今回選挙では、あくまで推測に過ぎないが、若年層の動員票が多ければ、ネット上の「世論」が勝敗に影響したのかもしれない。私は郵政民営化推進派であったから、今回選挙では何としても小泉さんに勝ってもらわねばならなかった。その為に記事に書いてきた。必死に訴えてきた。
郵政民営化反対派は、民主党支持につくこともできず、ネット上の大勢は早い段階で決したと言えるだろう。参院採決前の、民営化反対派の勢いは、「解散」によって民主党、造反組などに分解し、単なる烏合の衆に戻ってしまったのだ。参院での否決行動までは、一致結束していたのだが(笑)。
民主党には、国会審議入りまでに何度も警告したでしょ?大体、民主党支持者達からも、国会での対応に大きな不満があったのだ。今年に入って、民主党が国民に示してきたことは、審議拒否や傍観者という立場だけだった。国民はそういうのを肌で感じたのだろうと思うぞ。だって、覚悟が違うんだから。小泉さんとの決意の重さが違った、ということだろう。国民がそれをどう受け止めたのか、だな。
ネット上での雰囲気は、自民党支持に傾いていて、実際のネット上の調査でも自民党支持層が多かった(日経プレスリリース、サンプル数は少ないと思うが)。これはマスメディアの世論調査などよりも、ネットユーザー達には、自民支持傾向が見られたということだ。女性が少ない、とか、通常よりは偏った層の調査となるだろうが、少なくともそういう層には何らかの影響を与えたとしか考えられない。
自民党は若年層対策を明確に打ち出して、成功したと思う。一つは公募候補を緊急に募ったこと。これで1千名近くの候補者達の中から比較的若い候補者達を選抜出来たのだ。もう一つは、党本部にブロガーを集めたことだった。これは民主党の作ったイメージ広告映像よりも、はるかに良い効果をもたらしたと思う。若手経営者達にも影響を与えたし、そういう人達から広がった現実世界での影響もあったかもしれない(例えば、今まで投票に行ってない人が投票に行く、とか)。また、その他のブロガーにも、「自民党」へのイメージが伝わったかもしれない。
今だからもう明かしてもいいと思うが、私が応募した時に面接してくれた「S参議員」とは世耕幹事長補佐であり、候補から漏れて党本部から去る直前に、世耕議員との話の中で、私は世耕議員の「ブログをいつも拝見しております」と告げた(以前からyodaway2さんの記事中に紹介されていたのを知っていたからです)のだ。「そーですか、有難うございます」と何気なく応対してくれたのですが、その後に例の公募体験記事(自民党公募体験談(爆)~その3)を書き、自分のブログのアクセス数が爆発的に増えた。
党本部の発表の席上や討論会などでよくテレビに出ているのを見て、世耕議員は「結構偉い人だったんだー」と知った(スミマセン、事情とかよく知らなかったもので・・・)。そして8月25日には党本部にブロガーが召集され、武部幹事長や世耕議員などが率直に「是非自民党について、媒体に書いて欲しい」と訴えかけた。これが、参加した人達のブロガー魂に大きな希望や炎をともしたことは間違いないであろうと思う。こうした、実直とも言えるネット対策をしたことが、功を奏したと思う。最終的な気持ちを動かす部分というのは、やっぱり現実世界の中で面と向き合って、同じ場所でお互いが空気を感じたり、話をしたり、直に触れ合ったりすることが大きな力になるんだろうと思う。
そういう感動や決意や思いを、それぞれのブロガー達はきっと「生々しく」伝えたに違いないと思う。そういう気持ちを伝える言葉には、多くの人々に訴えかける何かの力があるんじゃないか、とも思う。このような戦略を意図してすばやく実行した(公示前に実行しよう、という必死の戦術だったのだろうと思う)党本部の行動力が、成功の鍵だったのかもしれない。若手議員の意見を汲んだ幹事長というのも、これは昔とは違うな、って思うしね。古臭い自民党だったなら「型破り」はご法度であり、ある意味今回のなりふり構わぬ必死さや戦術が勝ちを呼び込んだとも言えるかもしれない。
