5月15日 指をくわえる

2009年05月15日 | 風の旅人日乗
日本にセーリング文化を根付かせたいと願ってもがき、
それが目に見える形で前進していかないことをもどかしく、悔しく思っている間にも、
西洋のセーリング文化は第3復興期の真っ只中を謳歌しているみたい。

今日、西洋の知り合いから送られてきた写真は、
ブレードランナーをさらに進化させたセールボート。
ボート、と書いたが、しかし、ボートと呼ぶためにはなくてはならない「船体」がない。
水中のフォイルであるセンターボードとラダーと、空中のフォイルであるセールとをリンクさせるトラス状の構造物があるだけの、新しい乗り物だ。
こういうものを開発するには、それなりの費用も、マンパワーも必要だ。
それを賄ってくれるだけの資金提供者とマーケットが今のヨーロッパにはあるらしい。
海で遊ぶことや、文化としてのセーリングというものの本質を理解しているのだろう。

口先だけのエコや環境保全を謳う日本企業は、
究極のエコエネルギーであるセーリングに興味も理解も示さない。
勉強さえしようとしない。

千里の道も一歩から。
でも、これまで何年も、何歩も歩いて来たと思うけど、
歩いても歩いても、
千里の道が999里になった実感はない。

山本一力氏の、
主人公たちのひたむきな努力がいつしか報われる
人情江戸物を片っ端から読みまくり、
感動の涙を流し続けている今日この頃。

チームニシムラの、東京お台場の船の科学館での、
無料親子体験セーリングイベント、
5月の回は、31日に実施します。

今年度最初の開催だった4月26日の回には、142名の人たちが、
船の科学館の前の東京港内でセーリングを体験しました。
昨年一年では、約1000人の人たちに海とセーリングを体験してもらいました。
千里の道も一歩から。
この格言を作った誰かご先祖様、信じていますから。