ギターを弾くのに最適な季節がやって来た
今年の夏は本当に厳しかった
少なくとも集中してギターと向き合うという感じではなかった
少しエアコンを弱めると汗が滝のように流れてくる
ギターにとっても過酷なコンディションだったような気がする
自分が在宅している時にはギターにもエアコンが当たっているが私が外出する時には部屋は猛烈な室温になる
幸いにもネックなどが動くこともなくその他のトラブルも皆無だった
酷暑の時期には弦交換とそれに伴う簡単な清掃で済んでしまった
ギターそれぞれで微妙にセッティングが異なるが弦高などに関して共通している部分も多い
特にフェンダー系ということで共通項も多い
やはり、個人的に一番気になる部分はネックの状態
ネックの状態が決まらなければその他の部分も決められない
ギター調整には『順番』があるということを知っておくべき
順番を間違えると二度手間、三度手間になってしまうのだ
万人にとって時間は貴重なものだと思う
料理なども手順を間違えるとかなりのタイムロスになる
そもそも手順を間違えるような人が作った料理は美味しくない
ある意味でギターも同じような気がする
ギターのメンテが苦手な人が上手く弾けるとは思えない
ギターのメンテはギターの第一歩であり基本だと思う
面白いことにメンテの技術と知識はギター歴に比例しない
ギター歴が長いからとメンテに長けているとは限らない
間違った知識を四半世紀以上も引きずっているベテランも少なくない
ベテランにつける薬はない
聞く耳を持たない
「俺はこれでいいだよ!」
もはや誰にも止められない
特に弦高に関して勘違いしている人は意外に多い
結論から先に述べるならば低すぎる弦高はNGということ
「低い弦高の方が速弾きがし易いんだよ」
「押弦もし易くなるしね 低いの最高!」
というタイプの人は意外に少なくない
低い弦高を好む人の多くはストレートなネックが正しいと勘違いしていることが多い
間違った調整では良いギターや高価なギターが泣いてしまう
ギターの本来持っているポテンシャルを半分を発揮することなくその生涯を終えることになる
ギターは弦楽器なのだ
最も優先させるべきは『弦の振動』
プレイヤーの弾き易さなど二の次で良いと思う
極端な例だがスティーヴィー・レイヴォーンの話が有名なのだ
詳しくはネットなどで検索してみていただきたい
私も弦高の重要性に気づいたのはここ十年くらいなのだ
それまでの私は所謂、ペタペタの低弦高を好んでいた
弦も細い弦を好んで張っていた
音はエフェクターで作ると勘違いしていた
無知に限って値段が高いギターに憧れ固執する
私もそんな一人だった
「高いギター買えば上手くなれるかな?」
練習を怠り、夢みて妄想する日々だった
弦高を強く意識したのはブルースとの出会い
上記のレイヴォーンもそんな流れで知ったのだ
レイヴォーンもジミヘンのフォローなのだ
結局、すべてのギター弾きの原点はジミヘンに辿り着く
この事実は非常に重要なことなのだ
読者の皆さんが好きなギタリストも少なからずジミヘンに影響を受けている
ジミヘンは先人のブルースマンに多大な影響を受けた
ブルースマン達がどのようなギターを使い、どんなセッティングをしていたか?
その辺りを意識することで見えてくる何かがある
ギターの本質に気づかぬままに幕引きをするギター弾きも少なくない
おそらく大半のギター弾きはそんな感じだと思う
「え?趣味? 趣味はギターかな?」
「ここ最近はあんまり弾いてないけど」
もはや、自分自身も良くわからない
一年もギターに触れていないのにギターを趣味と言っても良いのか?
まぁ、ギターを趣味だと言い張る人を深掘りする奇特な人など皆無なのだ
他人の趣味の話などに興味はないというのが正直なところ
私の知り合いに検索が得意な人がいる
とにかく、ギターに関することを良く知っているのだ
時にそれはギターの材であり、値段や相場などにも詳しい
良く勉強(検索)しているように感じられる
しかしながら、その人がギターを弾いている姿を見たことがない
何だかんだで付き合いは10年になるのだ
一度も音を聴いたことがない
結局、目の前に置いてあるギターに手を伸ばすのは私になる
「また、新しい曲が増えたんだね」
「良くギターを弾く時間があるね」
私を暇人扱いするのだ
まぁ、どうでも良い
ギターを弾かない人、弾けない人との共通点はギターが好きということ
最近は同じカテゴリに属しているとは認識していない
実際にギターを弾いている人には力と熱量が感じられる
上手い下手に拘る人も多いが個人的にはその辺りはどうでも良いと思う
実際に弦を弾き、弦を押さえている人の言葉には信憑性と力が感じられる
どんな分野にもいえると思う
私の知り合いには変わり者が多い
車の運転をしないのにやたら車に詳しい人がいる
特に車の売り買いに関する情報に長けているのだ
「車? 買わないよ 金がかかるし」
買う予定がない車の何を調べているのだろうか?
