テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

GWはギター三昧の日々なのだ(^O^)/

2012年04月30日 | 日記
読者の皆さんはGWを如何お過ごしだろうか?

私は仕事の都合で9連休は無理だったのだ

事前に予定が分かっていたので
マイペースな家族は飛行機にのって『遠く』へお出かけなのだ


「それじゃ行ってくるわね~」


「お留守番を頼んだわよ・・」

私と愛犬だけで留守番することになったのだ


私にとって決して『不幸』なことではない

むしろ、自由を満喫できるという点では素晴らしい時間だと思う



予定がなく、部屋で過ごすという人はお付き合いいただきたいと思う

出かけるばかりが連休の過ごし方ではないと思うのだ

『時間』と向き合うのも良いのでは・・?

パソコン三昧も悪くないと思う


ご挨拶はこの辺で・・




ギターの演奏もさることながら・・

とにかく、日々のギターメンテは楽しいと思う




「何からお話すればいいかな・・?」

という感じなのだ


先日、『フレットの擦り合わせ』についてお話したが・・

もう少々、フレットとネックについてお付き合いいただきたい


ギターのサウンドメイクには興味があるという人も
ネックやフレットといった地味な部分は見落としがちなのだ

弦高の調整もオクターブ合わせもすべてはネックとフレットの状態で決まるという基本を疎かにしがちなのだ


疎かにしがち・・というよりは気付かないという方が正しい表現かも?

実はこんな事を語っている私も地味な部分を煮詰めるようになったのは数年前からなのだ


以前は多くの素人ギタリストと同様に『弾きっ放し』だったのだ

自分のギターの音に違和感を感じることもなかった

おそらく、『録音』という行動がなかったからだと分析できるのだ


自分の演奏を客観的に見つめるということは大切なことだと思う

もちろん、録音をしない人にもメンテは最重要課題だといえるのだ


以前に弦を010から0095のワンサイズ細いものに交換したことをお伝えしたと思う

6本で約5kgの荷重の差が出るらしい

ネックは常に過酷な状況に耐えているのだと痛感させられる


強い弦のテンションから開放された事によってネックが『逆反り』になったのだ

つまりはネックが本来の形に戻ろうという性質によるものなのだ

弦の交換後に一回ほど調整をした



しばらくは問題なかったのだが・・

先日、少々ネックが反っていることに気付いたのだ

季節の変わり目も関係するだけに特に問題はないのだ


ここでは特に順そりと逆そりについて解説しないので理解していない人は調べてみていただきたい

ギター弾きにとっては必ず直面する日常的な症状なのだ


ネック反りの調整は末長く良いコンディションで弾く為の『必須事項』だといえる

ギター音の基本が弦ならば、ギターメンテの基本はネック調整なのだ


順反りは初心者にも比較的判別し易い

12F付近の弦高が高くなるのが分かり易い判別法だと思う

「何か弾き難いなぁ・・」

という感じでネックをチェックしてみることで順反りを見つけるのだ


一方の逆反りは意外に奥深いのだ

特に弦高が持ち上がるわけではないので弾き難くは感じない



何で判別するのか?

弦とフレットの隙間で判別するのが一般的だが・・・


本格的なチェックの前に気付くことが多い

開放弦~5F付近で『ビリつき』が発生するのだ

ビリつきとは弦とフレットが微妙に触れ合うことで音が伸びなくなることをいうのだ


常にアンプ直結、あるいはマルチからヘッドホン出力で演奏している場合には見落としやすい

特にストラトなどでクランチを楽しんでいる場合にはビリつきを味だと思ってしまうことも多い


時にアンプレスの『生鳴り』で演奏してみることをお薦めする

演奏というよりはチェックという感じなのだ


ローポジションからハイポジションまで可能な限り色々なコードを押さえてみるのだ

逆反りのチェックと共にオクターブ狂いを見つけることにもなるのだ

「キレイなコードが鳴っているなぁ・・」

と感じることができれば、良い状態だといえる


余談だが・・

私の場合には生鳴りの状態で遊ぶことも多いのだ

エフェクトを通さないことで本来のコードの響きを確認できるのだ

オリジナルのコードを考えたり、面白いコード進行を作ったりしているのだ


アンプレスで弾くことでボディ材の響きを楽しんでいるのだ

読者の皆さんにお伝えできないのが残念だが・・・

マホガニー材のアリアとアルダー材のストラトでは全く異なる鳴りがする

先日、ご紹介したアリアとストラトのブルース的リフでも音に明確な違いが出たように思う

使用機材も違うのだがそもそもボディの鳴りが異なるのだ


同じフレーズを二本のギターで弾き比べることも多いので最近は特に感じるようになったのだ



話は変わるが・・

最近、アリアのフレットが浮いてきたのだ


”浮いてきた・・”

といってもその隙間はほんの僅かだが・・


購入から二年が過ぎたことでボディやネックの状態が刻々と変化しているのだ

素材の多くが木材だけに通常の使用であればどんどんと水分が抜けていくのだ


水分が抜けていくことによってボディは枯れた音になっていく

問題はその他の木材を使った部分なのだ


”指板が痩せる・・”という症状が出てくるのだ

これがいわゆる『フレット浮き』という状態なのだ


どう表現したら良いだろうか?

