8月23日 金沢まつり花火大会

2008年08月25日 | 風の旅人日乗
今日は、金沢八景のMさん御家族のお宅に家族揃って御招待いただき、
金沢まつり花火大会&
まぐろ伊勢えび太刀魚それからそれからいろんなお料理&
ビール&極秘ブランド日本酒&極秘ブランド焼酎、
を堪能する会。

17日の日曜日の深川八幡本祭り以来、これでもかこれでもか怒涛のパーティーウイークになった今週の締めくくりに相応しい、大イベントだ。

スケジュール表を見ると、2008年夏の遊びイベントはこれでおしまいだ。
とても名残惜しく、最後のお祭り気分に浸るべく、
雪駄を履いてMさんのお宅にお邪魔した。

この日は時々雨が落ちる非花火日和だったが、
花火の時間帯は、みんなの気合が通じて雨が上がる。
目の前の八景島手前の海面から、
至近距離で花火が打ち上げられるMさん宅の屋上は、
特等席中の特等席。
これ以上有り得ない最上の環境で、
この夏最後の花火大会を堪能する。

ここで使った写真は
横浜金沢観光協会のホームページからダウンロードさせていただいたものだが、
今年はちょっと風があったためか、この写真のようにはならなかった。

数を稼ぐ小玉の花火群が残す煙が、元の花火の形を保ったまま、
ゆるい北風に流されて、夜空を南にゆっくり移動していく。
一瞬輝いただけで消えてしまう自分の存在の証拠を、
なんとか煙に託そうとする、
花火の切ない気持ちを思いやると、
これはこれで美しいものだ。

時折、観客が退屈しそうなタイミングを見計らって、
尺球と呼ばれる大物が連続して打ち上げられる。

尺玉は、勢いよく闇を切り裂いて空に駆け上がり、
他の小玉よりもかなり上空で炸裂する。
夜空に大輪の花が咲く。
ほぼ同時にドシンと身体に衝撃が来る。
それから炸裂音が続く。

ドシンと身体にぶつかってくるのは尺玉が爆発するときの衝撃波かな。
衝撃波は音速よりも速い。
だから身体に空気の波がぶち当たったあとに、炸裂音が聞こえるのかな。

その尺玉の大輪が消えた後の、名残りの煙の大きな輪が、
小玉の煙と違って、時間の経過と共に顔をしかめたようにねじれていく。

アレ、酔ったかなあ、と思ったが、
そうではないことに気が付いた。

小玉が炸裂する高度では、地上と同じく北風なのに、
尺玉が炸裂する、それよりも上空には、ちょうど空気の層の境界があって、
大円の下側の煙は北風に流されて南に移動するのに
大円の上側の煙は南東風に流されて北西に移動しているのだった。

面白い。
ヨットレースでこれを利用する方法は
今のところ思いつかないけど、
ハンググライダーや気球の人たちは、
このような、高度の違いによる風向の違いを利用して、
好きなところに行っているわけだな。

1時間の花火大会が終わると、
こんなややこしいことを考えるのはもちろん中断し、
再び陶酔と楽しい会話の世界に戻り、この夏最後の遊びの夜を堪能した。

M様、奥様、H君、楽しい夜でした。
ありがとうございました。