新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

日本の国家像よりメディア取り込みに余念がない菅義偉

2020年09月27日 11時35分32秒 | 菅義偉

日曜日の朝、いつものようにTBSの「サンデーモーニング」を見ている最中に、突然画面上に速報が流れた。


さっそくネット上では驚きと悲嘆の声とともに最近の芸能界での自殺者の連鎖に疑問の声もあった。

自殺の原因は本人しか知らないのだが、「生後8か月ほどの乳児を残しての自殺とは母親の立場からは信じられない」とは我が家のオバサンのつぶやきだった。
 
さて、話は変わるだが、「『市議会議員』のような首相」と言っているジャーナリストの佐藤甲一がある雑誌に菅義偉についてこう書いていた。
「横浜」で取材した市議時代の菅首相とは、権力トップにべったりと食い込み、市政を陰で牛耳るという、まさに地方政治の裏ボスの姿だった。・・横浜市の係長以上の人事は菅氏のOKなしには決められなくなったという話があることは、その後の内閣人事局の「支配」に通じることとしてあえて記しておく。

 
このような男が権力のトップに就けばどうなるのか、すでにその兆候が表れ始めている。
 
最近、こんな記事が流れていた。
 
【スクープ】菅政権の“目玉人事”が判明! 共同通信・柿崎論説委員が首相補佐官に内定の裏事情

そして後追いするかのように、さらに詳細な記事がWebニュースサイトに出ていた。
 
菅首相が『ひるおび』で安倍政権批判をしていた柿崎明二・共同通信論説委員を首相補佐官に! リベラルも取り込むメディア工作」 
今週末、ある官邸人事が永田町を駆け巡り、ちょっとした騒ぎになっている。柿崎明二・共同通信論説委員が近く会社を辞め、菅義偉新内閣の首相補佐官に起用されるというのだ。
 柿崎氏は『ひるおび!』(TBS)や『とくダネ!』(フジ)の情報番組に政治コメンテーターとして出演しているが、そのスタンスはリベラルで「桜を見る会」問題や森友・加計問題では安倍政権の責任を厳しく追及。政権ベッタリの“スシロー”こと政治ジャーナリストの田崎史郎氏とバトルを繰り広げたこともある。実際、ネットでは柿崎氏について「地上波でここまで政権及び安倍首相に厳しいことを言う政治記者は珍しい!」などといった称賛の声も上がっていた。
 そんな人物が安倍首相の路線をそっくり引き継いだ菅政権の首相補佐官になるとは……。いまさら説明するまでもないが、首相補佐官といえば、首相の名代として霞が関の中央省庁に命令・指示する権限をもつ存在。安倍政権では、今井尚哉氏や和泉洋人氏らが大臣以上の権力をふるい、さんざん行政を歪めてきた。
 このミスマッチは何かの冗談としか思えないが、しかし、これ、事実らしい。菅首相から直接オファーをして、すでに柿崎氏も承諾、週明けの閣議決定後に発表する段取りになっているという。いったいどういうことなのか。全国紙の政治部デスクがこう語る。
「たしかに、柿崎さんは安倍政権に批判的だったし、立憲民主党の枝野幸男さんとも近く、立憲立ち上げ時にはブレーン的な役割を担ったこともある。ただ、一方で、政治記者の間では菅さんにもっとも食い込んでいる記者として知られていた。同じ秋田、近くの出身ということでウマが合い、かなり古くからの付き合い。途中からは情報をもらうだけでなく、逆に記者として掴んだ情報を菅さんにあげたり、政策や政局への対応で相談に乗るなど、ブレーンというか、手足となって動いていた。もともと柿崎さんは政治的にはリベラルだが、政治部デスク時代は共同の社会部が追いかけていた大物政治家のスキャンダル報道をつぶす動きに協力したしたこともあるし、とにかく政治家の懐に入り込むタイプなんだ。そういう意味では、首相補佐官抜擢は不思議ではないね」
■柿崎氏が書いていた菅氏を「ポスト安倍最有力」に押し上げた記事
 そういえば、柿崎氏、出演しているワイドショーでは、安倍政権を批判することはあっても菅氏について厳しく批判することはあまりなかった。
 たとえば、菅応援団番組としても知られる『ひるおび!』が、昨年の菅氏の誕生日である12月6日に、菅氏を大擁護する特集をした際も、恵俊彰や八代英輝弁護士らの浮ついた絶賛にまじって、柿崎氏は菅氏について「負ける勝負もやる」「守りが強いのは攻めが強いから」「状況対応だけじゃなくて、状況も作れる」「政局も政策も両方をやってる」「横浜市議時代、1期で自民党を牛耳り、2期で陰の市長と呼ばれていた」「大技も小技もできて、攻めも守りもできる」「キング候補とキングメーカーが一緒になったレアケース」とかなり本気の評価を披露していた。