指板が新品の状態と比較して縮んでくるのだ


これによって打ち込まれたフレットとの間に僅かな隙間ができるのだ

非常に微妙な感じなので画像は割愛させていただく

興味ある方はネットで検索してみてほしい


自己判断だが私のアリアの場合にはすべてのフレット部分において
均一に痩せているので実質上、フレットの高さは変わらないようだ

フレット浮きにも色々なパターンがあるようだ

私のアリアの場合は上下方向の痩せだが・・・


前後方向の痩せが発生するギターも稀に見られるようだ

これは少々問題なのだ

フレットを固定する下側の金具がグラグラになってしまうのだ

さらに指板が痩せれば歯槽膿漏のような状態になってしまう

最終的にはフレットが外れてしまうのだ


三つめのパターンはフレットの端が浮き上がってしまうケースなのだ

これは指板が不均衡に痩せていることを意味しているのだ

弦落ちした際に弦がフレットの下側に入り込んでしまうことがある


フレット浮きを直すことはできるのか?

方法は一つなのだ

指板に改めて溝を掘り直すしか方法はないようだ

痩せた分だけ溝を掘ることによってフレットが浮いた部分を埋め合わせするのだ


すべてのフレットを取り外す必要がある

つまりはフレットの打ち直しに近い作業になってしまう

むしろ、指板に溝を掘る作業が発生するだけにフレット交換よりも難易度は高い


楽器店のお兄さんに尋ねてみたところ・・

フレットは現状のものを流用するという前提で工賃はフレット交換と同等らしい


現状では特に問題は見られないのでこのまま使おうと思っているのだ

いずれ、フレット交換をする際にリペアマンにその旨を伝えれば良いとの助言をもらった


この症状はギターの価格帯に関係なく発生するらしい

ギター材が木材である以上は避けては通れない道のようだ


若い頃に5年くらい所有していたギターが数本あった

エレキ数本とアコギだった


おそらく、上記のような症状が発生していたのだと推測できる

しかしながら当時の私はまったく気付かなかったのだ

そんな症状があることすら知らなかった


どんなに無頓着な人間でもフレットがグラグラすれば気付くとは思うが・・


知り過ぎるのも疲れる

知らない方が幸せなこともあると思うが・・・


何でも知らないよりは知っていた方が良いと思う

判断は自分で下せばよいのだ


ギター弾きの人はこの連休にじっくりとご自分のギターを点検してみては如何だろうか?

ネット検索で解決できない場合にはお近くの楽器店に現物を持ち込むことをお薦めする


皆さんがどんなギターをお使いかは分からないが・・・

パーツが汚れていたり、錆びている場合には思い切って分解清掃してみるのも一考だと思う

とくにストラトのようにアームが付いているギターの場合は効果が大きいようだ


クラプトンのようにブリッジを固定して使っている人もいると思う

本当にアームが必要ないのだろうか?


おそらく、度重なるチューニング狂いに苛立った結果として『アームレス仕様』を選択したのだと思う

数年前までは私もそうだった・・


現在では・・

「アームが付いていて本当に良かったぁ・・」

という感じなのだ


気持ち良いアームプレイをする為にはフィーリングの良いブリッジの状態を作り出す必要がある

アーミング時の不快はどこからくるのか?


ボディに埋め込まれた支柱とブリッジの接点が経年劣化で摩耗することにより精度が落ちることがある

ブリッジを分解してみれば分かるのだ

金属同士の摩耗によって双方が擦り減ってくる


アームを動かした時に『段付き感』を感じる場合にはブリッジの接点を軽くヤスリで削ることで解決する

接点を整えた後にバネのレート調整になるのだ


「ゴチャゴチャと面倒臭いことを書いているなぁ・・」

と感じている人もいると思うが・・


ギターのメンテ系の専門書では常識になっていることをご紹介してみただけなのだ


実際にアリアもブリッジを僅かに削って『ナイフエッジ加工』している

アームのフィーリングが向上した気がする





”メンテは必ず応えてくれる・・・”


最近の私の持論なのだ



まぁ普通の人はやらないかも?

楽器店のマニアックなお兄さんの影響を多大に受けていると実感しているのだ


今回は『音源』は無いがすでに録音済みなので次回にご紹介したいと考えているのだ









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エレキギターの音作りって深いんだよなぁ・・・

2012年04月27日 | 日記
エレキギターに興味がある人が想像以上に多いことに驚いているのだ


前回のエフェクター話に引き続き・・

今回も『ギターの音作り』について考えていきたいと思うのだ


先にお断りしておくが・・・

中級者以上で自分の『確立したスタイル』をお持ちの人は軽く読み流していただきたい

いまさら、他人に教えられることも無いと思うのだ


脱初級レベルを目指している人の参考になればと思う

私の主観が多分に含まれているので一般論と異なる部分も多い

しかしながら、これが私の研究の成果なのだ


読者の皆さんのギターライフの参考になれば幸いだと思うのだ




唐突だが・・ギター弾きの皆さんは『ピック派』『指弾き派』どちらだろうか?

おそらく9割以上の人がピック派だと思う


ピック選びは簡単なようで結構深い世界だと思う

皆さんはどんな『基準』でピックを選んでいるだろうか?

