新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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自民党の組閣前に野党は「影の内閣」を発表すべし

2021年09月08日 11時59分35秒 | 衆院選挙

ある人が言っていた。
 
自民党の総裁選はまさに「走祭戦」だと。
 
国民の高揚感を狙った菅義偉の身勝手な賭けは見事に「感染爆発」により吹っ飛んだのだが、それにより自民党お得意の身内の「権力闘争」をあたかも「国民参加」と錯覚させるようなメディアジャックで「祭り気分」にさせている。
 
政権忖度著しい某民放テレビでは、各候補者の個人的なエピソードを特集し、まるでいずれも国民受けするような人柄を演出していた。
 
そんな連中の過去の不祥事や怪しげな連中との交際などは一切触れていない。


 
『野田聖子」夫は「元暴力団員」…裁判所が異例の認定」 
 
高市総務相と稲田政調会長『ネオナチ』とツーショット 『写真を撮りたいと言われて応じただけ』」  
 
 
以前紹介したジャーナリストの鮫島浩の8月31日付の記事、「『河野太郎首相だけは絶対に避けたい』自民党内で"菅おろし"が盛り上がらない根本理由」では、こんな結論になっていた。
 
<安倍氏、麻生氏、二階氏の長老3人の権力欲が不人気の菅首相を延命させる>
 
    
それが僅か3日後には菅義偉自ら延命措置を外してしまった。
 
伝え聞くところによれば、自民党の人事権は行使しようともエサに飛びつく輩がおらず、と起死回生の「解散権」は安倍晋三に反対されたかららしい。 
  
なにしろ、自民党総裁選挙は公職選挙法に抵触するわけでもないので公平性などは必要ない。
 
一方、毎回、水面下では候補に必要な「推薦人」集めには大きなおカネが動くのではないかとの噂も絶えなかった。
 
ベテランジャーナリストでも自民党内の闇は読み切れないのかもしれないのだが、今回の総裁選には安倍晋三の動きが目に余るほどになっている。
 
『なぜ岸田氏ではなく高市氏なのか』菅首相をあっさり見捨てた安倍氏がいま考えていること

 
はやくも安倍晋三の支援欲しさに豹変した候補者も現れている。

 
メディアがはやし立てるほど候補者連中の地金がむき出しになり、そもそも今の自民党では国のリーダーになるようなまともな人物はいないということに多くの国民は気が付くべきであろう。
 
先日は、「野党第1党は沈黙せず存在感を示す時である」というつぶやきの中で、「この間『存在感がない』と言われ続けていた野党第1党はメディアに取り上げられるような政策を発信しなければ、総選挙までには埋没してしまうかもしれない」と結んだ。
 
