回航の日和を待つ間に、
南半球の夏の日射しを楽しみながら原稿仕事をやっつけようと
椅子とテーブルを友人宅の庭に出し、
パソコンを準備したまではよかったのに、
ついでに横に置き、コーヒーを飲む間ちょっとだけ、
と自分に言い訳しながら開いた本がいけなかった。
今回ニュージーランドに持ってきた数冊の本の中にあった
百田尚樹さん著の『海賊とよばれた男』上・下巻。
ご存知、出光興産創業者、あるいは店主の、出光佐三氏と
その店員だった男たちの熱いお話。
平均して5ページごとに目頭を熱くさせられながら、
本を閉じることができずに、
もう下巻の半分まできてしまった。
自分が目指すビジネスの理念のためにどんなに困難を強いられても、
その理念を曲げなかった。
日本人であることに、
日本人としての誇りを持ち続けることに、
こだわった。
ニッポンの若者たちが、
特に何もしなくても普通に人生を送ることができる平和な時代に、
敢えて、困難なアメリカズカップに挑戦する姿(まだ未来形ですよ)を、
佐三さんのようなお方にこそ、見ていただきたかった、と思う。
今年のアメリカズカップ防衛チームの1号艇とそのウイングは、
昨年11月サンフランシスコ湾で倒壊した。
防衛艇のテストを続けるために必要な2枚目のウイングが、
今日サンフランシスコに届いたらしい。
このカーボン製のウイングを作ったのは、
ここニュージーランドの
オークランドからクルマで1時間強、北に走ったところにある
ワークワースという町で働くハイテク技術を持つ職人たち。
サンフランシスコで待つセーリングチームに
一刻でも早くこのウイングを送り届けるために
こちらの人間にとって何よりも大切なクリスマス&年末年始休暇を
返上して作ったのだと思う。
『海賊と呼ばれた男』の中で、笑顔で困難に立ち向かう
古き良きニッポン人たちの姿と、重なってしまい、
トレーラーに載ったシュリンクパックされた荷物の写真にまで、
目頭を熱くする。はずかしい。
明日まで続く予報の向かい風が横からの風に変わるまで
出港を待とうとしていた自分が情けなくなり、
明日早朝オークランドをクルマで出て、
明日昼過ぎにタウランガを出港することにしました。
一緒に乗ってくれるのは、ボルボオーシャンレースに
3度出場した男。そうだ、そのうちの1度は
”カリブの海賊”号にも乗った男、でもある。
胸を借りて、いろんなことを学んでこようと思います。
南半球の夏の日射しを楽しみながら原稿仕事をやっつけようと
椅子とテーブルを友人宅の庭に出し、
パソコンを準備したまではよかったのに、
ついでに横に置き、コーヒーを飲む間ちょっとだけ、
と自分に言い訳しながら開いた本がいけなかった。
今回ニュージーランドに持ってきた数冊の本の中にあった
百田尚樹さん著の『海賊とよばれた男』上・下巻。
ご存知、出光興産創業者、あるいは店主の、出光佐三氏と
その店員だった男たちの熱いお話。
平均して5ページごとに目頭を熱くさせられながら、
本を閉じることができずに、
もう下巻の半分まできてしまった。
自分が目指すビジネスの理念のためにどんなに困難を強いられても、
その理念を曲げなかった。
日本人であることに、
日本人としての誇りを持ち続けることに、
こだわった。
ニッポンの若者たちが、
特に何もしなくても普通に人生を送ることができる平和な時代に、
敢えて、困難なアメリカズカップに挑戦する姿(まだ未来形ですよ)を、
佐三さんのようなお方にこそ、見ていただきたかった、と思う。
今年のアメリカズカップ防衛チームの1号艇とそのウイングは、
昨年11月サンフランシスコ湾で倒壊した。
防衛艇のテストを続けるために必要な2枚目のウイングが、
今日サンフランシスコに届いたらしい。
このカーボン製のウイングを作ったのは、
ここニュージーランドの
オークランドからクルマで1時間強、北に走ったところにある
ワークワースという町で働くハイテク技術を持つ職人たち。
サンフランシスコで待つセーリングチームに
一刻でも早くこのウイングを送り届けるために
こちらの人間にとって何よりも大切なクリスマス&年末年始休暇を
返上して作ったのだと思う。
『海賊と呼ばれた男』の中で、笑顔で困難に立ち向かう
古き良きニッポン人たちの姿と、重なってしまい、
トレーラーに載ったシュリンクパックされた荷物の写真にまで、
目頭を熱くする。はずかしい。
明日まで続く予報の向かい風が横からの風に変わるまで
出港を待とうとしていた自分が情けなくなり、
明日早朝オークランドをクルマで出て、
明日昼過ぎにタウランガを出港することにしました。
一緒に乗ってくれるのは、ボルボオーシャンレースに
3度出場した男。そうだ、そのうちの1度は
”カリブの海賊”号にも乗った男、でもある。
胸を借りて、いろんなことを学んでこようと思います。