このテーマも以前から話ししたいと考えていた
読者の皆さんは
『下手の横好き』
という諺をご存じだろうか?
下手な人に限ってそのことが好き過ぎるという意味なのだ
言葉は生物
色々な場面で意味合いが変化することも多々ある
本筋としては上記のような意味なのだ
私に知り合いにもそんな人が多々いるのだ
”とりあえず道具から・・”
身の丈を超えた道具を欲しがるのだ
まぁ、そんなこと言っている私も修業の身なのだ
それ故に身の丈に合った道具で頑張っているのだ
30万円前後のギターを手に入れたのは10年くらい前
それまでは廉価のギターで頑張っていたのだ
自分では特に違和感や疑問を抱いたことはなかった
背中を押してくれたのは行きつけの楽器店
「商売だろ? 売りたかったんじゃね?」
と悪態をつく人もいると思うが・・
私はそうは思っていない
むしろ、背中を押してくれた事に感謝しているくらいなのだ
自分のキャリアやテクニックの向上に連動してギターを買い換えるのが理想
ギター歴30年以上のベテランが3万円のギターでは悲しい
逆に昨日ギターを始めたような人が50万円のギターも微妙
ギター界の偉人達の愛器に触れておきたい
泣く子も黙るジミヘン兄貴
裕福ではなかった氏は知人から貰ったギターでプロのキャリアをスタートさせた
後にメインになる白いストラトはミックジャガーの恋人からのプレゼントなのだ
「凄くギターが上手いわね 私感動したわ」
「欲しいギター買ってあげるわ どれが欲しい?」
という会話があったかは知らないが・・
この事実は有名なエピソードなのだ
クラプトンが狙っていた美女をミックが奪い去っていったという伝説もある
この美女のことなのだろうか?
いずれにしてもミックの恋人から買ってもらったギターで数々の名曲が生まれた
それほど高価なギターではなかったようだ
現代のレギュラーラインくらいの位置づけになると思う
クラプトンの愛器といえば
『ブラッキー』と『ブラウニー』
共に『ニコイチ』なのだ
ニコイチとは別々の物を組み合わせて作ったという造語
喩えはアレだが・・
前後を事故った車を中間部分で溶接して販売していた業者がいた
いまではそんなことはあり得ないと思うが・・
車が希少だった時代の苦肉の策なのだ
いずれにしても嘘は良くないと思う
話が脱線したが・・
ギターのニコイチは良くある話
個人が楽しむならばありだと思う
クラプトンは旅先で買った6本のストラトを自分で組み立てた
ネックやボディ、配線など・・
最高の二本を自分が使った
残りの4本はジョージハリスンなどの友人達にプレゼントした
これも有名な伝説なのだ
残りの4本からは伝説の曲は生まれなかった
しかしながら、クラプトンが使った二本はロック史に残る名演を生んだ
元になる6本はやはり他愛も無いレギュラークラスのギターなのだ
当時プロとして成功していたクラプトンが何故それらのギターを買ったのか?
色々な意味で謎も多いのだ
ジェフベックもそれほど高価なギターは使っていない
テレキャスにハムバッカーの積んだ『テレギブ』が有名なのだ
ギター小僧が真似したのだ
後にフェンダーから正式にシグネチャーとして発表されることになる
ジェフ自身が改造を施した『フランケン』というストラトも有名
やはりレギュラークラスの普通のギター
亡きエディが作ったフランケンの前に同名のギターが存在していたのだ
ペイジ師匠もプロとしてキャリアをスタートさせた時にはVOX製の安いギターを使っていた
後にジェフベックからプレゼントされたテレキャスを使うことになる
それがドラゴンテレキャスなのだ
元々はプレーンなテレキャスだった
ピックアップやブリッジなどの心臓部には手を加えていない
やはり、他愛もない普通のテレキャスだという
後に59年製(58年製?)のレスポールを手にするが当時はレギュラーラインという扱いだった
当たり前だが50年前はまだ新しいギターだった
しかも友人から譲り受けた中古のギターなのだ
レジェンド達に共通していることは音楽で成功したこと
成功した後も過剰に機材に入れ込むことはなかった
むしろ、車であり住宅やスタジオなどその他の部分で贅沢をしたようだ
思い付く欲をすべてギター一本で実現させたのだ
まさに偉人たちなのだ
レスポールのカリスマであるスラッシュもメインは友達が作った偽レスポールなのだ
