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日ハムの試合内容が気になる件

2009年09月13日 16時29分36秒 | 俺のそれ
8月後半以降の、試合運びのマズさや内容の悪さが気になっていたが、連敗が増えてしまったね。振り向けば鷹がいる、ってやつですかい?(笑)


何が、というのは判らないけれど、打線は打てなくなる時は必ず出てくる。今年は奇跡的に好調持続の期間が長かっただけ。12球団一の得点力を持つというのは、これまでの数字に表れているけれど、だからといってその能力がいつでも発揮できるわけじゃない。ある程度多く得点して突き放せば楽に試合に勝てるよ、というのは確かにそうなんだけれど、その甘さが逆に弱点になりかねない、ということは考えておくべきだろう。

今季は連敗する時があって、5連敗が2度のほか昨日までの6連敗というのがあったわけだ(本日はダル君なので脱出期待だけど)。
そのパターンとしては、中々得点できず僅差で負け、というのが多いだろう。いわゆる「投打がかみ合わない」と呼ばれやすい事態である。ピッチャーがそこそこ踏ん張って投げていても得点できず負け、ある程度得点を挙げてもピッチャーが踏ん張り切れず負け、とか、そういう話だな。そういうのは年間を通じていくつか出てくるのは仕方のないことであるが、試合数が多くなればなるほど、大体は確率的に妥当な結果となってゆくわけである。

それは、単純に、1試合当たりの得点が失点よりも多ければ勝つ、ということだ。これまでの日ハムの得点力は大体5点、失点が3.6点くらいだから、4点取れば勝てる試合の可能性は増える、ということになる。抑えるのも、4点目を取られないようにすれば勝つ確率は上がる、ということになる。連敗中には、これが出来ていない、ということになるだろう。だから負けやすくなるのだ。


今年の日ハムは打ててしまうので、途中から登場する中継ぎ陣も割りと楽に投げられる試合というのがあるのだ。得点差という貯金が生きてくる試合が多くなれば、かなり打たれない限りはそこそこ勝てるわけだからね。打ててる時、というのは、そういうことを忘れやすい。

1点差試合の勝敗では、17勝25敗と負け越しである。
勝ち試合では、打てて勝ってる試合が増えているから、1点差ゲームというのはそんなに多くなくて、負け試合になると僅差負けが増えるという傾向があるとしても、接戦で勝負強いかといえば、そんなことはないわけである。むしろ、勝ちが負けの3分の2程度に留まる、ということなのである。イメージとしては、1点差ゲームでは、2つ勝って3つ負ける、ということ。

もう一つ書いておくと、ロースコア(勝利チームの得点が4点以下)の試合になると、同じく接戦に弱い傾向が出てくるのだ。4対2とか、1対3とか、そういう双方とも「あんまり打ててない試合」になると、19勝23敗と”負け数が上回る”のだ。つまり、ハムに対戦する時には、ロースコアゲームに持ち込み、接戦をものにすると勝てる可能性は上がる、ということになるわけである。

これはどういうことかといえば、簡単な例では「いい投手に当たった時」ということになる。球団のエース級に対戦させられた時、攻略が難しくなって思うように得点できないと、負ける方が多いかもねということになるわけである。CSとか、日本シリーズのような戦いになれば、一方的な試合はそう多くはないだろうと思うので、そうなるといい投手との激突が考えられるわけだから、ロースコアゲームに勝利するような戦いができないとならない。今の日ハムでは、ちょっと不安だ。


巨人は、ロースコアゲームに強いし、1点差ゲームにも強いはずだろう(数字を調べてません、ごめん)。
貯金の多さが物語っているし、チーム防御率が3点くらいでとても良好だからだ。ロースコアゲームになれば、負け難いというのは、中継ぎがしっかりしている、ということでもある。先発が大崩せず、中継ぎが良ければ、それは勝てる試合が多くなるよね、ということだ。それに、セ・リーグというのはピッチャーの打席があるので、得点力がパ・リーグより落ちるとしても不思議ではないからね。要するに、ジャイアンツは接戦に強く、ロースコアゲームにも強い、ということになるだろう。