好きなギタリストと同じメーカーという人も多いと思う


ピック選びで重要なのは形と厚さなのだ

たまには慣れたピックから離れ、冒険してみるのも面白いと思うのだ


現在の私はいろいろと試した結果としてジムダンロップ製に落ちついているのだ

とにかく気になるメーカーの商品をほとんど試した結果なのでしばらくはこれで良いと思う



ティアドロップ型とい形状なのだ

最近の定番の形だといえる


オレンジ色は0,6mm


黄色は0,73mm


紫色は1,17mm


というように用途に応じて三種類の厚さのピックを使い分けているのだ


オレンジ色はカッティング用、黄色はオールマイティ、紫色はリード&リフなのだ


楽器店で試奏する時に店員さんから手渡されるピックはもっと薄く柔らかい場合が多い

初心者の場合はこの最初の『擦り込み』から抜けきれない場合が多いのだ


孵化したヒヨコが最初に見たものを親だと思ってしまう事に似ている


「エレキ用のピックってこんな感じなんだなぁ・・」という感じなのだ

何の疑問も抱かずにそのまま、何年も弾き続ける場合も多いようだ


特に外部からの情報に無頓着な人は尚更なのだ

ギターに興味を抱き、専門誌などに目を通すようになると自分のピック選びに疑問を抱き始めるのだ


ピックの厚さも賛否両論なのだ

薄いピックの方が速弾きに適しているという人もいる

逆に厚いピックの方が適しているという人もいる


これはどちらとも言えないのだ

ピックの厚みは弦の太さと密接な関係があるといえる


この相関関係に気付いた初心者はライバルよりも一歩抜きに出ることができるのだ

答えは一つではないので自分に合ったパターンを色々と試してみるのも面白いと思う


行きつけの楽器店にギターを弾く若者が多く出入りしている

店員さんを仲介に話をする機会も多いのだ


誰が言ったのか?

速弾きには『細い弦』と『柔らかいピック』が良いという考えが浸透しているのだ

しかも弦高は限界まで低くセッティングするのがお約束なのだ


軽い力で弾こうとする意識が垣間見れる

弦高に関してはできるだけ指の移動距離を短くしようとする意図が感じ取れる


実際にこのようなセッティングでかなりの速弾きをする人もいる

ここで問題となるのはギターの音なのだ


張りのない弦と抵抗の少ないピックから繰り出される音はかなり細いのだ

ギターの音はエフェクターとアンプで作ると思い込んでいるのだ


ギターの材質などには知識と拘りがあるようだが・・・

音という観点からの弦とピックの関係は意外にも軽視する傾向があるのだ


アタックの弱い音をエフェクトのイコライザーで補っても腰の弱さまではカバーできない

色々と試した私の見解だが・・


”弦の張りよりもピックが勝っている状態・・・”

これがもっとも良い状態だと思うのだ


ギター弾きの人で自分の音に疑問や不満を感じている人は一度試していただきたい

厚みのあるピックは最初は違和感を感じると思う

ある程度慣れてくると音が太くなっているのを感じることができるのだ


特にニュアンス重視のブルース系のギタリストの多くは010~のセット弦に厚いピックを使っている場合が多い

弦高もあまり下げない傾向が見られる


音に張りを与える為なのだ


ブルースの巨匠であるスティービー・レイ・ボーンなどは極太の013~ゲージを使っていたそうだ

あの野太い音に憧れても009~では絶対にあのニュアンスは表現できないのだ


「プロは高い機材を使っているから俺と音が違うのは当たり前だよなぁ・・」

たしかにプロとアマでは楽器&機材に対するお金のかけかたが違うのも事実だと思う


しかしながら、もっと根本の部分が異なっていることに気付いていない人が多いのも事実なのだ

憧れの速弾きギタリストに憧れて白いストラトを買ってもペナペナの弦では艶のある音は出せない


指弾きもかなり独特の音が表現できる

ジェフベックも指弾きで有名だがはやはり本格的なコピーにチャレンジする人は
指弾きからマスターすべきだと思う

かなり難しい奏法だと思うがマスターすれば武器だといえる

アコギのアルペジオ風にならないように注意が必要なのだ




以前の私はギターの録り音を均一にすることばかり気にしていた

音にムラがあることは悪い事だと思っていた

リフにもリードにもコンプは必須だったのだ


コンプの知識がない人の為に・・・

音の強弱を機械的に均一にするエフェクトなのだ

カッティング系のギタリストはほぼ100%使っている定番エフェクトなのだ

プロの中にはロック系のリフにまでコンプをかける人もいるほどなのだ


音にムラがなくなると少しだけ上手くなった気になるのだ

卓越したプロならば問題ないが私を含めた素人の場合には若干の注意が必要なのだ

常にコンプをONにしていると自分のピッキングの粗が見え難くなってしまうのだ


レスポールタイプのハム搭載のギターを使っている人にも言える傾向なのだ

常に歪みを強くして弾いていると素の音が見えなくなってしまうのだ

「歪みって最高!」

「俺って上手いかも?」

これは歪みやコンプの『魔法』なのだ


いつものリフやリードをコンプOFFのクリーン~クランチくらいの軽い歪みで弾いてみるのも勉強になる

自分の指癖や技量が見えてくるのだ


ストラトを始めとするシングル系のギターは深いのだ

色々な演奏に対応できるという事で初心者に勧められることも多い


一方でギターに熟知した層に嫌われることも多いのだ

ストラトの音が嫌いというのではない

クランチやクリーンで使うことが多いストラトは自分の技量を露呈してしまうからなのだ


楽器店の常連さんでこんな人がいた

「レスポールからストラトに買い替えたんだけど・・・」

「急に下手になった気がしちゃって・・焦ったよ・・・」

レスポールの頃は歪みでテクを誤魔化していたということになるのだ


実際に私も同じような感想を抱いた一人なのだ

とにかく、シングル系のピックアップは音の立ちあがりが速いのだ

それ故にカッティングなどに良く用いられるのだと思う


自分の弾き方が露骨に音に現れるのだ


しかしながら、大枚を叩いて買ったからには落ち込んでばかりもいられない

とにかく、それっぽく聴こえる弾き方を自分なりに研究したのだ


ニュアンスという部分では教則本などは何の参考にもならない

自分の耳と感覚だけが頼りなのだ


私が力説している『耳の力』が重要なのだ

いくら練習しても上達しないという人もいると思う

私はそれで構わないと思う


自分の音と上手いギタリストの音を聴き分けられる耳があれば良いと思う


多少話が前後してしまうが・・・

歪み量を抑えたクランチで演奏した時に何が物足りないのか?

