いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

沖縄とアフガンは全く違う

2009年09月06日 13時49分04秒 | 外交問題
テロ攻撃にあって米兵が死亡する、というような環境下で起こった事件と、殺戮や狩りを楽しむ人間たちが起こした事件とでは、まるで違うだろうね。


沖縄戦は、1945年3月~終戦くらいに行われた戦闘だ。米軍への有効な攻撃なぞは、6月くらいで終結を迎えていた。その後、米軍は沖縄全土を支配下に置き、沖縄住民からの攻撃を受ける心配など殆どなかった。沖縄は、どこかと陸続きでもなければ、支援や武器の供給を受けられるような環境にもなかったからだ。単なる島でしかないのだから。「謎の超長距離の海底トンネルが存在した」とでもいうような、突飛な主張でもするなら別だが、沖縄はイラクやアフガンでの状況とは全く異なっていた。


米軍の占領下にあった戦後の沖縄は、1972年の返還まで、日本ではなかった。ましてや、米国でもなかった。ただの無法地帯でしかなかった。沖縄住人を虫けらのように扱う、鬼畜に乗っ取られた島だった。面白半分に人間狩りを行って射殺するとか、強姦の獲物を狩るような、米兵のやりたい放題天国だった。彼らを裁くものは、何一つ存在していなかった。日本の法は及ばないのは勿論のこと、米国の法すらも適用されない、完璧な暴力島だった。

米兵の誰一人、戦闘で死ぬことのない「安全な沖縄」にいながらにして、鬼畜の所業を行う米兵たちは沖縄人を殺戮し強姦し、何のお咎めを受けることもなく、リゾート生活を楽しんだのだ。それが、沖縄の真実だ。戦場なんかではないぞ。
1945年の終戦から72年までの27年間、イラク戦争の如き戦闘に明け暮れていたとでも言うつもりなのかもしれない。沖縄では、激しい戦争が続いていた、とな。米軍は、戦場でならば全てが正当化されると考えるような集団なのであろう。


沖縄人が死んだのは、誤爆でもなければ、テロ掃討戦でもないぞ。

ただの、強姦殺人や、強盗殺人だ。
或いは、単なる射的か、狩り、だ。
的や獲物が人間だった、というだけ。恐怖で逃げ惑う日本人を殺すとか、何かの腹いせに蹴り上げる猫がいない代わりに日本人を撃った、というだけだ。そんなことが、第二次大戦後長らく経っていてでさえ、平然と行われていたという狂気の島だ。そんな連中が日本を守るなどとは、片腹痛いわ。

米国人は、そうした過ちを恥じるわけでもなければ、詫びるでもない。反省すらない。


これが、沖縄の現実だ。
日本人の生命財産を守ることができずに、何が外交か。
そんなものはウソだ。外交ゲームでしかない。


タイミングがバッチリなので驚いた。単なる偶然だろうけど、例の米兵の強姦殺人事件の続報だそうで。

イラク少女暴行殺害事件、首謀者元米兵に無期懲役 国際ニュース AFPBB News

確か、死刑求刑だったようにも思うが、無期懲役か。ということは、10年くらいもすれば、出てくるんだろうよ。

この記事に取り上げたけど>米軍基地問題についての補足

イラク人少女強姦殺人の元米兵に、死刑求刑へ 国際ニュース AFPBB News


それと、今朝の読売新聞にマイケル・グリーン氏のインタビュー記事があった。これによると、以下の通り。

『ただ、ニューヨーク・タイムズに掲載された鳩山代表の論文は、強い反グローバリゼーション的傾向と反米色を含んでいて、登ろうとする山の手前に自ら穴を掘ったようなものだ。

 普天間飛行場の移設や日米地位協定などで、野党の立場から、不満を持つグループと一緒に政府を批判することはたやすい。しかし、いったん政権に入ったら現実的な解決策をまとめ上げなければならない。核持ち込みの密約問題でも、国家安全保障をどれだけ重視するのか、機微な情報を保護するつもりがあるのか、などの点で、新政権は信頼性を問われることになるだろう。

 新政権がインド洋の給油活動をやめても、日米関係は危機に陥らないが、日本は国際社会での影響力を低下させ、真剣なプレーヤーと見なされなくなるだろう。給油でなくても構わないが、日本が指導的な役割を果たしていると世界に印象づけることが重要だ。

 オバマ政権は、政権交代期の日本と辛抱強くつきあっていくだろう。だが、1、2年たっても新政権が明確な外交の方向性を示さなければ、日本への信頼は本当に落ち込み始めると懸念している。(以下略)』  


まさに墓穴を掘ったように云われているようですよ、鳩山さんは(笑)。

外交の専門家とか、解説をする人々の言葉の中には、万能用語的な「マジック・ワード」がよく登場するように思う。それは、何かといえば、「国益」だの「国家安全保障」だのという、便利な用語だ。それは、実態がよく判らないし、それ以上の説明を求めるのも、やや憚られるからなのではないのか?

