徳永光一郎の家で

あなたは雷に打たれた。

目の前に同じ生年月日の女の子がいたからです。

その表情、面影左手の甲のほくろ。

何から何までそっくりに思える。 そんなはずはない。

戸籍上は徳永氏と亡くなった奥さまとの実子となっているのだから。

だがあなたは理屈ではなく確信したんだ。

どんな事情があってここに引き取られたのかは分からない。

だが間違いなく彼女こそ13年前に手放した我が子だと。」


黙れと怒鳴る貴和。

全部古美門の妄想だと、自分に子供なんていないと。

すると古美門はDNA鑑定の結果を

みんなに見てもらおうと取り出すと、貴和が慌てる。


「落ち着きましょうよ、安藤さん。

私はただ推測を話しているにすぎません。

あなたはむしろ彼女に会いたくて徳永家に深く入り込むようになった。

徳永氏と再婚し彼女の母親になりたいと本気で願ったのかもしれない。

だが父親と二人三脚で歩んできた彼女はあなたを激しく嫌った。

徳永氏は当然あなたと別れる決意をするかに思われた。

しかし実際はその逆。

彼女を引き取ってくれる親戚を探し始めたんだ。

徳永氏は娘よりあなたを選んだ。

それを知った彼女の絶望はどれほどだったろうか。

ずっと引っ掛かっていたんです。

同じ毒を飲んだのに何故大人の徳永氏が死亡し

体の小さい彼女が助かったのか。

非常に頭のいい子のようですね。

致死量をコントロールして飲むということもやってのけるかもしれません。

そうすれば自分は絶対に疑われない。

疑われるのは間違いなくあなただ。 事実そうなった。

まんまとあなたを人殺しに仕立てた彼女は、

今日もせっせとカムフラージュに墓参りをしている。

まさか自分が罪を着せた女が本当の母親だなんて

これっぽっちも思わずに。」


「違うのよ。 あの子は犯人じゃないの。

あの子は・・・お父さんが大好きだから。」


「なるほど。 そうだとすると残る可能性は徳永光一郎だ。

あなたとの結婚を妨害するさつきが邪魔で邪魔で仕方がない。

遂に絶望しさつきとの心中を図った。

あなたに保険金を残して。

だがそれでもあなたはその罪を被らなければなりませんね。

自分を殺そうとしたのが大好きな大好きなお父さんだと知ったら

彼女は生きていけないだろうから。

彼女を力一杯抱き締めたかったことでしょうね。

つやつやの黒髪を触りたかったことでしょう。

何時間でも眺めていたかったことでしょう。

全てを告白したかったことでしょう。 だが出来る訳がない。

お前は日本中から嫌われている悪魔の女の娘だよと告げることなど。

あなたが庇っているのは実の娘、徳永―」


その時、黛が本件とは無関係の質問だと言い認められる。


貴和と面会する古美門と黛。


「スッキリしたろ、洗いざらい全部ぶちまけられて。

マスコミは大騒ぎだよ。

さつきは追い掛け回され学校にも行けなくなったらしい。

愉快だねえ~。

さあ、安藤貴和。 もう君が守るべきものはなくなった。

有罪になる意味もなくなったんだよ。

ならばどうするのが賢い?

私を再び選任し、せめて自分だけでも無罪になることだ。

そして私に成功報酬を払いたまえ。 迷うことないだろう。

娘がどうなろうが知ったことじゃない。

自分の欲望のためだけに生きる。 それが君のはずだ。

さあ1人だけ無罪になって勝ち逃げしよう!」


「言い方が酷過ぎます。」


「知ったことか。

私を使い捨てるようなマネをするからだ。

安藤貴和、観念しろ。

君はもう私と心中するしかないんだよ。

さつきか光一郎に罪を着せて無罪になれ!」


あの子に罪はないからどうにかしろと怒鳴る貴和。


「どうにもならねえんだよ!!

どうせ手放したガキだろうが! 見捨てりゃいいんだよ!!」


「やめて下さい、そんな言い方!!」


「真実が大事なんだろう?