音の大きさではない

ボリュームを大きくしても改善は見られない


『ピッキングのアタック感』と『音の強弱』なのだ

ブルースの達人の演奏をじっくりと聴けば私の言葉の意味がご理解いただけると思う

ピッキングのアタック感を表現する為にはある程度の弦高を確保する必要があるのだ

弦のテンションを意識できることが何より重要なのだ


ペタペタの弦高にしている人は少しだけブリッジを上げてみてほしい

さらにピックを現在使っているものよりも厚くしてみることをお薦めする

ちなみに私の弦高はこんな感じなのだ



定規で測ったりはしない

ピックが落ちなければ良い

一弦側は若干低いくらいなのだ

あとは弾きながら微調整しているのだ

ペタペタに低くはしていない

何かの参考になれば幸いだと思う





この二つでかなり弾き難くなると思う

弾き慣れてくれば、自分のギターサウンドが厚くなっていることに気付くと思う

まったく技量が異なるプロのセッティングを真似るのは全く意味がない

それに気付いた人は伸び代があると思う


指板を深くえぐれば速弾きができるようになると信じている人は・・・

実際に弾いたことがあるのだがかなり手強いギターなのだ

真似る人はかなりの覚悟が必要だと思う



次の工程としてエフェクトで音を作るのだ



続いてギター本体の設定について・・・

ボリュームとトーンはどのように使っているだろうか?

以前の私のように共にフルテンという人もいると思う


この二つのツマミをコントロールすることでかなり音に幅が出てくる

どの位置が適切なのか?はお使いのギターと機材によると思う


いずれにしても、積極的にグリグリと回してみてほしい

ピックアップの位置によっても効果は変わるのだ


ストラトにはボリュームが一つ、トーンが二つある

基本的にはボリュームは共通、フロントのトーン、センターのトーンなのだ


リアのピックアップに関しては何故だかトーンは効かない設定になっている

しかしながら、昨今の新しいストラトはセンター用のトーンがリアも兼ねている場合が多い


これは小さい変更のようだが・・

音作りという点ではかなり効果的だといえるのだ

ヴィンテージの復刻版でもこの設定にしている場合が多いのだ


フェンダー社もリアのトーンコントロールの重要性に気付いたようだ

以前に楽器店のお兄さんがコレクションの一本である60年代のストラトを弾かせてくれたのだ

ボディの塗装は剥げて、ネックの裏側も擦り剝けているようなギターなのだ

色褪せもかなり進んでいるのだ


ちょっとした流れで手に入れたそうだ


第一印象として相当にボディが枯れているのだ

50年近く現存していたことを考えれば当然かも?

言葉では表現できないが・・かなり渋いのだ


当然ながらリアのトーンは効かない

「かなりキンキンした音になるね・・」

お兄さんも苦笑いなのだ

「エフェクトとアンプで補正するしかないんですよ」

「まぁ、こんな感じですからあまりリアは使わないです」


ストラトマスターであるChar氏もフロントとセンターしか使わないのだ

おそらく同様の理由だと思うのだ


リアのトーンがコントロールできれば実践でもかなりイケると思う

実際のところ、私の場合にはジャンルに関わらず、すべてのピックアップを使っているのだ


ロックだからとリアには拘らない

ブルースでも積極的にリアを使うこともある

ただし、トーンのコントロールにはシビアなのだ



ゴチャゴチャと書き連ねてしまったが・・・

興味ある部分だけ参考にしていただきたいと思う


遅ればせながらサンプル音源の解説に移りたい

今回は三本のサンプルをご用意した


一曲目はストラトとアリアの合作なのだ



基本的にストラトのフロントがメインなのだが右チャンネルだけアリアで弾いている

ドラム音源と録音&ミックスはcubaseを使用した








二曲目はギター弾き用に『カラオケ』を制作してみたのだ

実はマイナスワンというだけではなくミックスも微妙に変えているのだ

リバーブ成分を少なくすることによって枯れた音を強調してみた

4弦の5Fと7F、6弦の3Fと5F辺りを軸にご自分でソロ組み立ててみてほしい

是非とも私と『共演』していただきたい

ペンタトニックで問題ないがコード進行が凝っている(ペダル)ので色々なアプローチが試みれると思う








三曲目はBR-80とアリアだけで作ったので



文中でご紹介した『指弾き』で演奏しているのだ

ピック弾きとのアタック感や音の違いをお楽しみいただきたいと思う

ストラトのシングルとは違った趣が個人的には好きなのだ

決して悪い音ではないと思う

cubaseとのドラムの音色の違いなどをお楽しみいただきたいと思う







ちなみに一曲目と二曲目はジャズベを指弾きしている

3曲目はBR-80内蔵のベースシュミレーションでギターをベースの音に変えているのだ







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単体のエフェクターとマルチはどっちが良いだろう?

2012年04月25日 | 日記
エレキギターのサウンドは『弾き手』、『ギター本体』、『エフェクター』

が三位一体になって完成すると思えるのだ


マルチエフェクターなどのカタログの謳い文句には

「フェンダーのツインリバーブを完璧に再現しました!」

こんな感じが多いのでは?




