スマイル 第９話

第９話　『運命の裁判員裁判はじまる！』




遂にビトの裁判が始まった。

ビトの印象は良くない。



「僕は林さんを殺しました。

僕の大切な人が目の前で暴行を受けて、

それで銃を発砲してしまいました。」



今回の事件の背景に、

ビトがそこまで追い込まれた事情があったことを

知ってもらいたいと。

この事件は正当防衛だったんだと一馬。



裁判員たちは最後は多数決で決めるという事実に、

戸惑いを隠せない。



証言台に立つことになった花。

一馬に大丈夫かと聞かれる。

怖いけどビトの力になりたいと。


“私の気持ちは変わらない。絶対に。”



ビトの犯行に計画性があったと主張し、

林の殺害現場の写真を提示する北川。

更正したいと相談していた林を、

ビトが悪事に巻き込んで身勝手に殺害したと証言する。



殴られて拳銃を奪われた巡査は、

ビトに殴られたと証言する。

一馬が巡査のアザの写真を提示し、

左側にアザがあることから、犯人は左利きだと主張。

そして林は左利き。

ビトは右利き。



ボコボコに殴られたタクシー運転手も証言する。

林にやられたと証言し、林の顔は覚えていたが、

花の顔は覚えていなかった。



みどりも証言。

林が元従業員を脅して中傷記事を書かせていた。

そのせいもあって、町村が自殺したと証言する。

北川は傷つけられたら仕返しを考えるんじゃないか？と、

みどりに問う。


「あなたはお気の毒な方ですね。

誰かに傷つけられたと言えば、

仕返しをしたに違いないと思わずにはいられない。

この世の中には、そうゆう感情とは無縁に、

一生懸命生きてる人間がいるんです。

ビトもそうゆう人間の１人です。」



林との出会いは、

ビトがフィリピンだとバカにされている時だった。

林がビトを助けてくれて、

自分と一緒にいればバカにされないと言い、

仲間に誘われたのだと。

林は偏見とかない人なんだと思い、

仲間になってしまったらしい。



何故、林との関係を断ち切れなかったのかと一馬。

林は差別しないで接してくれるという信頼があったから、

関係を断ち切れなかったのだと。


「でも、大切な人が目の前で暴行を受けて、

僕が守るって約束したのに、

何も出来ないのが悔しくて、情けなくて。

彼女を助けるために、それしかなかった。」



林が自分から銃口を胸に当て挑発した。

そして林の口から「フィリピン野郎。」との言葉が出た時、

その瞬間、何かが切れた。

このままじゃ、この人から逃げられないと感じたと。

それが引き金を引いてしまった原因。



裁判最終日。

花が証言台に立ち、事件の時の話を筆談する。

被告人が怖くて真実を話せないんじゃないかと北川。


「あなたが恐れている被告人は、

本当は凶暴で残酷な人間なのでは？」


「違います！！」


花は声を出していた。

声が出たことに驚く花。


「彼は本当に心の優しい人です。

全ては私を守るためにやってしまったことなんです。

どうか彼の言葉を信じて下さい。」


「最後にひとつだけ教えて下さい。

あなたの父親は柏原聖天ですよね？」



ざわつく法廷。

花は苦しくなり、その場にしゃがんでしまう。

ビトは心配して駆け寄りたいが、

両脇から止められ側に寄れない。




もうヤダ！！

北川が憎らしくて憎らしくて！！ （；｀皿´） キーッ!!

ムカつく。

ホントにムカつく。

こいつと古瀬をどうにかして欲しいです。



花ちゃんの声が出たことにビックリです。

折角出たのに、北川のせいでまた出なくなっちゃうんじゃ？

何から何まで憎らしい北川。

ここで父親の話は必要なのか？



夕貴が物凄い顔で花を見てた。

詐欺の被害者・・・とか？

何か関係してることには違いないね。



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