それに立腹するどころか本家のギブソンが完コピモデルを限定で販売したのだ
ギターの最大の魅力は無から創造するところにあると思う
「高いギター買ったぜぇ~ぃ!」
「だけど・・何すればいいの?」
では悲しすぎる
高価なギターが泣いているのだ
散財癖がある人には良くある話
こういう人はアンプもエフェクターもその他すべてを揃えたがる
所謂、道具オタクなのだ
読者の皆さんに知り合いにも何人かいると思う
「お前も買えよ~ 安ギターダメじゃね?」
「安いギターじゃいい音出ないぜ だろ?」
というような余計なお世話がないならば放置で良いと思う
自分には関係なのだ
読者の皆さんは大切なお金の使い道を慎重に考えれば良いのだ
先にも述べたように無から何かを生み出す快感は代えがたい
「安いギターからこんな良い音が出るの?」
とても嬉しい言葉なのだ
一方で高価なギターや機材を買ったにも関わらず停滞していることは苦痛の何物でも無い
私にとっては高価なストラトでそんな経験をしているのだ
約2年にわたり悶々とした日々を過ごしていたのだ
技術が伴わないまま塗装だけが黄色く焼けていくのだ
とても虚しい思いをしたことを思い出す
ジミヘンを研究するようになって開眼したのだ
自分自身で活路を見出したことになる
ギターを弾いていると色々とあるのだ
下手な横好き・・
ギターを良く知らない人に限って欲しがり屋さんなのだ
何故だろうか?
良いギターやアンプを揃えれば良い音が出ると思っているだろうか?
ギターはそんなに簡単なものではない
ジミヘン曰く・・
「自分の指もギターの一部なんだよ」
「ギターの音は指先で作るものなんだ」
あのグローブのような手には妙な説得力がある
ストラトのネックが細く小さく見える
体格の差がギターの演奏に影響していることは間違いない
それ故の手が小さい人が無理して太いネックを使うことには何の意味もない
そこにはデメリットしかないと思う
いまのところ気になる機材はない
欲しいと思うギターもないのだ
むしろ、私が買い求めるは電池なのだ
機材を揃える時には使用電池で決めるほど
特に単三電池は私の音楽ライフの要なのだ
以前は充電池を使っていたがいまは使い捨て
充電は管理が難しいのだ
環境に配慮すればそうすべきだと思うが・・
今のところ妙案が浮かばない
ダラダラと電池を消費する日々を続けているのだ
読者の皆さんがどんなギターをお使いなのか?は知らないが・・
お使いのギターの魅力を最大限に引き出していただきたい
チューニングなど問題がある部分のパーツを交換するのも良いと思う
ピックアップの交換はあまりお勧めしない
音が悪い、音が気に入らない原因の多くはその他の部分にある
私はそう考えているのだ
断線などで音が出ないならば別だが・・
少なくとも音が出ているならば、そのまま使うべき
取り外したピックアップが邪魔になる
「元に戻す可能性あるからさ・・」
それならば交換などしないのだ
私は交換後のパーツは捨ててしまう
ある種の決意表明なのだ
レリック加工も含めて売る事は出来ない
売ることもない
そんな逃げ場がない状況が自分を追い込むのだ
良い結果が生まれるのだ
手持ちの機材と真剣に向き合えるのだ
真剣に向き合えるからこそ見えてくることも多い
ストラトはフレットの交換時期が気になる
黒テレはナットの作り直しが気になる
ドラゴンテレはノイズ処理を施し順調
レリックベースも特に気になる部分はない
あとは弾くだけなのだ
ちなみに私はほとんど楽器の検索をしない
最近気になるマルチを少し調べて程度
欲しい楽器が見つかるとボチボチ・・
という感じなのだ
欲しいベースが欠品しているということで以前にも増して物欲が萎えた
余るエネルギーは音楽制作に向けるのだ
手持ちの楽器のメンテに費やすことが出来る
その成果を当ブログで発表する
読者の皆さんの反応で私に意欲が湧いてくる
そんな好循環が生まれるのだ
”好きこそもの上手なれ・・・”
手持ちの楽器を好きになれない人にギターの神様は微笑みをくださらない
好きになることで見えてくることも多い
好きになるにはそれなりの何か・・
手応えのようなものが必要だと思う
練習あるのみ!
教則本などを引っ張り出して練習してみるのも良いと思う
買わないギター、買えないギターの検索に時間を費やすのは無駄だと思う
それを買う前にすべきことが山ほどあるということ
なのだ😉