USA製のギターと最高峰のマルチを揃えたとしても弾き手のテクが追い付けなければ

アンプ本来の性能(音)を引き出すことはできないと思う

テクニシャンでもべニア材のストラトでは良い音は出せない


ギターは本当に奥深いものなのだ


先日、新発売のローランドのGT-100を試奏させてもらったことはお伝え済みなのだ



先代のGT-10も巨大だったがさらに一回り大きくなったのだ


宅録というよりはステージでの安定的な使用感を追求しているように感じた

大型化されたデュアルモニターにもその意図が窺い知れる


最近のマルチのコンセプトは『オールインワン』なのだ

それ一つですべてが完結できることを目指しているように感じる


当然ながらペダルも標準装備なのだ

ボリュームペダルにもワウペダルにも対応している

機種によってはエフェクトの効果を変化させるスイッチ機能を持たせたモデルもある


zoomの新製品であるG5も弾かせてもらったのだが今回はペダルが多機能なのだ

通称『Zペダル』というらしい

通常の踏み込みに加えて、横方向の動きも加わっているのだ


ギターの演奏、アームプレイ、エフェクトパッチの切り替え、ペダルの複雑な操作・・・

最近のギタリストは多忙なのだ


理論的な発想ができないギタリストには使いこなすのは無理だと思えるほど高機能なのだ

まぁ、すべてを使う人も少ないと思うが・・・


当然ながらどのメーカーのマルチにもワウが入っているのだが・・・

それならば単体で販売されているワウは不必要なのか?