依頼人が不幸になろうと真実は明らかにすべきなんだろう?

全て君が片棒を担いでやったことじゃないか。」


「そっ、そうだけど依頼者を守ることも大事です。」


「じゃあどうすりゃいいんだ?

他に手があるとでもいうのか? 提灯パンツ!」


「貴和さんを無罪にした上でさつきちゃんも救う。」


「そんなことが出来るのか?」


「ここまで来たらやるしかないです。」


「何を?」


「新しい真実を作り上げる。」


「正解だ。 安藤貴和、最後の大勝負だ。」



裁判。

入って来た羽生に「リングに戻れたよ」と古美門。

開廷し、黛を送り出す古美門。

黛の質問に自分が殺したと認める貴和。

彼に別れ話を切り出され、

絶望のあまり彼を殺して私も後を追おうと思ったと。

さつきを庇っていると言うのは根も葉もないことだし娘でもないと。

毒物はネットで海外から購入。

それを持って徳永家へ行き、

勝手口から入り台所にあったスープに毒物を入れようとしたが、

入れることは出来なかったと貴和。

自分のしようとしてることの恐ろしさに気づき、慌てて逃げ帰ったと。

しかし翌日、毒物の瓶がないことに気づいた。

気が動転するあまり徳永家に置いてきてしまった。

その時、TVでニュースが流れたとのこと。


この瓶は見た目は調味料に見える。

これが台所に落ちてたら・・・と黛。

不幸な事故が起きてしまうに違いないと。

あんな物を置いてきたから自分が殺したも同然だと貴和。


「裁判員の皆様、真実はいつも思いがけないものですね。

安藤貴和という女性は確かにとんでもない悪女です。

愛する男性と幼い少女を殺害しようとしたんですから。

それがもたらした結果を考えれば彼女が犯した罪は大変重い。

断固厳罰に処すべきです。

毒物及び劇物取締法違反の。 ただし殺人は無罪です。

本件は殺人事件ではなく事故死の可能性が高いので。」


「私は殺人罪で罰してもらえないんですね。」


「はい。 それが法だから。 以上です。」


席に戻った黛は「私汚れました」と突っ伏す。

「そりゃあ、良かった」と古美門。



羽生が貴和に詰め寄る。


「あなたがこれまでしてきた犯行の自供はなんだったのですか?

殺そうとした気持ちが問題だとでもいうのですか?」


「はい。」


「そんなバカな主張が法廷で通用すると思いますか?」


「異議あり。

如何なる証言もバカな主張と揶揄することは許されません。」


「認めます。」


「明らかにでっち上げだ。 裁判を冒涜してる!」


「何を以ってでっち上げと断ずるのですか?

根拠もなく被告人の魂の叫びを否定することこそ冒涜だ。」


「未必の故意・・・そう、未必の故意です。

あなたは殺そうとして毒物を持って行きワザと置いてきた。

こうなる結果を予測して。

これは紛れもなく殺人です。

被告人自身がそれを証言してるんです。」


「なるほど。

ということは検察も彼女のこの証言を採用する訳ですね。

あなた方がここまで積み上げてきた証拠とは全く異なりますが。

ならばここまで一貫してなされた主張と証拠は

全て間違いでしたと認めて下さい。

その上で未必の故意による殺人を証明する証拠を揃え、

一から起訴し直していただきたい!!

反対尋問はないようです。」


「被告人は下がって結構です。」


「待て安藤貴和。

こんなバカげた証言僕は認めない。

僕が君にどれだけ力を尽くしたと思ってるんだ。

こんな裏切り あるか?」


「意味不明なことを口走ってるぞ。」


「羽生くん、これもウィンウィンなんじゃないかな。」


「彼女を無罪にしてウィンウィンの訳がない!!

