最近はマメにチューニングをチェックするようになった
変則チューニングを多用するようになって頻度がUPしたのだ
チューナーを使うことで人間の耳が意外にいい加減であることを知った
私の場合には総じて♯することが多い
古典的なチューニングの方法をご存じだろうか?
レギュラーチューニングの場合には5弦の開放の音を基準にする
若い方は音叉という道具をご存じだろうか?
類似品にピッチパイプという道具もあるのだ
音叉は意外にもプロ御用達なのだ
現在でもピアノなどの調律で用いられることが多いようだ
調律師は音のプロなのだ
私のような似非な素人ギター弾きとは違うのだ
耳が違うのだ
耳が良いとはどんな状態だろうか?
”聴力が良いこと・・”
と勘違いされることが多い
楽器演奏の場合には聴いた音の『解釈』が大事になってくる
「今の音聞こえたよ」
ギター演奏は聴力テストではないのだ
プレイヤーである読者のみなさんにこんなことを言っている私は微妙だが・・
意外にも『ギター耳』を持たない人がギターを趣味にしていることを知ったのだ
これは正直な話、意外だった
伝わっているだろうか?
耳が良い人は自分の演奏を客観的に聴きとれる
コピーが出来るか?
音階を判断できるか?
そんな難しい話ではないのだ
ギター耳が弱い人は自分の弱点に気付かないことが多い
「なんか音悪くねぇ?」
「機材が悪いんじゃね?」
という結果に至る
結果として無駄な買い物に発展してしまう
買う必要がなかった機材に散在する結果に至る
私は幸いにも耳が良い
これだけは自信があるのだ
自分の演奏も他人の演奏も的確にジャッジできる自信がある
「なんか音が悪いなぁ・・何でだろ?」
「弦の弾き方が違うのかな? なんか違う」
原因が良く分からないがモヤモヤすることがあるのだ
その原因のひとつがチューニングの狂いであることも多い
本当に微妙な誤差なのだ
繰り返しになるが機械には勝てない
正確にチューニングするだけでモヤモヤが解消することも多い
簡単なのだ
安いのだ
しかしながら、そんな僅かな違和感に気付く耳が不可欠ということ
オクターブが狂っていることもある
そもそも、アコギの場合にはエレキのように気軽に調整できない
気に入らなければサドルの作り直しになる
万能なアコギは存在しない
そもそも、エレキを含めて音程が正確なギターなど皆無なのだ
ギターとはそういう楽器なのだ
以前にスティーブ。ヴァイがアイバニーズと共同で音程が正確なギターを開発した
なんだか不思議なギターなのだ
すべてのフレットが斜めに打ち込んである
「弾き難いけど、しばらくすれば慣れるよ」
結局のところ、市販はされなかった
そもそも、普通のギターを弾きこなせない素人に変形(変則)ギターを使いこなせるはずもない
気が付けば、話題も沈静化し氏もそのギターを使わなくなった
そもそも、氏の素晴らしいプレイを音痴だと感じる人がいるのだろうか?
答えはNOなのだ
耳が良い氏自身が気になっているのだ
それがプロの耳である
絶対的な音感なのだ
プロの極みは潔い
どんなジャンルにおいても極めた人はカッコいい!
脱線したが・・
良い演奏は正しいチューニングから始まる
これは間違いがない事実なのだ
正しいチューニングには良いチューナーが必須
良いチューナーは値段が高いか?
これは微妙だと思う
廉価でも非常に精度が高いチューナーがあるのだ
企業努力に感謝!
安くても品質が良い製品に出会うと本当に嬉しくなる
逆に値段が高いのにダメダメな製品に出遭うと悲しくなってくる
我が家の行きつけの某有名スーパーの商品はかなり酷い
店側にも事情があるのだと思う
こんなご時世だけに利益が出せないのかもしれない
値段だけは一人前なのだ
むしろ、どちらかといえば高級志向なように思える
買い物に関しては私はノータッチなのだ
家族に任せているのだ
あえて文句も言わない
心の中で呟いているのだ
「これって旬が過ぎたのかな?」
微妙な感じで訊いてみるのだ
「不味い?」
家族は少し不機嫌なのだ
「いや・・そんなことはないけど」
ここで会話は終わるのだ
食品でも楽器でもお客さんを騙し撃ちするようなお店はダメだと思う
安くて良い製品に出会った時にはまさに至福を感じる
チューニングがバッチリと決まった時には弦に惚れてしまう
庶民の安い幸せなのだ
ギターは庶民の楽しい遊び道具であるべき
ギターでストレスを感じたり、経済的な負担になっては本末転倒
ギターを抱えながら、いつもそんなことを思っているのだ😉