投手力の優れた相手と戦う場合には、ロースコアゲームが多くなるだろうと思われるので、そうなったら日ハムがどのくらい通用するか、ということの不安があるのだ。相手が巨人ばかりではなく、中日なんかでもやはり分が悪い、ということになるかもしれない。パ・リーグ内でさえ、投手力のある程度整っているソフトバンクや楽天なんかと対戦すると、あまり勝ち越せていないのは、そうした傾向が出ているからではないかな。


まず、中継ぎ陣には「ランナーなしで、回の頭から投げられる」というような、恵まれた条件に慣れ過ぎていてはいけないと思う。追い詰められた状況下(例えば7回1点リード、1アウト1、3塁とか)での登板を意識していないと、その場面に登場してきて打たれていては、火消しにならないわけで。内容が悪い時というのは、どうもメンタルの弱さみたいなものが気になるんですよ。「打たれそう」という雰囲気に包まれているのが、打者や観戦者にも伝わってしまう、みたいなものだ。

1点リードとか、2点リードとか、そういう試合で投げて、追いつかれたり逆転されたら、そりゃヘコむのは判るよ。しかし、投げる前から「打たれるんじゃないかな」という弱気モードでは、ダメに決まっている。もっと自分の力を信じて欲しい。打者3人や4人に1回はヒットを打たれてしまう可能性は普通だから。だって、バッターの打率は3割前後なんだし。それが特別に珍しいわけではないよ。そこで、後続を許さないようにできるかどうか、だ。それには、無駄に四球を出さないことと、自分の最も信頼できる球を、自信を持って投げ込めるかどうかだ。

今年は、他チームのように10勝以上の先発投手をズラリと揃えて勝ってこれたわけではないでしょう?
ある意味、とても珍しい現象でもあるんですよ。
今必要なのは、プレッシャーのかかる場面で力を出すこと、だ。そういう精神的タフさを、もう一度作っていかないと7回以降の失点パターンが更なる弱気を生んでしまうよ。楽な場面で、楽に投げて力を出すのは、当たり前。もっと負荷をかけ続けないと、甘くなるよ。肝心な場面で、同じように失敗してしまうよ。



それから、もう一つは首脳陣の弱気とか、逆に慣れとか、そういうのが甘さに出たと思うよ。
主力を下げて、逃げ切り勝ち、みたいなのも、定型的にやればいいというものでもないからね。いつからそんなに偉くなったのさ、ってな話はあるわけで。実際、それで逆転負けを幾度か食らっていると、そんなに余裕を見せてる場合ですか、とは思う。守備固めといっても、固めてない場面というのも散見されたわけで。

他には、たとえば、外野に陽の起用とか。
守備が悪いにも関わらず、どういう風の吹き回しか判らないけれど、誰か期待しているコーチとかがいたのかもしれないが、外野守備に出す意味がまるで判らん。村田の方がはるかに使えるのに。左投手対策とかいう話だけで、出せばいいというものでもないと思うが。紺田にしても、そんなに好守備や好成績を残せているとも思われない。

で、点が取れない時の「戦術のなさ」というのも気になった。前半戦では割と良かった、盗塁などの足を使った攻撃があったが、後半戦に入ってからは怪我などのリスクを考えてということなのかもしれないが、盗塁がめっきり減ってしまった。そうした積極性のなさは、全体の得点力ダウンに拍車をかけたように思う。何度か書いたけど、打線の調子の悪い時にこそ、ノーヒットで1点を取りにいく野球をしないと、打線が湿っているのに尚のこと得点できなくなるよ。

そういう野球ができなくなってきている。

ソツない攻めは、殆ど影を潜めている。むしろ、相手につけ込まれている感じ。四球やエラー絡みで失点、ってパターンは。