彼女がどれだけ多くの人を不幸にしてきたか知ってるでしょう。

せめて十数年刑務所内で悔い改めてから社会に戻すべきだ。

でないと不幸な人が増え続ける。

それを真知子、君はいつからあんなペテンを使う弁護士になったんだ。

まるで古美門先生じゃないか。」


「いけないか?」


「先生、あなたはいつも人間の欲望に火をつけ争いをけしかける。

極端で攻撃的な言葉を多用して説き伏せて。

愚かな人間ほど威勢のいい言葉になびきますからね。

人間の愚かさ醜さを利用して勝ってきたのがあなたの手法なんです!!

でもそこに幸せはありませんよ。

ただ一時の快感があるだけです。

幸せは不本意でも面倒でも

お互いが懸命に妥協点を見つけ出すことでしかないんです。

争いを避けみんなが幸せになる社会とはそういうことなんです!

相手に譲ること与えることは勇敢で気高い人間でないと出来ない。

古美門先生、あなたが勝ちに拘るのは臆病だからだ。

違いますか?」


「違わないと思う。」


「だとしても君にはみんなを幸せにすることは出来ないよ。」


「どうして? 晴樹は現に沢山の人々を幸せにしてきたわ!!」


「君たちが以前密かに和解させた西平家と東山家が

その後どうなったか知ってるか?

同じマンションに引っ越し前より増して

酷いご近所トラブルを起こし両家共に崩壊したそうだよ。

君たちが密かに再興させたあじさい文具は程なくして倒産した。

かえって不幸になっているんだ。」


「嘘だ。 あなたが今作った。」


「ハハハハ、その通り。 だがそうなるかもしれない。」


「その時はまた救うわ。 何度でも。」


「どうやって?」


「人間の純粋さを信じることです。

醜さではなく美しさを見ることです。

誰しもそれを持っているから。」


「やっぱり君には救えないな。」


「僕のどこが間違ってるんですか!?」


「間違ってないと思っているところだよ!!

君は人間は愚かだと言った。 全く同感だ。

どいつもこいつも愚かで醜く卑劣だ。

自分の名誉のために誰彼構わず攻撃する見栄っ張り。

妻が美しくなければ許せない夫。

お隣への嫉妬に狂う主婦。

手柄を独り占めしたい会社員。

何人もの男を同時に愛したい女。

努力しない凡人を許せない天才。

便利で贅沢な暮らしがしたくて昔ながらの暮らしを放棄する人々。

欲望のために男を手玉に取る悪女。

我が儘で勝手でズルくて汚くて醜い底辺のゴミくずども。

それこそが我々人間だ。」


「だから・・・だからそれを導こうと―」


「それが違うんだよ! まずそこから降りろ。

自分も底辺の醜いゴミくずの一匹であることを 自覚しろ!!」


「晴樹は醜くないじゃない!!」


「いいや、相当醜いね。

自分の理想の実現のために裁判を利用し人をたらし込み騙し操る。

自分の賢さに自惚れ人のために尽くす自分が大好きで

冒す危険に酔いしれる。

みんなを幸せにしたい。 ウィンウィンにしたい。

だがそれらは全て所詮君個人の欲望だ!!

みんなから感謝され崇め奉られファンレターをいっぱいもらい

ベストジーニスト賞まで私より先に獲得してさぞ満足だろう。

だが君がやってることはウィンウィンじゃない!!

小さなルーザーを沢山作って君一人がウィナーになることだ!!

いいか? 君の本性を教えてやるからよく聞け!

