もう日程を動かすことができない
明日1月7日のニュージーランドへの出国を前に、
日本で済ませておくべき仕事と私用が
山のように積もったままで、
アセる、アセる。
それでも昨日夕方の数時間は、東京の下町で
母校のヨット部現役と4年生たちに
未来の計画について話をすることができた。
セーリングの魅力の入り口を知ったばかりのこの子たちに
さらに奥深くて大きな夢を見せてあげるのは
オラっち世代の役目だ。
ここは、東京の佃島と月島の横を通る朝潮運河の晴海側出口。
先輩から譲り受けて、
自分たちの手で作り直した小さなおんぼろヨットを
大学のポンドから出し、この運河を抜けて、
ここでマスト(帆柱)を立てて、
自分たちの故郷がある南の島を目指した。
夜明け前の真っ暗闇でのマスト立て作業には、
たくさんの同級生や後輩たちが寮から手伝いにきてくれた。
未知の海への船出に、
期待と不安で胸がいっぱいになる、あの気持ちと、
その航海を自分たちの力で達成したときの、
心が空一杯に広がっていくような、あの気持ちを、
できるだけたくさんの日本の次世代に
体験して欲しいと願う。