 そして、安倍退陣表明前後から、さらに露骨に菅氏を評価する発言も目立つようになった。柿崎氏は8月31日付の「文春オンライン」には「政権“居抜き”『河野首相×菅官房長官』なら長期政権も」なる長文を寄稿しているが、このなかでも、ポスト安倍候補を「菅義偉★4.0」「石破茂★3.5」「河野太郎★3.0」「岸田文雄★-」「小泉進次郎★-」と採点し、菅氏を「安定感あるが『ポスト菅』不在」と絶賛して最有力候補に押し上げている。
「柿崎さんは菅さんのポスト安倍に向けた動きにも全面協力していたはず。菅氏の首相就任演説も柿崎氏がスピーチライターだったのではないかという説もあるほどですから」(前出・全国紙政治部デスク)
 表では安倍政権を批判していた政治ジャーナリストが、実は裏でその政権の実働部隊長と繋がり全面協力していたとは呆れ果てる。しかも、菅氏が首相になった途端、今度はその関係をあからさまにして、首相補佐官に就任するというのだ。
「今回の人事情報は官邸周辺から漏れてきている。安倍首相に近かった官邸内の右派勢力がこの人事を潰そうと事前にリークしている可能性もあるので、まだひっくり返る可能性はゼロではない。しかし、もし柿崎氏がこのまま就任すれば、首相補佐官の中でも相当に重要なポジションを任せられるのは確実。それこそスピーチライターはもちろん、柿崎氏はテレビ、新聞、野党や公安警察など幅広い人脈があるため、マスコミや政界工作まで担うことになるかもしれない」(全国紙官邸担当記者)
■政権に批判的なメディアやジャーナリストにまで手を伸ばし懐柔する菅首相
 いずれにしても、この人事で再認識させられたのは、菅義偉という政治家のマスコミ支配の手口の凄まじさだ。菅氏といえば、マスコミ各社に圧力をかけ、『報道ステーション』(テレビ朝日)の古賀茂明氏や『クローズアップ現代』(NHK)の国谷裕子氏を降板に追い込む一方、極右論客や応援団としか付き合わなかった安倍前首相と違って、政権に批判的なジャーナリストへの懐柔、取り込み工作も熱心に行っているといわれていた。『NEWS23』のアンカーだった故・岸井成格氏が、ある日、自分の講演会に菅氏がいきなりやってきたことを証言したこともある。
 しかし、今回の人事はこうした菅氏の懐柔工作が想像以上にメディアに浸透し、広がりを見せていることを証明したと言えるだろう。
 実際、柿崎氏以外にも、いま、ワイドショーに出演している政治評論家や政治ジャーナリストのほとんどは菅氏と定期的に会っているといわれている。いや、フリーの政治評論家やジャーナリストだけではない。大手マスコミ、安倍政権に対しては批判的だった朝日や毎日の政治部にも菅シンパは多数おり、菅首相の誕生に歓迎の意思を示している幹部も少なくないという。
 このままいくと、すべての政治マスコミで菅政権批判がタブーとなる。安倍政権どころではない情報統制がしかれてしまうのではないか。

    
菅義偉が国会で正式な所信表明演説をする前に具体的に掲げた重要政策が以下の3点であった。
 
①霞が関の省庁の縦割りを廃する行政改革
②コロナ禍で明らかになった行政組織のデジタル化の遅れを改めるための「デジタル庁」の新設
③携帯電話料金の引き下げ
 
これらの政策(課題)が必要ないとはあえて言わないが、少なくとも国民目線からすれば喫緊の政策ではなく、むしろ政治家と霞が関官僚の身内の話であろう。
 
国民にとってもっと聞きたいことは、8年余りで安倍晋三により拡大された貧困や、まったく果実が行き渡らなかった「アベノミクス」から日本をどのように再生させるかという、中長期の将来像であり、その時の国民の姿であろう。
 
もっとも8年近くも「番頭」を務めてきた男が、ある日突然大店の主人が雲隠れしてしまい、あとは同じように商いを続けてくれと言われても、すぐにはできるものではないだろう。
 
しかしこの「番頭」は店の「主人」になるや否やうるさい町の「かわら版」たちを丸め込めることだけには長けていたということなのだろう、とオジサンは思う。  
 
   

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