非常に難しい問題だと思う


実際に演奏してみた感想としてはマルチに含まれるエフェクトは良くも悪くも無難なのだ

当然ながらワウも然りなのだ


ペダルを踏めばワウワウという音の変化を見せるが・・・

何とも色気がない音色なのだ

『初めてのワウ』ならば十分に満足できるクオリティだと思う


しかしながら、以前にクライベイビーなどの定番のワウを使ったことがある人には物足りなさが残ると思う


私の場合には愛用のzoomにワウペダルがなかったので単体で追加購入したのだ

特に指定のメーカーはなかったのだが大好きなスティーブヴァイが使用しているという事で『モーリー』に決めたのだ



フルサイズとミニサイズで迷ったのだが・・ミニで良かったと思う


単体のワウはどのメーカーも個性的なのだ

私のモーリーとクライベイビーでは全く異なる効きと音質なのだ

これは好みだと思う


マルチのエフェクトはある意味では『優等生』なのだ


ギタリストの多くはお気に入りのエフェクトボードを組んでいることが多い

特にステージで演奏する人の場合、高い確率でエフェクトボード派なのだ


「マルチの方が簡単なのに・・」

と思う人も多いと思う


お手軽さと価格ではマルチに軍配が上がる

しかしながら個性を追求した段階で個々のエフェクトを集め始めるのだ


昔の私も単体派だった

ディストーション、コーラス、コンプ・・・

という感じで必要に応じて買い足していったのだ


接続数が増えればノイズも増すが・・
それを越える楽しさがあったような気がする


実際のところ、ちょっと前までは100%単体のエフェクトの方が性能が高かったのだ

しかしながら、近年ではマルチの性能が目を見張るほどに上がってきたのだ


特に注目は『歪み系』と『アンプシュミレーター』なのだ

コンピューター解析の賜物だと思う


私が使っているzoomもお手頃な価格帯にしては歪みが充実している

しかも内容が非常に濃いのだ


私の主な使用目的な宅録なのでマルチは非常に都合が良い

多少個性をスポイルしたとしてもノイズが少ないのは助かるのだ


どんなに良い音でもノイズまみれでは台無しだと思う



最近はマルチの使い方を自分なりに追い込んでいるのだ

以前の私はパッチのプリセットをそのまま使って弾いていた

ピックアップも必ずリア、ボリュームとトーンはフルテンなのだ


それが心地よい音だと思っていたのだ

「ロックはフルアップでしょ?」

とにかく歪んでいればすべてがハッピーだった


何も考えていなかったのだ



マルチとギターサウンドへの意識の変化が訪れたのは2年くらい前からなのだ

cubaseで曲を作るようになって色々な人に聴いてもらう機会が増えたのだ


特に私に多大な影響を与えてくれたのは楽器店のお兄さん達なのだ

「気遣いはいらないから・・辛口のコメントを頼むよ」


自らも楽器を演奏し、数多くの音楽を聴いている音楽好きの人々なのだ

BGM的に音楽を流しているような人々とは耳の力が違うのだ


特にギターの音作りには非常に拘るのだ

「ちょっと歪み過ぎじゃないですか?」

「ブルースってもっとクランチ気味ですよ」

「この音って意図的ですか? 何だかなぁ・・」

彼らの辛口のコメントが私を成長させたのだ


試行錯誤しながら彼らの肥えた耳を納得させる音を作ることに精進していたのだ

思ったように音作りができない自分に苛立ちマルチの買い替えを考えた時期もあったのだ

「安モノのzoomだから音がショボいんじゃないかな?」

自分の腕の無さをマルチのせいにしていた自分が恥ずかしい


ある時からお兄さん達のコメントに変化が見られるようになってきたのだ

「いい音ですね~♪ これってzoomだけですか?」

「どんな風に空気感を足したんですか? 部屋鳴りを感じますね」

かなり良いコメントが帰ってくるようになってきたのだ


フルテンだったボリュームやトーンも積極的にコントロールするようになってきたのだ

不思議なもので味気無かったマルチの歪みがギター側のボリュームを絞っただけで変化してきたのだ


ピックアップも嫌いだったフロントを使うようになったのだ

フロントを毛嫌いしていたのは『音抜け』の絡みなのだ


オケの中で他の音に埋もれてしまうからなのだ

その理由が自分のピッキングのテクにあったことを後に気付かされることになる


フロントピックアップの音抜けはピックの強いアタックで得るものなのだ

まさに本物のアンプの世界観なのだ


マルチの音に開眼してからは音作りが楽しくなってきたのだ

「これってzoomだけですよね?」

お兄さん達の不思議そうな顔を見るのが快感になってきたのだ



単体のエフェクターは個性的だが固有の音しか作れない

ディストーションを例にお話したい


コントロール部はゲイン(歪み量)とトーン、ボリュームくらいなのだ

このツマミを調整して音をつくるのだがその変化の幅は限られている


それに対してマルチは複数の歪み系エフェクトが内蔵されている

加えて有名アンプのシュミレーターも豊富なのだ


どのくらい実機に肉薄しているかは分からないが・・

単体のエフェクターよりは豊富な音作りができることは確かだといえる


楽器店には本物のアンプが多数展示されているが昨今の住宅環境の影響であまり売れていないという

とくに迫力が増すような50W以上のアンプが不振のようだ


大音量が鳴らせない環境だけではないのだ

各社のマルチの性能が向上していることが多くのギタリストたちに認識されるようになった証なのだ


先にも述べたように目的が自宅使用ということになればいかにヘッドフォンで良い音が鳴るか?

が問題になってくるのだ


大型のアンプを購入してそのアウトにヘッドフォンを挿入しているのは本末転倒なのだ


言い換えれば、単体のエフェクトやアンプは実際に音を鳴らすことを前提に設計されているともいえる

一方のマルチはライン録りやヘッドフォンでの使用を前提にチューニングされているのだ


どちらが良いかは使う人の目的と好みだと思う



私は自分が使っている機材の評判や評価が気になるのだ

普通は購入前に調べるのだが・・・


私の場合には購入後しばらく経ってから調べることが多い

評判が悪いからといって気にすることもないのだが評価が高ければ嬉しいと思う


後継機種が発売になって私のzoomも古いモデルになってしまったが意外に人気があるようだ

「価格の割には良い音がするよね」

必ずzoom製品のコメントには価格に関する記述があるのだ



今後のzoomは低価格帯からの脱却だと思う

初心者向けの機種を作りつつもローランドやPODに負けない価格帯の商品を開発すべきだと思う


高級なイメージが定着すれば、お金がある中年層に支持されるようになるのだ

この発想はギターの販売戦略にも似ている感じがする


ちなみに現在の私の音楽ライフにはzoomは欠かせないツールなのだ

ありふれた音だと言われるマルチだが積極的に攻めれば個性を追求することもできるのだ


またまた、グタグタと書き連ねてしまったが・・・

という事でブリッジサドルのバネを付け替えてサスティンが安定したストラトの音を聴いてみていただきたい

今回は久々にピアノを弾いてみた



使用機材はzoomとモーリーのワウなのだ



ここのところフレット絡みでアリアでの曲が続いた

ストラトも音作りによってはこんな音も出せるという例なのだ



サドルのバネは御愛嬌だと思う


完璧な製品など存在しない

気に入らない部分は自分好みにカスタムすれば良いのだ


たかがバネの交換だが・・・

世界で一本のストラトになったと思う

まぁ、自己満足の世界だが・・・


























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フレットを自分で擦り合わせしてみたよ(^O^)/

2012年04月24日 | 日記
先日、楽器屋のお兄さんにフレットの『診断』をしてもらったところまでお話したと思う

そのままでも約1年は使えるとのことだったが微妙にフィーリングが悪いのだ

読者の中にもギター弾きの人がいると思う

擦り減ったフレットに違和感を感じたことがある人もいると思う


本来はかまぼこ型で指先への当たりが優しいのだが
台形のように擦り減った角はかなり鋭利なのだ

簡単な道具を揃えて見よう見真似でフレットの擦り合わせに挑戦してみた

0095~のスペア弦の用意があったのでとりあえずすべての弦を外してみた



ホームセンターで揃えた道具なのだ



今回は画像右側の三点を追加購入したのだ

極細の金属専用ヤスリ、マスキングテープ、金物専用の磨き剤なのだ

とりあえず弦を外した指板にマスキングテープを巻きつけてみた



20F以降のフレットは山が残っているようなので今回はスルーすることにした

金属専用のヤスリで擦り減ったフレットの角だけを狙って研磨するのだ


削り過ぎは禁物なので様子を見ながら慎重に作業を進めていった



幅が狭いフレット間は小さいヤスリを使ったのだ


とりあえず納得がいく形状に整えられた

仕上げは緑色のブロック状の研磨剤を使った

乾・湿両方に使えるようだ


鍋などの水ものには濡らしてつかうらしい

指板は湿気厳禁なのでそのままフレットに沿って削っていった

削るというよりは磨くというイメージに近いかも?


時計などの金属ベルトの磨きにも使えるようなのでフレットにも優しい素材なのだ

物差しで全体的なバランスをチェックした

多少の凸凹を微調整してまたまた磨きなのだ


削りと磨きを終えたフレットの画像なのだ



違う角度からもう一枚



鋭利な角が取れて、だいぶ丸さを取り戻したのだ


最後は画像上のオレンジオイルで指板の汚れ取りと艶出しをした





プロに依頼した場合はもっと完璧に仕上げてくれるのだろうが・・・

料金も結構お高いのだ


今回購入した道具の代金は500円なのだ

テープもあと4~5回くらいつかえそうだ


実際の仕上がりはどうか?