調べて知りすぎてしまったことで車が買えなくなっているのだろうか?
人間は本当に面白い生き物だと思う
いくら観察しても興味は尽きない
特にギター弾きの観察は面白い
かくいう私もそんな変わり者の一人なのだ
他人の目には少し変わっているように映ると思う
まぁ、私にとっては他人の視線などどうでも良い
自分は自分なのだ
ギターが好きだという事実がそこにあるだけなのだ
ギターを趣味とする人にとってギターが好きだという事実に偽りはないと思う
もう一歩踏み込んで自問自答してみるとよりよいと思う
「俺ってギターを弾きたいのか?」
「それともギターを集めたいの?」
私の知り合いにはどちらかというとコレクターが多い
結構な本数のギターを押し入れに隠し持っているのだ
しかしながら、そのギターを外に持ち出すことはない
持ち出すことがないのでその音を聴くことはできない
この日本にもそんな埋もれたギターが数え切れないほど存在するような気がする
もはや、ギターの弦が劣化している事実すらも知らないような人も多いような気がする
上手い喩えが見つからないが・・・
結婚して何十年も経過した古女房という感じだろうか?
目の前に存在がありながらもその存在が眼中に入らない
目の前のギターには見向きもしないで今日も検索に励むのだ
「良さげなギターってあるかな?」
「あれ? このギター安くなってる?」
今日もギターを弾くことなく一日が終わってしまうのだ
”ギター上達の近道・・”
と検索をかけてみる
何となくモヤモヤした気持ちで時間が過ぎていく
読者の皆さんは如何だろうか?
特に用事も欲しい物もないのに何となくギターに関する検索をしている時は停滞期
実はギターに関する熱量が最も低くなっている証だといえる
ギターを弾きたくて堪らない時には検索する時間などない
時間があれば、ギターばかり弾いているのだ
ギターを弾くこと、ギターに触れている時間が楽しくて仕方がない
そんなことを言っている私はというと・・・
ギターを弾くことは楽しいがギターを録音する気力がない
「たまに録音でもしてみようかなぁ?」
と思い浮かぶのだが実行が伴わない
雑用の合間にギターを弾いて一日が終わるという感じなのだ
まぁ、それはそれで楽しく意味があるように感じる
先日もお伝えしたように憂歌団の曲をとにかく弾き込んでいるのだ
自分が納得するまで弾き込むのが私のスタイルなのだ
とにかく、私はギターに関しては自分に厳しい
なんとなくそれっぽいコードを押さえてテキトーに鳴らすのでは納得しない
盛って削ってを何回も繰り返す
それが私のソロギターの組み立て方
軸になるコード進行を参考にブラッシュアップしていく
そんな作業だけでもあっという間に時間が過ぎていく
充実した楽しい時間なのだ
”もしもギターがなかったら?”
考えただけでゾッとしてしまう
私も理由もなく一日中スマホを弄っている『スマホゾンビ』になっていたかも
やりたいこと、やるべきことがあることは幸せなことだと思う
お金があっても行く場所、買う物がない人は不幸だと思う
如何だろうか?
余談だが私もYouTubeを良く利用する
おすすめの動画は時計と車が多い
ギター好きなのにギターの動画がヒットしない
つまり、ギターに関してググっていないということになる
落ち着いて考えてみてもギターの何を検索したら良いのか?
何を知りたいのか?
頭に浮かばない
ギターに関して分からないことや知りたいことがないのだ
故障や不具合など困ったことが発生した場合にはリアルショップに相談する
それが正しい流れだと思う
「なんかツマミを弄るとガリ音が出るんですけど」
ネットに相談して解決できるのだろうか?
ギターにノイズや雑音は不可欠なのだ
大事なことはそのノイズが正しいノイズなのか?
だと思う
アナログなギターには多少の不具合はつきもの
その辺りの見極めやさじ加減が大事なのだ
それが経験なのだ
脱線したが・・
本日は少し時間に余裕があるのでタップリとギターを味わってみたい
先日、弦を買ったので場合によると弦交換するかもしれない
ギター楽し😉