民主党はそういう必死さが無かったかもね。総力戦でも負けていたというところだろう。自民党には、エースストライカーである小泉さんがいるが、単なるワンマンチームでは勝ち切れない。むしろ、キーパーはキーパーの役回りを、DFはしっかり守備を、ストライカーを生かすパス出しのMFはアシストを、そういう役割分担が出来ていたのだろう。ところが、民主党は「オレが点を取る」「イヤ、オレにやらせろ」「こっちにボールよこせ」「オレじゃなきゃ、ダメだ」という具合に、誰が何をやっているんだか、という具合で、ストライカーに点を取らせるんじゃなくて、「オレが、オレが」(何だか懐かしい響きだな、切込隊長氏の記事を思い出すな)という連中ばかりで、一体感が無かったのだ。前に言ったじゃないか。政権交代なんて「甲子園初出場、初優勝」くらいの驚異的チームワークがなければ出来っこない、って(実態を考えない幹事長達)。
それでも国民からは、最大野党として100人以上の当選者を出す得票を受けたのだから、今までのことは一切忘れて、一から出直すしかない、って。圧倒的に勝利したとはいえ、自民党が全てにおいて磐石でもないだろうし、今後に問題とか解決するべき課題も多くあるだろう。そういう時こそ、国民に代わって意見をきちんとぶつけることが出来る政党は、民主党しかないのだから。郵政法案の時のような審議拒否などではなく、とことん論戦を挑む政党にならなければ、本当に国民から見限られるだろう。
追加:
ところで、悲壮な気持ちが一杯だった、解散直後の議席予想ですけれども、記事に書いたのは、全くのハズシでしたね。またもゴメンね。だって、その後の支持率アップとか、刺客とか、ホリエモン登場とか、予測出来ないことばかりだったじゃないですか。なので、仕方がないな(爆、言い訳だな。いつもの)。
衆院戦を占う~気が早いが大胆予想してみる
今後変なジンクスが出来そうですね。ハズレっぱなしで。
郵政民営化反対派は、民主党支持につくこともできず、ネット上の大勢は早い段階で決したと言えるだろう。参院採決前の、民営化反対派の勢いは、「解散」によって民主党、造反組などに分解し、単なる烏合の衆に戻ってしまったのだ。参院での否決行動までは、一致結束していたのだが(笑)。
民主党には、国会審議入りまでに何度も警告したでしょ?大体、民主党支持者達からも、国会での対応に大きな不満があったのだ。今年に入って、民主党が国民に示してきたことは、審議拒否や傍観者という立場だけだった。国民はそういうのを肌で感じたのだろうと思うぞ。だって、覚悟が違うんだから。小泉さんとの決意の重さが違った、ということだろう。国民がそれをどう受け止めたのか、だな。
ネット上での雰囲気は、自民党支持に傾いていて、実際のネット上の調査でも自民党支持層が多かった(日経プレスリリース、サンプル数は少ないと思うが)。これはマスメディアの世論調査などよりも、ネットユーザー達には、自民支持傾向が見られたということだ。女性が少ない、とか、通常よりは偏った層の調査となるだろうが、少なくともそういう層には何らかの影響を与えたとしか考えられない。
自民党は若年層対策を明確に打ち出して、成功したと思う。一つは公募候補を緊急に募ったこと。これで1千名近くの候補者達の中から比較的若い候補者達を選抜出来たのだ。もう一つは、党本部にブロガーを集めたことだった。これは民主党の作ったイメージ広告映像よりも、はるかに良い効果をもたらしたと思う。若手経営者達にも影響を与えたし、そういう人達から広がった現実世界での影響もあったかもしれない(例えば、今まで投票に行ってない人が投票に行く、とか)。また、その他のブロガーにも、「自民党」へのイメージが伝わったかもしれない。