タイミングよく、先のジャーナリス鮫島浩が自分のサイト「SAMEJIMA TIMES」で野党がなすべきことをを言っていた。
 
野党埋没を防ぐアイデアはいくらでもある〜自民党総裁選に集中するマスコミ報道を批判するだけでなく野党がなすべきこと」 
自民党総裁選にマスコミ報道が集中して野党が埋没している。
感染爆発と医療崩壊のさなかに党内権力闘争に明け暮れて政治空白を生じさせた自民党の責任は重大だし、総裁選レースの行方を追う政局報道ばかりのマスコミの姿勢は見直すべきだ。自民党政権のコロナ失政を総裁選で帳消しにしてはならない。総裁選後に政権を選択する衆院選が控えている。マスコミ各社は自民党の広報戦略に乗せられることなく、いつもに増して厳しい目で総裁選を報じなければならない。
とはいえ、埋没する野党も工夫が足りないのではないか。自民党総裁選一色に染まったマスコミ報道を批判するだけでは、さらに埋没していくだろう。
自民党総裁の任期満了は9月30日、衆院議員の任期満了は10月21日と決まっていた。この秋に自民党総裁選と衆院選が行われることは予めわかっていたことだ。内閣支持率が続落する中で菅義偉首相が政権を投げ出し、河野太郎ワクチン担当相や石破茂元幹事長らが参戦して総裁選レースが過熱することも想定の範囲内だった。衆院選にむけてメディアジャックを仕掛ける自民党の広報戦略は毎度のことである。
自民党総裁選が「原稿棒読み」の菅首相に「永田町でいちばん話のつまらない男」の異名を持つ岸田文雄前政調会長が挑む構図のままなら、「史上最低の政策論争」となり、自民党の閉塞感を映し出すだけの結果となったであろう。無為無策のコロナ対策を重ねて国民にそっぽを向かれた菅首相が勝っても、安倍晋三前首相の傀儡政権になること間違いなしの岸田氏が勝っても、自民党が息を吹き返すことはない。野党はそんな展開に期待し、政権交代の機運が高まることに手応えを感じていたのかもしれない。
その目論見は完全に崩れた。やはり自民党は政権維持に貪欲だ。衆院選が迫っていなければ、菅首相が政権を投げ出すことも、河野氏に期待が高まることもなかっただろう。しかしこの政党は選挙が近づくとなりふり構わずイメージアップ戦略を仕掛けてくる。それは十分に予測できたことだった。そのなかで野党はあまりに無防備だった。
この間、野党は臨時国会の召集を求めていた。東京都の区市長らの提言に呼応して衆院議員の任期満了までの政治休戦も提案していた。それは評価できる。だが、自民党が国会召集を拒否することも、政治休戦を拒否することも予想していたはずだ。衆院選に向けて野党への期待感を高める手立てを用意していなかったのか。
私は菅首相が地元・横浜市長選で惨敗したことをうけて、野党は菅首相の選挙区である衆院神奈川2区に田中康夫氏か山本太郎氏を野党共闘候補として擁立し、菅首相の落選運動を大々的に展開してはどうかと提案した。政府の無為無策のコロナ政策を主導してきた尾身茂会長らの専門家会議に対抗して、野党が最前線で働く医師や貧困問題に取り組むNPO関係者ら現場に精通した人々による「影の専門家会議」を設置して検査・医療体制の整備やコロナ禍で苦しむ人々への生活支援策などを具体的に提示することも提案してきた。野党の存在感を高める手立てはいくらでもあるはずだ。
そもそも衆院選にむけて「野党が政権を取ったらこのような顔ぶれの内閣をつくります」ということを示す「影の内閣」をなぜつくらないのだろう。
例えば、自民党総裁選の投開票日にぶつけて「9・29 野党の"影の内閣"発表!」と大々的に告知し、「共産党の田村智子参院議員が入閣へ」「小沢一郎氏に副総理格で入閣を打診」「“なぜ君は総理になれないのか"の小川淳也氏を官房長官に」「民間から前川喜平氏を文部科学相に」「保坂展人世田谷区長をコロナ担当大臣に」「コロナ専門家会議座長に児玉龍彦東大名誉教授」……といったニュースをどんどん打ち上げてはどうか。自民党のメディアジャックを批判するだけではなく、逆にニュースを自ら作り出してメディアに乗り込んでいく広報戦略も政権交代の機運を高めるには不可欠だ。
自民党総裁選には河野氏や石破氏らにくわえて高市早苗氏や野田聖子氏らの名前が飛び交っている。それに比べて立憲民主党は枝野代表以外の顔がほとんど浮かばない。いくら政策メニューを並べたところで、政権を担ったらどんな内閣の顔ぶれになるか、多くの有権者が想像できない状態で政権交代の機運が高まるはずはない。
自民党総裁選の時期にあわせて立憲民主党の代表選の日程をあらかじめ設定しておくことも可能である。二大政党が同時に「首相候補」を選ぶ党首選挙を実施する政治文化を定着させれば、有権者はそれぞれの政党のあり方や有力政治家の顔を同時並行で比較することができ、政治全体への関心が高まるのではないだろうか。「野党埋没」を防ぐアイデアはいくらでもある。
自民党総裁選報道の過熱に振り回されず地道に政策を練ることはもちろん大切である。しかし、政権交代のために絶対に必要なのは、投票率の大幅アップだ。民主党への政権交代が実現した2009年衆院選の投票率は7割近くに達した。その後、安倍自民党が6連勝した国政選挙の投票率はいずれも5割そこそこだった。投票率を50%から70%に引き上げることこそ、野党の政権交代戦略の中核のはずだ。
いまの枝野代表の選挙戦略では投票率が70%まで跳ね上げる気がしない。真面目で論理的な政策議論は積み重ねているものの、それを多くの人々に届ける仕掛けがあまりに脆弱だ。民間企業でいえば、せっかくいい商品をつくっても宣伝が下手で消費者に気づいてもらえなければ意味がない。
野党の政権構想を広く伝えて共感してもらうのが野党党首の最大の仕事である。枝野代表の党運営は内向きでスケールが小さすぎて面白みに欠ける。野党支持者の身内に閉じこもり、今ある支持を強固にするだけでは投票率70%は遥か彼方である。閉塞感の漂う今のつまらない世の中に向かって、野党は、もっと大胆に、もっと大衆に届くように、新鮮で驚きのあるニュースを、自ら作り出さなければならない。それが世論と対話するということである。
 