擦り減ったフレットの頂点に丸みを合わせたので新品よりは高さが低くなるのは仕方がないと思う

新品の6割程度の残りという感じなのだ


経年劣化でナットの溝も適度に擦り減っているので丁度良い感じなのだ

角を丸めるだけで激的に弾き易くなったのだ


想像以上の出来に自分でも驚いているのだ

「低めのフレットも悪くないなぁ・・」

というのが率直な感想なのだ


削りによってフレットと弦が触れる面積が減った

それによって音の伸びと音程の安定感が得られるようになったのだ


「最近フレットが減ってきたなぁ・・」

と感じている人は是非ともチャレンジすることをお薦めする


手順に気を付ければ失敗は少ないと思う

くれぐれも削り過ぎに注意!なのだ


それさえ守れば誰にでもできる作業だと思う

特に特定のフレットの減りが激しく、
音詰まりやビリつきなどが発生している場合には改善されると思う


何でもチャレンジしてみるのは面白いと思う

とにかく新品のような弾き心地が戻ってきたのだ


試し演奏という事で簡単な曲を作ってみた

ジェフベックをイメージして弾いてみたのだ



フロント、ハーフ、リアのシングルを切り替えながら演奏しているのだ

ストラトのシングルも良い音だがアリアの音も捨て難い

ボディ鳴りが良いマホガニー材とシングルの組み合わせもなかなかGoodだと思う


BR-80で作ったのだ














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そろそろフレット交換が必要かなぁ・・?

2012年04月23日 | 日記
読者の皆さんの中にはギター弾きあるいは経験者の人も多いと思う

これからギターを始めてみたいと思っている人もいると思う


実際にギターを弾いている人で『フレット交換』をした経験がある人はいるだろうか?

おそらく少ないと思う


フレット交換を検討するレベルに到達すれば一人前のギタリストなのだ

まぁ、私の主観的発想だが・・・




ネットなどで検索してみるといろいろな意見が飛び出してくる


「俺のギターは10年目だけどフレット交換なんてまったく必要ないね」


「フレットが減ったら弦高を上げれば何とか使えるよ 勿体ないんじゃない?」

というような意見を見つけた


まるでフレット交換を考えている人が邪道と言わんばかりの勢いなのだ



10年も使ったギターのフレットが残っているという事は・・

つまりはほとんど弾いていないという証なのだ



仮に相当に弾くタイプだと想定するならば押弦が非常に弱いタイプの人だと思う


弦高を上げる事でその場を凌ぐような人の場合は論外だと思える

弾き易いと思える弦高をフレットの為に簡単に変更できるのだ



セッティングにはかなり時間をかける私には不思議に感じられる



フレットの減りの主な原因はチョーキングとビブラートだといえる

金属同士の摩耗故に避けては通れない道だといえる



”フレットが減るのは悪いことなのか・・?”



先にも述べたようにこれはギターの『正常な経年劣化』だといえるのだ




多くのギターを見ている楽器店の店員さんはフレットの減りでギタリストの技量を判断するという

初心者に多い傾向だが・・特定のフレットだけが偏摩耗しているのだ

人にもよるがギターには弾き易いポジションがある



おそらく多くの場合、5F、7F、12F辺りではないだろうか?

しかも1~3弦のプレーン弦のみなのだ


数年間もギターを弾いているのにほとんど減っていないという人はとても優しい弾き方なのだと思う


楽器には特有の表現というものがある

エレキギターの場合にはチョーキングとビブラートなのだ

つまりはギターらしい演奏を心がけている人は必ずフレットが減るということになる


フレットが減るのは悪いことではないのだ


問題はフレットが減った場合の弊害なのだ

チョーキングの際のギザギザとした不快な指への感触

特定のポジションにおける音詰まり

音程の微妙な狂い・・・

というのが代表的な症状だと思う




私の愛器であるアリアも約2年が経過した



現在のフレットはこんな感じなのだ



ビデオカメラの粗い画像なので分かり難と思うが・・・

新品時のかまぼこ状のフレットが台形に摩耗しているのがお分かりいただけるだろうか?