今だからもう明かしてもいいと思うが、私が応募した時に面接してくれた「S参議員」とは世耕幹事長補佐であり、候補から漏れて党本部から去る直前に、世耕議員との話の中で、私は世耕議員の「ブログをいつも拝見しております」と告げた(以前からyodaway2さんの記事中に紹介されていたのを知っていたからです)のだ。「そーですか、有難うございます」と何気なく応対してくれたのですが、その後に例の公募体験記事(自民党公募体験談(爆)~その3)を書き、自分のブログのアクセス数が爆発的に増えた。
党本部の発表の席上や討論会などでよくテレビに出ているのを見て、世耕議員は「結構偉い人だったんだー」と知った(スミマセン、事情とかよく知らなかったもので・・・)。そして8月25日には党本部にブロガーが召集され、武部幹事長や世耕議員などが率直に「是非自民党について、媒体に書いて欲しい」と訴えかけた。これが、参加した人達のブロガー魂に大きな希望や炎をともしたことは間違いないであろうと思う。こうした、実直とも言えるネット対策をしたことが、功を奏したと思う。最終的な気持ちを動かす部分というのは、やっぱり現実世界の中で面と向き合って、同じ場所でお互いが空気を感じたり、話をしたり、直に触れ合ったりすることが大きな力になるんだろうと思う。
そういう感動や決意や思いを、それぞれのブロガー達はきっと「生々しく」伝えたに違いないと思う。そういう気持ちを伝える言葉には、多くの人々に訴えかける何かの力があるんじゃないか、とも思う。このような戦略を意図してすばやく実行した(公示前に実行しよう、という必死の戦術だったのだろうと思う)党本部の行動力が、成功の鍵だったのかもしれない。若手議員の意見を汲んだ幹事長というのも、これは昔とは違うな、って思うしね。古臭い自民党だったなら「型破り」はご法度であり、ある意味今回のなりふり構わぬ必死さや戦術が勝ちを呼び込んだとも言えるかもしれない。
民主党はそういう必死さが無かったかもね。総力戦でも負けていたというところだろう。自民党には、エースストライカーである小泉さんがいるが、単なるワンマンチームでは勝ち切れない。むしろ、キーパーはキーパーの役回りを、DFはしっかり守備を、ストライカーを生かすパス出しのMFはアシストを、そういう役割分担が出来ていたのだろう。ところが、民主党は「オレが点を取る」「イヤ、オレにやらせろ」「こっちにボールよこせ」「オレじゃなきゃ、ダメだ」という具合に、誰が何をやっているんだか、という具合で、ストライカーに点を取らせるんじゃなくて、「オレが、オレが」(何だか懐かしい響きだな、切込隊長氏の記事を思い出すな)という連中ばかりで、一体感が無かったのだ。前に言ったじゃないか。政権交代なんて「甲子園初出場、初優勝」くらいの驚異的チームワークがなければ出来っこない、って(実態を考えない幹事長達)。
それでも国民からは、最大野党として100人以上の当選者を出す得票を受けたのだから、今までのことは一切忘れて、一から出直すしかない、って。圧倒的に勝利したとはいえ、自民党が全てにおいて磐石でもないだろうし、今後に問題とか解決するべき課題も多くあるだろう。そういう時こそ、国民に代わって意見をきちんとぶつけることが出来る政党は、民主党しかないのだから。郵政法案の時のような審議拒否などではなく、とことん論戦を挑む政党にならなければ、本当に国民から見限られるだろう。
追加:
ところで、悲壮な気持ちが一杯だった、解散直後の議席予想ですけれども、記事に書いたのは、全くのハズシでしたね。またもゴメンね。だって、その後の支持率アップとか、刺客とか、ホリエモン登場とか、予測出来ないことばかりだったじゃないですか。なので、仕方がないな(爆、言い訳だな。いつもの)。
衆院戦を占う~気が早いが大胆予想してみる
今後変なジンクスが出来そうですね。ハズレっぱなしで。