 
かなり大胆ながらも説得力のある提言である。
 
事前に提案していたのだろうが、ようやく目覚めた(?)野党が動き出した。
 
市民連合主導の野党共闘 立憲、共産、社民に加え、れいわも参加へ
   


これに対するネトウヨ連中の反応が面白い。

「肩書き欲しいヤツらの集まり。
肩書き失うぐらいなら共闘しない❗その程度の結束、団結なんかありゃしない!!野党のペラペラ詐欺に騙されてたまるか!!」
「多くの国民が天皇制や日米安保を否定する政党との連携を支持しますかね。反自民党しかない様に見えます。政権樹立後、具体的政策で混乱しそうです…事業仕分け再開。」
「市民連合主導の野党共闘 立憲、共産、社民に加え、れいわも参加へ: こんなニュース知ると、彼らはその後どうするというのだろう?と思う。政策は共闘できる程皆似たり寄ったりだと言う事?」 
「維新頑張って強い野党にとりあえずは早くなって欲しい。」
「久々に市民連合のウェブサイト見てみたけれど、相変わらず、何も書いてないんだよな。代表は誰だとか。でも、寄付は受け付けてるんだよ。これ、一般市民から見て分かんないでしょ? 何なのか? 実体あるのか?」
 
こんな連中が過剰反応を起こすくらい現実味を帯びた「野党共闘」なのであろう。
 
国民民主党が明らかに「ゆ党」になり、総選挙では議席を失うことが予想されている。
 
そして総裁候補の岸田文雄もいっていたらしい内容を含んだ政策も発表された。
 
立民、対コロナ司令組織の創設案 30兆円補正編成も

 
 
2009年に当時の民主党は政権交代前から「影の内閣(Shadow Cabinet)を立ち上げた。
 
ちょうど1年前に、選挙コンサルタント大濱﨑卓真も「新党・立憲民主党代表に枝野氏。野党が政権交代を実現するために必要なこと」との投稿文で、「選挙戦略の面から考えた四つのポイント」を挙げている。
 
すなわち、安倍内閣に代わる内閣を目に見える「かたち」で示すため、ネクストキャビネット(次の内閣)の復活を提案していた。
 
街角のインタビューで若い女性が「野党って誰なんですか?」など答えるようでは「陰に隠れっぱなし野党」になってしまうので、一刻もはやく影の内閣を陽の目にさらすことが大切であろう、とオジサンは思う。   
      
  

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