国益になる、国益に反する、などと言われると、多くの一般人は怖気ずくからね(笑)。新聞などにも、さも判ったようなフリをして、そう語られるのだ。そういう連中が、「国益って何?」という根本的な問いに答えているのをこれまで一度だって見たことなどないわけだが(笑)。

インド洋の給油活動は、何がどう国益なのか、国家安全保障の何に役立つのかが、全くの不明のまま。

こんな感じですか?

日本が給油する→アメリカが喜ぶ→その他国々もちょっと喜ぶ
→日本は凄いぞ偉いぞと認められる=日本って素晴らしい!

アホだな。本当にそんなことが起こっていると?何て御目出度いんだ。どこの誰が、日本は給油して素晴らしい国だ、とか言ってるわけ?
そんなレベルで国際社会で外交的に「有力だ」と認められるわけがなかろう?
2番煎じどころか、諸外国の真似事みたいなことをするのが関の山で、米軍やNATO軍のケツにくっついているだけの、金魚のフンじゃないの。そんなことができたからといって、外交上で実力を認められるなんてことは有り得ないだろうよ。

もし、それでも通用してしまうよ、ということなら、他の国々はどんだけ外交レベルが低いのよ、って話だろ。そんなわけないだろう?(笑)


因みに、グリーンさんをして「給油活動をやめても、日米関係は危機には陥らない」ということらしいですよ。やっぱり、なくても全然問題ないんじゃん。


真に信頼性を問われているのは、日本ではなく、米国なのだよ。
まだ気付いていないようだな。
「米国の信頼が全世界的に揺らいでいる」からこそ、仏独は独自スタンスを歩んでいるわけだし、BRICsは連携を強めつつあるわけで。


日本の国際社会での影響力を低下させたのは、誰だと思うか?

日本が常任理事国入りするのさえ、阻止した米国だったでしょうよ。日本が中露と同じ権限―拒否権―を持てるだけのポジションに立てそうになったにも関わらず、これを妨害して中露以下の扱いに留め続けたのは、米国だっただろ。


6カ国協議で日本の立場を軽視させたのは、誰だったと思うか?

米国だったでしょ。日本の拉致問題をテーブルに上げるのに難色を示したのは、中国や米国だったわけで、米国は日本の意向よりも中国を優先したんだろ。そして、米朝協議を独自で進め、北朝鮮側が日本との交渉を閉ざすように仕向けたのは、他ならぬ米国だったでしょ。日本の意向は、無視でいい、と判断したわけでしょう?

裏切ったのは、日本じゃない。
影響力を低下させたのも、日本じゃないんだよ。米国が「日本を軽視せよ」という方向に積極的に舵を切った結果が、そうなったというだけに過ぎない。海外の軍隊で、日本の軍事力に期待してきた国があると思うか?(笑)日本には、そんな役回りは期待されてなどいない。早く走れるわけでもないのに、オリンピックの100m競技に出場せよ、と求めるようなものだろう。そりゃ、無理ってもんだ。


元々、日本は国際社会で外交上の指導的立場にあった時期なんて、ほぼないんだもの(笑)。戦後政治の中で、諸外国をリードできるほどの権謀術策や外交力が発揮された時期は、あんまりなかったんじゃないかと思うけど。

それよりも、常に誠実に仕事をし、商売の約束を守り、人々の生活に役立つ何かを提供してきたということの方が、はるかに有意義だったのだよ。


米国が掌を返したのに、日本がいつまでも追従しているということの方がおかしいわけで、そりゃ「誰にとって都合が良いか」ということを考えれば、米国には都合がいいかもしれないが、日本にとっては「国益を損なう」ということなんだわ。

日本は「真剣なプレーヤーじゃない」と喧伝したり、「日本を無視せよ」という情報操作活動を行ってきたのは誰なのかということを、再考してみるとよい。