新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

日本国内の「雲海

2024年01月06日 10時59分46秒 | 旅行

もう40年近く前の話だが、新規の仕事の発注先の福岡にある会社に打ち合わせで隔週で出張していたことがあった。
 
もちろん飛行機を使用していたが、ある時今まで飛行機に乗ったことがないという新人の男子社員を同行したことがあった。
 
羽田まで行く途中で激しい雨に見舞われたが、何とか予定時刻に飛行機は飛び立ったのだが、窓際に座らせた彼が思わず「雲の上はいい天気で海みたいですね!」と叫んでいた。その時それを「雲海」と呼ぶことを教えた教えたことを思い出す。
 
雲海とは、山や航空機など高度の高い位置から見下ろしたとき、雲を海に譬える気象景観なのだが、正式には雲の海に山々が島のように浮かんでいるように見えることから雲海と呼ばれるらしい。
 
日本では雲海が見られる名所は数あるのだが、今日は日本の代表的な雲海を紹介する。 

 
津別峠展望施設/北海道

「津別峠」は、津別町と弟子屈町の境にある標高947mの峠です。中世ヨーロッパの古城を思わせる展望台からは屈斜路湖の上に広がる雲海が見渡せ、気分はまさに王様。
5月〜11月は展望台に向かう道路が通行止めになりますので、訪れるなら6月〜10月です。特に雲海の白、朝日の赤、空の青のコントラストが鮮やかな日の出の時間がオススメですよ。
 
 
雲海テラス/北海道 

北海道勇払郡占冠村の「星野リゾート トマム」内、標高1,088mの高さに作られた「雲海テラス」も、雄大な雲海を眺めることができる絶景展望スポットとして、全国から観光客が多く訪れます。
 


まわりの山の近くの雲海、雲海テラスがあるトマム山の裾野に広がる雲海、太平洋の海霧が流れ込んで起きた雲海…と、テラスには細かい見どころスポットがいくつもありますが、特に「Cloud Walk」はハズません。斜面にせり出したスポットに立つと、雲の上にいるような気分になれますよ。
 


九十九谷展望公園/千葉県

千葉県君津市にある「九十九谷展望公園」は、秋から冬にかけての日の出前後、幾重にも重なる上総丘陵の山並みを雲海がとりまきまさう。その姿は一幅の墨絵のようで、昭和を代表する日本画家・東山魁夷氏も絵のモチーフにしています。

また「ちば展望100選」のひとつでもあり、美しい初日の出を見ることができる定番スポットとしても有名なので、絶景ファンなら見逃せません。
所の雲海の見ごろは基本が秋から冬にかけてですが、一年を通して雲海が現れる可能性もあります。

 

 
越前大野城/福井県

大野市内中心部の亀山に建つ「越前大野城」。10月〜4月の明け方から午前9時ごろまで出る雲海に囲まれたその姿は、まさに「天空の城」です。また晴れるにつれて大野城下の街並みがしだいに現れていく様子も、一見の価値ありですよ。
雲海は大野城の西にある戌山城址から見ることができますが、そこへ向かう3つの登山道はすべて徒歩。寒い時期の早朝登山になるため、暖かい格好をして足元に注意しましょう。


千畳敷カール/長野県


 

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お菓子のような名前「カール」とは、氷河期にできたお椀状の地形のことを指します。長野県「千畳敷カール」は中央アルプスにあり、ロープウェイで気軽に行ける標高2,500m以上の場所から見る雲海は格別です。
天気がよければ雲海の向こうに富士山が見えることもあるとか。見ごろは夏場とされることが多いですが、条件がそろえば上の写真のように冬場でも見ることができますよ。
また千畳敷カールは高山植物の宝庫でもあり、夏にはコマクサやチングルマが咲き誇るお花畑が見ものです。
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