ちなみにあまり減っていないフレットはこんな感じなのだ



24F仕様なのだがさすがに頻繁には使わないポジションなのだ


オマケということで新品同様のストラトのフレットもアップしてみた



キレイな『かまぼこ状』に形成されているのがお分かりいただけると思う

画像を拡大してみてほしい



今回、フレット交換を検討するにあたり

上記に紹介したような症状は発生していないのだ

視覚的に減ったという印象なのだ

「ちょっと弾き難いなぁ・・」

「だいぶ減ったもんなぁ・・」

という感じなのだ


素人判断では使用限度の見極めは難しいと思う

車のタイヤのスリップサインのようなマークはフレットには無いのだ



実は数々のギターを弾いてきたのだがフレット交換の経験がないのだ

フレットが減った頃には飽きてしまう

そのギターを下取りに出して新品を購入するという事を繰り返してきたのだ


完全に擦り減ったフレットというものを味わった経験がないのだ

減った段階で違和感を感じたことはあるが支障を来すというレベルではなかったのだ


今回のアリアはフレット交換を検討するくらい気に入っているのだ

フレット交換に数万円を支払うくらいならば、新しいギターを買おうと考えてもみた

楽器屋さんで情報を収集したりネット検索などをしてみたのだが・・・


私が望むような仕様のギターは見つからなかったのだ

すべてがお気に入りという感じなのだが
最も気に入っているのが複雑な組み合わせが可能なタップなのだ



シングル+シングル+ハムというギターでリアのハムをシングルに切り替えられるギターは多い

しかしながら私のアリアのようにフロントとリア共に切り替えられる機種は少ない

少ないというか・・皆無なのだ


ハードなロックがメインの初期の頃にはあまり必要性を感じなかった

見た目がカッコいいという程度のお飾りだった気がするのだ


最近はシングルの音に目覚めたのだ

シングルを使ったクランチはまさに『大人のサウンド』だと思えるようになってきた

私もギター弾きとして少しは成長したのだと思う


特にストラトを購入してからはその傾向が強くなったような気がするのだ


最近はリードやリフでもあまりハムを使わなくなったのだ

ストラトとのバランスを考慮しているのだ

シングルで歪みを作り出す作業も楽しいものなのだ


ちなみにこのギターの商品名は『MAC-PRESTO』というのだ

PRESTOとは素早いとか小気味よいという意味なのだ

ロック系の速弾きにも対応できるコンセプトで設計されているようだ


アリアは市場ではあまり人気がないメーカーだがこのギターの人気は別格なのだ

読者の皆さんも検索してみてほしい


メーカー希望小売価格では発売当時は8万円くらいのプライスを付けていたように記憶している

値段などあってないようなものなので定価で売られているギターは少ない

実際には7万円弱という値段設定だった


現在でも6万9800円というプライスを付けている通販もある

すでに生産完了になってしまったのだが在庫処分の為に3万円台のプライスを付ける店が出てきたのだ

定価の半額だけに短期間で完売してしまった


カラバリも豊富なのだが不人気の色は若干在庫があるようだ

ネットで見つけたのだが・・・

この色は不人気色らしい



私は赤系が好きなので嫌いではないが・・・

ボディのトラ杢の美しさを確認していただく為にアップしてみた

価格帯のわりにはボディの形状も凝っている


フラットな成形にしてしまうメーカーも多い中で頑張っているのだ

偉い!と思う


ギターコレクターのお兄さんも録音用として私と同じギターを所有しているのだ

改造好きなお兄さんも現状維持で使っているらしい

「CTSのポッドにゴトー製のペグ、ブリッジ、ダンカンですからね~」

「とてもバランスが良いギターですよ 改造の必要はないですね」

という感じなのだ


ピックアップに関してはタップ構造の為に他のメーカーのピックアップを流用し難いという理由もあると思う

改造は可能だが他のピックアップとのバランスが崩れてしまう恐れがあるのだ


私に至っては宅録なのでこれ以上のパワーは必要ないのだ

これで十分だといえる



2本目のギターやお手頃なギターを探している人は検討してみてはどうだろう?

即買いのギターだと思う

3万円台で見つけられた人は本当にラッキーだと思う


フレット話から脱線してしまったが・・・

自己判断は難しいという事で休日にいつもの楽器店にギターを持ち込んだのだ

さすがに職場にエレキを担いでいくのは抵抗がある


同時に先日お話したストラトのサドルの加工も見てもらうことにした



こちらはチェックというよりは自慢大会なのだ

「いいじゃないですか~ ジャズベのブリッジを加工したんですか?」

「常連さんで同じ型のギターを使っている人がいるので教えてあげますよ」

まぁ、そのお客さんは私ほど神経質ではないと思う

サドルのガタを気にしているような人はUSA製は使えないのだ

どんなに調整しても一発でチューニングが狂ってしまうストラトもあるようだ

不良というよりはそのギターの癖という寛大さがギター弾きには必要な場合もある


私の場合はどんな些細な不備も許せない性格なので仕方がない・・

これは絶対に治らないと自覚しているのだ


それ故にどんなギターを所有しても常に最高のコンディションが維持できるのだと思う

早速、お兄さんにフレットのチェックをしてもらった

お兄さんは不思議そうな顔でしばらくフレットを眺めているのだ


まさに病院で先生の顔いろを窺うような感じなのだ

「フレットは減ってますけど・・均等に減ってるじゃないですか」

「全部のポジションが均一に減っているギターって初めてですよ」

先にも述べたが・・

私の場合には意図的にすべてのポジションを使うようにソロや曲のキーを組み立てているのだ

以前は意識していたのだが最近で無意識にそうなっている気がするのだ


いつものポジションをそのまま他のポジションで演奏するのもフレットには良いと思うのだ

ギター弾きの人は意識的に実践してみては如何だろうか?


同じフレーズをハイポジで弾くだけでも視覚的に難しいことをしているように感じるのだ

見せることが商売のプロも常に意識している技の一つらしい


いろいろなポジションが使えればアドリブの幅も広がるのだ


結果的にお兄さんの『診断』は・・

「減ってますけど、まだ使えますね・・」

「このペースだとあと1年はイケますねぇ」

その店で購入し、その後も面倒をみてもらうことは悪いことではないと思う

このようにすべてを把握してくれるプロが近くにいるのは頼もしい


何だか気分がスッキリしたのだ

まだまだ、語りたいことがあるのだがブログが重くなってきたのでこの辺で・・・

我ながら『超長文』だと思う


常連読者の方々が読書家で良かったと思う

楽器店から帰宅して簡単に録音してみたのだ


音詰まりもなく音程が安定している部分に注目して聴いていただきたいと思う

歌うような感じでソロを組み立ててみたのだが・・・


やはり、フレットの減りを気にしながらのチョーキングやビブラートは面白くない

弦を思いっきりグリグリするのがエレキの醍醐味だと思うのだ

如何だろうか?


これも愛用のBR-80で作ったのだ










こちらは別ミックスなのだ

若干、ソロ部分の『音圧』が増しているのがお分かりいただけると思う




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