君は独善的で人を見下しいい男ぶった薄ら笑いが気持ち悪くて

スーツのセンスがおかしくて漢字もロクに書けなくて

英語もサッカーもそれほど 上手くない。 デタラメな諺を作る。

甘くてぬるくてちょろい裏工作をしてみたら

偶々上手くいっただけのゆとりの国のぽんこつヘタレ

天パー短足クソ王子だ! バ~カ!!」


叫びながら古美門に掴みかかる羽生。

そしてそのまま座り込んでしまった。


「そんな酷いこと言わなくたっていいじゃないか・・・

僕だって一生懸命やってるのに・・・」


俯いて泣き出した羽生の前に手鏡を置く古美門。


「いい顔になったじゃないか。 人間の世界へようこそ。

もし君がみんなが幸せになる世界を築きたいと

本気で思うのなら方法は1つだ。 醜さを愛せ。」


貴和の判決は無罪となった。



墓参りするさつきに会いに行った黛は

勝手にDNA鑑定したことを詫び、

必要なかったら破棄して下さいと鑑定結果を渡す。

それを受け取り中を見たさつき。

そこには親子関係不一致の文字が。

その様子を陰から見ていた貴和。



古美門事務所。

貴和にあれでホントに良かったのかと聞く黛。

自分が母親じゃないと知って嬉しそうな顔してたと貴和。

本物の鑑定結果を貴和に渡す。

受け取った貴和は中を見ずに燃やした。

これも偽物なんでしょと。


黛は何が真実なのかと戸惑いを隠せない。


「ちょっと・・・待って下さい。

私一体なんのために裁判であんなでっち上げの

真実を語ったんですか!!」


「案外それが真実かもしれません。」


「要するに私、また騙されたんですか?

あの時、弁護士バッジ外す覚悟だったんですよ!!」


「外せ外せ! 平和になる!」


「結局真実は何一つ分かってないじゃないですか!!」


「それが何か?」


「真実はどうなるんですか!!」


「うるさい朝ドラ!!」


「大体ね、羽生くんに偉そうなこと言ってましたけど

先生の方がよっぽどロクくでなしですからね!

羽生くんの方がはるかに正しいですから!!」



古美門事務所に来た羽生。

世界を回る旅に出ることにしたと。

本田は検察に引き留められ、もう暫く続けるそう。


「古美門先生。

『醜さを愛せ』僕の座右の銘になりました。

先生はやっぱり素晴らしいです。

その調子で今後も頑張って下さい! ファイト!!

みんなと過ごした日々は僕にとって 最高の財産です。

ありがとう。 グッドラック。」


そう言い去って行く羽生。


「服部さん。 あいつ完膚なきまでに負けましたよね?」


「はい。 木っ端微塵です。」


「勝ったの私ですよね?」


「完全勝利。」


「なのになんで最後まで態度がウィナーなんだ。

なんで去り方まで主役っぽいんだ!!」


「人たらしですな。」


「バカなだけなんじゃないか?」



黛は羽生の見送りに来ていた。

黛は羽生のことは好きだけど、

仕事と恋愛は両立出来ないから気持ちには応えられないと。

「分かった」と羽生。



古美門は三木事務所に行く。

嫌味をかまして帰って行く古美門。

古美門発言で我に返った三木は再び打倒古美門に。



羽生はバスの中で写真を見ていた。

黛・・・ではなく古美門だった!!

写真の中の古美門を指で撫でる羽生。


「サウジアラビアにこういう諺がある。

『どんなに旅をしても手に入らない財宝もある』」



服部は古美門父に電話。

羽生も逸材だったが、古美門を倒すのはやはり黛ではないかと言う。



古美門事務所では食事中。

なんでいるんだと黛に言う古美門。

自分が目指すものはNEXUSの理念とも違うと黛。

服部は黛に復帰をお願いしてると言うが、

古美門はいらないと。


「このままだと私、過労死をしてしまいます。」


「それはいけませんね。 仕方ない。 戻ってあげますか。

結局古美門事務所はなんだかんだ言って

私で持ってたようなもんですからね。」


「君のような愚かな弁護士などいらない!!」


「愚かさを愛しましょうよ。」


「愛せる訳ないだろう!!

私は君たちのような底辺の愚民どもとは違うのだ!

一度リニアモーターカーの先頭にくくりつけられて

山梨リニア実験線を時速505キロで試験走行してもらうといい!

少しはマシになるだろう!!」





で、真実は? (・ω・;)?


さつきは娘なんだろうけど、事件の方が・・・


面白かったけどちょっとスッキリしないなぁ~(‐∀‐;)


1番衝撃的だったのは羽生が古美門ラブ?だったことかな(笑)


黛じゃなかった!!ヾ(>ε<)


面白すぎ。


で、最後は結局戻って来る黛。


いいコンビだと思う。





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